公開日 2025/11/05 10:52

「スマホ高すぎ!でもチープなのは嫌」な心理をつかむXperia 10 VII。ソニーショップ店長「完全に仕上がった」

価格は74,800円、ハイエンド機の半額以下
編集部・竹内 純
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チープさを感じさせない仕上り、Xperia 10 VII

ソニーから109日に発売されたスマートフォンXperia 10 VIIXQ-FE44)」。前作『Xperia 10 VI』のスマッシュヒットに続き、発売開始とともに人気を集めているというコール徳島店店長・野田博之氏は「ソニー製品で上位モデルではなくエントリークラスのモデルが、特にXperiaでこのクラスがヒットするのは当店でも異例なこと」とその背景に注目する。

ミドルレンジに位置する同モデルだが、「ハイエンドやフラグシップと呼ばれるモデルが20万円前後という価格ですから、74,800円という価格設定は大変魅力的。上位モデルXperia 1シリーズの半額以下になります」と、まずはその価格に注目する。

さらに、単なるコストパフォーマンスの高さだけで支持を集めているわけではないという。「購入されるお客様は、スマホの価格が高過ぎると抵抗感を抱いてはいるものの、チープなものや低性能・低機能のものではイヤという方ばかり。Xperia 10 VIIは、上手にコストカットをしながらも、様々な角度から見てもチープさを感じさせない仕上りになっています」。

Xperiaにはかつて、性能面ではフラッグシップ級とも言えたコンパクトサイズの「Xperia 5シリーズ」が存在した。しかし、それが終了となってしまったことから、「コンパクトサイズがほしい人はXperia 10シリーズを自ずと意識するようになりました。それを見越してか、ソニーさんも急激に『Xperia 10シリーズ』に注力したかのように思えます」と見逃せない“変化”を指摘する。

6世代目のXperia 10 VIを見れば明らかです。見違えるように魅力的なモデルとなりました。当店でも人気を集め、一気に稼ぎ頭の仲間入りをしました」とその後に登場する「Xperia 10 VII」に大きな期待を寄せていた。

待ち焦がれていたアスペクト比19.5:9へ変更

野田店長が新製品「Xperia 10 VII」でまず注目したのは、「最も大きな変更点となった横にレイアウトされたレンズですね。左右対称にもなり、手に持たずに机の上に平置きにしてスマホ操作する人にとっては、カタカタしないこのスタイルがベターなんです」と高く評価する。

また「待ち焦がれていました」というのが、アスペクト比19.5:9への変更。「もうひとつの大きな進化ポイントです。すでにXperia 1シリーズでは2世代にわたってこのアスペクト比を採用しています。当初こそ賛否両論ありましたが、使い勝手が抜群。画面がでかいので16:9が主流の動画コンテンツには圧倒的にこのアスペクト比が正解です」。リフレッシュレートも進化。従来の60Hzに加えて、120Hz表示への設定変更も可能となっている。

カメラ性能の進化にも着目する。「メインの24mmレンズは画素数を50Mとし、48mm撮影時には12Mへ切り出すことで、画質劣化が少ない撮影を実現しています。焦点距離がカメラユーザーには馴染みのある24mmへ変更されたのもなにげにうれしいですね」。センサーも1.6倍のサイズとなる1/1.5型に大型化。「光の当たる面積が増え、低照度性能がアップし、さらに重ね合わせ処理を行うことでさらなる高画質化を実現しています」。

Xperia 10シリーズでは初となる「シャッターボタン」も搭載する。「長押しでカメラアプリを起動し、再度押すと撮影ができます。シャッターボタンは横撮り・縦撮りでも使いやすいところに配置されています。他にもカメラアプリ起動中に長押しすると動画撮影、また、カメラ以外ではシャッターボタン操作だけでスクショも撮れます」。

カメラアプリが起動していない状態で短押しで機能するスクショについて野田店長は、「Xperia 1シリーズにもなかった機能で、Androidではスクショの操作で意外とミスることがあるからか、お客様からも反響を呼びました。Xperia 1シリーズへの実装をぜひお願いしたいと思っていたら、10月下旬にAndroid 16アップデートが行われたタイミングに、Xperia 1 VIIにシャッターボタンのスクショ機能が搭載されました」。

音質も見逃せないポイントだという。「本体内蔵スピーカーは、先代(Xperia 10 VI)は一般的なスマホ同様、スピーカーユニットはエンクロージャーなどで囲われずにそのまま搭載されていました。そのため音が本体内部で振動し、濁ったり本体表面が振動したりしていました」と前モデルのウイークポイントを指摘する。

これに対してXperia 10 VIIでは「スピーカーユニットをエンクロージャーで囲うことで振動を抑え、音の濁りを抑制。音の解像感が明らかに上がっているのがわかります。スピーカーが左右均等に配置されているためにしっかりとしたステレオ感、定位感があり、ディスプレイ面も触ってみると大幅に振動が抑えられています」と説明する。

このほかにも、内蔵メモリーを増量し、Bluetoothの出力も強化。バッテリーは引き続きハイエンドモデル並の大容量5000mAhで“2日間充電要らず”を謳う。「じわじわと有線イヤホンが見直され、再び需要が高まりつつありますが、Xperiaでは有線イヤホンは当たり前。貴重な有線イヤホンジャックも搭載しています」。

大きな反響に前モデルを上回る人気を予感させるというXperia 10 VII。「昨年のXperia 10 VIも非常に好評でしたが、そこからフルモデルチェンジとも言える堂々たる進化を果たし、完全に仕上がった感すらあります」と語る野田店長は。「さらに74,800円という価格を知ってしまうと、もうスマホはこれでいいんじゃないかと、Xperia 1 VIIオーナーながら思ってしまいます」とその完成度の高さに感服する。

■店舗概要
コール徳島店
770-8052 徳島県徳島市沖浜2-30 コール徳島2F
TEL 088-655-1210
FAX 088-655-1208
営業時間 10:0020:00
定休日 火曜日・第1水曜日(※祝祭日は営業)

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