• ブランド
    特設サイト
公開日 2019/09/26 19:02

「ウリドキ」と「eBay」が連携、国内中古市場の活性化を目指す

越境ECで需要高まる日本の中古商品
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■顕在化が待たれる日本の中古市場

CtoBの買取プラットフォーム「ウリドキ」(https://uridoki.net/)を展開するウリドキネットと、日本企業の「越境EC」を支援するイーベイ・ジャパンが業務提携を発表した。

ユーザーと買取ショップをマッチングする「ウリドキ」を通じ、ショップとのネットワークを持つウリドキネット。一方、世界最大級のオンライン・マーケットプレイスであるeBayへの出店を通じ、日本セラーの越境EC支援を行うイーベイ・ジャパン。両社のプラットフォームの強みを組み合わせることで、日本の中古市場のさらなる活性化を目指す。

(株)ウリドキネット 代表取締役・木暮康雄氏とイーベイ・ジャパン(株)ビジネス開発部 部長・岡田朋子氏

190カ国に展開する世界最大級のマーケットプレイス「eBay」は、アクティブバイヤー数 1億8200万人、出品数 13億、取引高 約10兆6000億円のスケールを誇る。日本からの配送先では、北米が約57%、ヨーロッパが約18%、アジアが約16%と世界中のバイヤーを獲得し、拡大している。

日本から売られている商品で注目されるのは、実に約6割を中古商材が占めること。イーベイ・ジャパン ビジネス開発部 部長・岡田朋子氏は「古物商のライセンスが求められ、真贋鑑定ができる目利きが店に常駐する日本の中古市場は、世界的にも高く評価され、注目されている。状態が良くて偽物が少ない、品質が良いのに価格が安い、さらに、独自のオタク文化や日本カルチャーなど、わざわざ日本から買いたいと購入意欲をそそられる商品が揃い、eBayでも数多く販売されている」と説明する。

日本から売られている商品の6割を中古が占めている

しかし、越境ECにおいて日本の中古商品の需要がかつてない高まりを見せる一方、ウリドキネット 代表取締役・木暮康雄氏は「リユース市場は2兆円と言われるが、経産省の調査によれば、日本の家庭ではリユース価値にして実に年間7.6兆円もの不用品が生まれている。また別の調査では日本人の約6割はモノを売っておらず、しかも、この数字が10年にわたり変わっていない。眠っている商材を掘り出していくことができれば、もっと成長する市場だ」と訴えた。

■ターゲットは高額中古商材

ターゲットとするのは日本の高額中古商材。メルカリなどCtoCが注目を集めるが、「CtoCで扱われるのは主に低価格のモノ。10万円を超えると買取スピードが鈍ってくると言われる。これに対し、CtoBのウリドキで売られているモノは非常に高単価なモノが多い。100万円以上する高級腕時計やお酒をはじめ、楽器やブランドバック・洋服、ジュエリー。さらに、成約していないものでは、2,000万円もする高級酒や億単位のバイオリンも見られる」と説明する。

今回の両社の提携により、買取プラットフォーム「ウリドキ」に、新たなサービスとして、eBay.comの流通価格データが提供される。小暮氏は「海外で売った方が高く売れるものが数多くある。今、eBay.comではいくらで売れているのか。査定対象商品の海外実勢価格が把握できるようになり、より高い買い取り価格での査定が可能となる。中古商材の価値が高まり、さらに高く売ることができる」とメリットをアピールする。「海外へ向けて販売することへの抵抗や躊躇がまだ見られる」と語る岡田氏は、海外での買取価格を実際に見られるようになることで、販売意欲の促進につなげられればと期待を込める。

国内販売より越境販売の方が高く売れる商品の事例

「ウリドキ」に登録する買取店が、査定対象商品の海外実勢価格を参考にできる新サービスを9月26日からスタートする

CtoBプラットフォーム「ウリドキネット」から、BtoCプラットフォーム「イーベイ・ジャパン」へとつながる越境ECの実現により、イーベイ・ジャパンでは、世界190カ国のバイヤーに向け、真贋鑑定済の高品質な日本の中古商材の販売を強化、ウリドキネットでは、日本における中古高額商材の取引価格のグローバルスタンダード化を実現できる。小暮氏は「越境販売を行っている人はまだ一部に過ぎない。しかし、やっていきたいというニーズは強く感じている。まずは、スマートフォン、カメラ、高級時計、ブランドバックの4つのカテゴリーからスタート。今後、順次拡大していきたい」と意気込みを示した。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 『ゴジラ-1.0』だけじゃない! GWに観たい「最近サブスク解禁された話題作」まとめ
2 レコード再生のワンモア・ステップ(6):MC型カートリッジ選びの楽しみ
3 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
4 Amazon、最大85%オフの電子書籍セール中/最大30%オフのマンガ全巻まとめ買いセールも
5 ディズニープラスを楽しむGW、家族・親子で楽しめるおすすめ映画5選
6 吸音材に反射材…オーディオ用ルームチューニング材の効果・選び方を解説!
7 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
8 夢の環境を作り上げろ!「マイクスタンド」で作る、僕の考えた最強のオーディオ設置システム
9 「スター・ウォーズ」初心者必見!2024年はシリーズデビューするチャンス
10 英・コード製プリメインアンプの実力恐るべし!「Ultima Integrated」をB&W「800 D4シリーズ」で徹底検証
5/7 10:53 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX