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バッテリー駆動時間は最大42時間に向上

アップル、衛星通信対応の「Apple Watch Ultra 3」

公開日 2025/09/10 06:00 編集部:小野佳希
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アップルは、衛星通信機能に対応するスマートウォッチ「Apple Watch Ultra 3」を、9月19日に発売する。本体カラーバリエーションはナチュラルとブラックの2色で、価格は129,800円 (税込)から。本日9月10日から予約受付を開始している。

航空宇宙産業レベルの49mmのチタニウムケースに、高精度2周波GPSとモバイル通信機能を搭載。衛星通信機能も新しく内蔵した。

LTPO3技術および広視野角のOLEDを採用した、Apple Watch史上最も大きいディスプレイを搭載。LTPO3とは高性能でありながら低電力だという技術で、ディスプレイの外枠を24%細くし、ケースサイズは同じまま表示領域を広げることを実現している。

LTPO3で電力効率もより高くなったことで、常時表示モード時でのリフレッシュレートの高速化も実現。従来は1分間に1回だったところから、1秒間に1回に向上しており、手首を上げなくても秒針が時を刻むのを見ることができるとのこと。このリフレッシュレートに対応するように、ストップウォッチ、タイマー、および20種類を超える文字盤をアップデートしている。

バッテリー駆動時間は最大42時間に向上。低電力モードでは最大72時間使用できる。また、ワークアウトトレーニングの場合は、低電力モードでGPSと心拍数測定をフル稼働した状態で、20時間のバッテリー駆動時間を実現している。高速充電にも対応しており、15分間の充電で最大12時間のバッテリー駆動が可能。

モバイル通信プランを利用すれば、iPhoneが手元にない場合でも、電話に出たり、メッセージを送信したりできるほか、緊急通報サービスに助けを求めるなどといったことが可能。5G通信に対応するため、音楽やポッドキャスト、アプリのダウンロードがより高速になったとも説明している。

また、必要に応じて2つのシステムアンテナを同時に連動させるアルゴリズムも使用することで、信号強度も向上。電波が届きにくいエリアでの受信を強化している。

そして、双方向の衛星通信機能を内蔵。モバイル通信やWi-Fiの圏外にいても、数回タップするだけで、緊急通報サービスにテキストメッセージを送信したり、緊急連絡先に通知するなどといったことができる。

また、Apple Watch Ultra 3が自動車での衝突事故や転倒を検知した際、ユーザーが電波の届かない場所にいて、かつ反応がない場合は、通信衛星への視界が開けていれば、自動的に緊急通報サービスと緊急連絡先へ状況と位置情報を送信する。

加えて、衛星経由の「探す」機能を使うと、「探す」に登録されている連絡先に自分の位置情報を15分ごとに送信することも可能。SMSメッセージを衛星経由で送信することもできる。

Apple Watch Ultra 3のような小さなデバイスで衛星通信ができるようにするため、無線装置を再設計してより多くの周波数をカバー。アンテナも再設計して信号強度を2倍にすることで、地表から約1,280km離れた上空で約24,000km/hの速度で動いている衛星と通信できるようになったとのこと。

本機購入者は衛星通信に関するすべての機能を2年間無料で利用可能。モバイル通信プランに入っていないApple Watch Ultra 3も、衛星経由の緊急SOS機能を搭載しており、有効なモバイル通信プランがある場合は、ユーザーがメッセージを送信したり「探す」で位置情報を共有したりすることもできる。

watchOS 26による新しい睡眠スコア機能やフィット機能などを利用可能。Apple Intelligenceを利用したフィットネス機能「Workout Buddy」などを使用できる。

 

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