公開日 2026/09/10 05:38

「Apple Watch Ultra 4」発表。心拍センサーを刷新/iPhoneなしでShazamでの音楽検索が可能に

142,800円から
編集部:原田郁未
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Appleは、スマートウォッチの新モデル「Apple Watch Ultra 4」を発表した。本日9月10日より予約注文を開始し、9月18日(金)に発売する。価格は142,800円(税込)から。

49mmのチタニウムケースを採用するアウトドア/スポーツ向けの最上位モデルだ。カラーは ブラックチタニウム、 ナチュラルチタニウムの2色を展開する。

 「Apple Watch Ultra 4」。左からブラックチタニウム、 ナチュラルチタニウム

Ultra 4では、光学式心拍センサーと電気心拍センサーを刷新し、新しい「ヘルスセンシングシステム」として再構築。光学式心拍センサーには大型化したグリーンLEDを搭載し、電力効率も高めたとしている。バックグラウンドで心拍数を5秒ごとに測定でき、測定頻度はUltra 3の60倍としている。

光学式心拍センサーには大型化したグリーンLEDを搭載

Appleでは、新しいセンサーを「ウェアラブルデバイスの中で最も正確な心拍数センサー」と説明。ワークアウト中だけでなく、日常生活を通じて継続的に測定することで、身体の状態をより細かく把握できるとしている。

心拍変動(HRV)についても測定頻度を前世代比24倍に高め、5分ごとに計測。HRVはストレスや回復状態を把握する際の指標のひとつで、新モデルではバイタルアプリとの連携を強化。従来の夜間データだけでなく、日中も含めて身体の変化を確認しやすくしている。

なお高心拍数/低心拍数の通知、不規則な心拍リズムの通知、心電図アプリ、血中酸素ウェルネス、睡眠時無呼吸の通知など、従来の健康管理機能も引き続き利用できる。

新機能として導入されるのが「準備度」だ。最近のアクティビティ、トレーニング負荷、バイタル値、睡眠などを総合的に分析し、その日の身体状態を0〜10のスコアで表示する。

結果は「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」などの段階でも示され、トレーニングの強度や休養を判断する材料として利用できる。

身体のコンディションを10段階スコアで判定する

スコアは朝の算出後も固定されず、その後の運動やバイタル値の変化を反映しながら日中も更新される。

ヘルスケア関連の表示も刷新し、複数の健康指標からユーザーの状態を把握できるようにした。Apple Intelligenceを利用した情報の要約や、指標に基づく健康・フィットネス関連の情報提供にも対応する。

さらに、日々の運動やコンディション管理を支援するコーチング機能も用意。Apple Watchで取得した日々のデータをコーチングに活用できる。

新しいS11チップを活用する機能として、「オーディオインテリジェンス」を搭載する。機能のひとつが「サウンド認識」で、Ultra 4ではApple Watch単体で周囲の音を認識できる。

サイレン、アラーム、ドアベル、赤ちゃんの泣き声などを検知すると、手首のApple Watchに通知。Appleでは、聴覚に障がいのあるユーザーがiPhoneを手元に置いていない状況でも、周囲の重要な出来事に気づけるよう設計したとしている。

また、周囲で流れている楽曲を認識するShazamも統合。スマートスタックから曲名やアーティストを確認でき、iPhoneを取り出すことなくApple Watch上で周囲の楽曲情報を確認できる。

サウンド認識機能は周囲の状況の把握、BGMの曲名の特定などさまざまな場面に対応

同機能では、聞き逃した音声を振り返るための機能も用意。直前の音声を確認できるほか、音声の記録にも対応する。また「Recap」では、音声を記録するだけでなく、Apple Intelligenceを使って内容を要約。長い会話やメモをすべて聞き直さなくても、要点を確認できるようにする。

これらの機能はコントロールセンターから切り替えることができ、保存したデータはiCloud経由で対応デバイスと同期できる。Apple Watchで記録した内容を、後からiPhoneなどで確認することも可能だ。

なお、周囲の音を扱う機能であるため、プライバシーにも配慮。オーディオインテリジェンスの認識処理に使われる音声の生データについて、Appleは保存せず、Apple自身もアクセスできないと説明している。

処理にはS11チップ内のハードウェア的に隔離された領域「Secure Exclave」を使用。システムのほかの領域から分離して処理し、処理後にデータを削除する。利用のオン/オフもユーザー自身が管理できる。

watchOS 27では、Apple Intelligenceを活用したSiriにも対応する。従来の音声コマンドによる操作から機能を拡張し、ユーザーのパーソナルコンテクストなどを利用して質問に応答する。

例えばワークアウトメニューについて相談したり、その日のコンディションを踏まえて運動内容を検討したり、ウェルネス関連の情報を尋ねたりといった使い方に対応するとしている。新しいSiriの機能はまず英語から提供を開始し、日本語には年内に対応予定としている。

使用イメージ

バッテリー駆動時間は通常使用で最大50時間、低電力モードでは最大84時間。ワークアウトを標準設定で記録する場合は最大18時間、「長時間のワークアウト(最大)」設定では最大45時間使用できる。高速充電にも対応し、約45分で80%まで充電可能。15分の充電で最大18時間駆動できる。

ディスプレイには常時表示Retinaディスプレイを搭載。最大輝度は3,000nitで、広視野角OLEDとLTPO3を採用する。

100mの耐水性能を備え、スイミングやシュノーケリングのほか、スキューバダイビング、高速ウォータースポーツにも対応。水深計は最大40mまで測定でき、水温センサーも搭載する。

GPSは高精度2周波GPS。ランニングではランニングパワー、ケイデンス、心拍数範囲、ペースなどを記録でき、自動トラック検出にも対応する。「レースコース」では過去に走ったコースの自己ベストと現在のペースを比較でき、「ペーサー」では目標時間や距離に応じたペース維持を支援する。

Workout Buddyでは、ペースや距離、進捗に応じた情報や励ましをリアルタイムに提供。Ultra 4では、iPhoneが近くにない状態でもApple Watchで利用できるとしている。

モバイル通信では5Gに対応するほか、衛星通信もサポート。携帯電話ネットワークやWi-Fiがない環境でも、衛星経由の緊急SOSなどを利用できる。緊急SOS、海外における緊急通報、転倒検出、衝突事故検出、サイレンなどの安全機能も搭載する。

バンドラインナップは4種類。アウトドア向けのアルパインループ、 スポーツ向けのトレイルループ、ウォータースポーツ向けのオーシャンバンドのほか、海での使用を想定した

用途に適したバンドを用意

「Apple Watch Hermès Ultra 4」はナチュラルチタニウムで展開。Apple Watch Hermèsコレクションには、新たに「グランHチタニウムストラップ」が加わる。ウェットスーツの上から装着する際にストラップを調節できる延長メカニズムを内蔵する。

Apple Watch Hermès Ultra 4には、新しい「ファゾムとワンダー」の文字盤も搭載。海の深さをモチーフとしたデザインで、Digital Crownを回すことで、水面から海底までを表現した4種類の文字盤から選択できる。それぞれ異なるブルーの色合いとアニメーションを採用する。

Apple Watch Hermès Ultra 4

環境面では、Apple Watch Ultra 4全体で再生素材を45%使用。3Dプリントされたチタニウムケースには100%再生チタニウム、バッテリーには100%再生コバルトを採用する。パッケージには100%ファイバー素材を採用し、リサイクルしやすい仕様としている。

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