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水月雨、TAGO STUDIOとコラボした3DDイヤホン「Harmon-SP」
水月雨(MOONDROP)は、TAGO STUDIO TAKASAKIとのコラボレーションによる有線イヤホン「Harmon-SP」を、本日8月9日(土)より発売する。価格はオープンだが、税込55,000円前後での実売が予想される。
TAGO STUDIO TAKASAKIは、群馬県高崎市を拠点とするレコーディングスタジオ/ヘッドホンブランド。主宰する作曲家・音楽プロデューサーの多胡邦夫氏は「音楽本来の姿を忠実に届ける」ことを信条としており、その思想が水月雨ブランドが追求する理念と響き合ったことから、本コラボモデルの製作が実現したという。
Harmon-SPは、8月1日発売の「Harmon 和鳴」と同様、3基の10mmダイナミックドライバーと4基のチャンバーをコンパクトにまとめた特許取得済み音響構造「3DD」を搭載。特性の異なる3基のダイナミックドライバーに対し、それぞれに最適化されたチャンバーと音響経路を割り当てることで、各ユニットのポテンシャルを最大限に引き出すとしている。
中高域用ドライバーには、Harmon 和鳴で採用したガラスドーム複合振動板に代わり、ハイエンドイヤホン/スピーカーの高域ユニットとして実績のある「Al-Mg合金ドーム振動板」を採用。伸びやかで透明感のある高域再生と、微細なディテール表現の両立を図った。さらに、柔軟性の優れたエッジを組み合わせることで非線形歪みを抑制。豊かで厚みのある中域再生を可能にしたと説明している。
磁気回路にはN52ネオジウムマグネットを搭載し、軽量なCCAWボイスコイルとの組み合わせによって高効率なトランスデューサーシステムを構築。振動板のポテンシャルを最大限に引き出すとのこと。
低域再生は2基のダイナミックドライバーが担い、ブランド独自の「水平対向デュアルダイナミック構造」に基づいてレイアウト。磁気回路の効率を高め、ダイナミックレンジを拡張しながら、非線形歪みを抑制するという。またN52グレードの内磁型磁気回路とOFCボイスコイルに加え、柔軟性の高いエッジを装備。力強くも歪みの少ない低域再生が可能だとしている。
全体的なチューニングにおいては、ダイナミックドライバーの特性を活かしつつ、独自の音響構造とノウハウを組み合わせることで、全帯域での非線形歪率を低減。クロスオーバーにおいても独自構造で正確な位相マッチングを取り、マルチドライバーイヤホンにありがちな “帯域間のつながりの不自然さ” を排した、一貫性のある自然な音場をつくり出すとしている。
またチューニングには、デンマーク製の超広帯域ヘッド&トルソーシミュレーター「B&K 5128」を活用。ブランド長年の研究に基づく周波数曲線「VDSF Target Response」に追従しつつ、TAGO STUDIOとの共通理念をもとに調律を行ったとのことで、Harmon 和鳴と比べてより包容感のある音色が特徴だという。
筐体および内部構造には、高精度DLP-3Dプリント技術を活用。3Dプリント大手であるハイガーとのパートナーシップに基づくもので、複雑な音響構造を高精度かつ安定した品質で量産可能だとしている。フェイスプレートには、厳選した楓材を採用する。
0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応。付属ケーブルは交換式プラグを装備し、3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスプラグを付け替えられる。
再生周波数帯域は9Hz - 60kHz、感度は119dB、インピーダンスは7.5Ω±15%、THDは≤0.1%(94dB)。































