公開日 2025/08/09 00:00

水月雨、TAGO STUDIOとコラボした3DDイヤホン「Harmon-SP」

10mmダイナミック型3基とチャンバー4基を用いた独自の音響構造
編集部:岡本 雄
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

水月雨(MOONDROP)は、TAGO STUDIO TAKASAKIとのコラボレーションによる有線イヤホン「Harmon-SP」を、本日89日(土)より発売する。価格はオープンだが、税込55,000円前後での実売が予想される。

水月雨 × TAGO STUDIO「Harmon-SP」

TAGO STUDIO TAKASAKIは、群馬県高崎市を拠点とするレコーディングスタジオ/ヘッドホンブランド。主宰する作曲家・音楽プロデューサーの多胡邦夫氏は「音楽本来の姿を忠実に届ける」ことを信条としており、その思想が水月雨ブランドが追求する理念と響き合ったことから、本コラボモデルの製作が実現したという。

Harmon-SPは、8月1日発売の「Harmon 和鳴」と同様、3基の10mmダイナミックドライバーと4基のチャンバーをコンパクトにまとめた特許取得済み音響構造「3DD」を搭載。特性の異なる3基のダイナミックドライバーに対し、それぞれに最適化されたチャンバーと音響経路を割り当てることで、各ユニットのポテンシャルを最大限に引き出すとしている。

10mmダイナミック型3基とチャンバー4基を用いた特許取得済み音響構造「3DD」を採用

中高域用ドライバーには、Harmon 和鳴で採用したガラスドーム複合振動板に代わり、ハイエンドイヤホン/スピーカーの高域ユニットとして実績のある「Al-Mg合金ドーム振動板」を採用。伸びやかで透明感のある高域再生と、微細なディテール表現の両立を図った。さらに、柔軟性の優れたエッジを組み合わせることで非線形歪みを抑制。豊かで厚みのある中域再生を可能にしたと説明している。

磁気回路にはN52ネオジウムマグネットを搭載し、軽量なCCAWボイスコイルとの組み合わせによって高効率なトランスデューサーシステムを構築。振動板のポテンシャルを最大限に引き出すとのこと。

中高域用ドライバーはAl-Mg合金製ドーム振動板を搭載する

低域再生は2基のダイナミックドライバーが担い、ブランド独自の「水平対向デュアルダイナミック構造」に基づいてレイアウト。磁気回路の効率を高め、ダイナミックレンジを拡張しながら、非線形歪みを抑制するという。またN52グレードの内磁型磁気回路とOFCボイスコイルに加え、柔軟性の高いエッジを装備。力強くも歪みの少ない低域再生が可能だとしている。

全体的なチューニングにおいては、ダイナミックドライバーの特性を活かしつつ、独自の音響構造とノウハウを組み合わせることで、全帯域での非線形歪率を低減。クロスオーバーにおいても独自構造で正確な位相マッチングを取り、マルチドライバーイヤホンにありがちな 帯域間のつながりの不自然さを排した、一貫性のある自然な音場をつくり出すとしている。

低域用には独自の「水平対向デュアルダイナミック構造」に基づいて2基のダイナミックドライバーを配置

またチューニングには、デンマーク製の超広帯域ヘッド&トルソーシミュレーター「B&K 5128」を活用。ブランド長年の研究に基づく周波数曲線「VDSF Target Response」に追従しつつ、TAGO STUDIOとの共通理念をもとに調律を行ったとのことで、Harmon 和鳴と比べてより包容感のある音色が特徴だという。

筐体および内部構造には、高精度DLP-3Dプリント技術を活用。3Dプリント大手であるハイガーとのパートナーシップに基づくもので、複雑な音響構造を高精度かつ安定した品質で量産可能だとしている。フェイスプレートには、厳選した楓材を採用する。

超広帯域ヘッド&トルソーシミュレーター「B&K 5128」を用いてサウンドチューニング

0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応。付属ケーブルは交換式プラグを装備し、3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスプラグを付け替えられる。

再生周波数帯域は9Hz - 60kHz、感度は119dB、インピーダンスは7.5Ω±15%THD≤0.1%94dB)。

 

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX