ZiiGaat、独自チューニングを採用したハイブリッドイヤホン「Arete」など3機種
ナイコムは、同社取り扱いの中国ブランド・ZiiGaat(ジーガート)から、有線イヤホン「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete(アレテ)」「Doscinco(ドスシンコ)」「Cincotres(シンコトレス)」を、8月1日(金)より発売する。価格はAreteが44,000円、DoscincoとCincotresが41,800円(表記いずれも税込)。
1DD+4BAのハイブリッドイヤホン「Arete」
「ZiiGaat x Fresh Reviews Arete(以下、Arete)」は、ダイナミックドライバー×1基、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバー×4基によるハイブリッド構成で、各ドライバーの特性を最大限に活かす設計を用いたとするイヤホン。カラーバリエーションはブラック、ブルー、ホワイトの全3色を用意する。
人気オーディオレビュアー「Fresh Reviews」とのコラボレーションモデルとなっており、Hi-Fi業界への深い知識と経験を持つFresh Reviewsの協力のもと、理想的なサウンドを追求したと説明している。

低域用に、新開発のバイオセルロース振動板を採用したダイナミックドライバーを搭載。堅牢なネオジム磁石を採用し、タイトかつレスポンスの良い低域を再生すると謳う。中高域はKnowles製のBAドライバー「29689」2基でカバーし、高域にはKnowles製「31736」2基を用いることで、繊細で伸びやかな高域を再生するとアピールしている。
また、電子制御による3ウェイ・クロスオーバーと、片側に3本の独立した音響チューブを搭載する。帯域ごとの分離と明瞭度を最大限に高めたことで、全音域にわたって優れたバランスを実現するという。
サウンドチューニングでは、スタジオモニターのような自然で正確な音を目指し、300Hz〜1kHzの中域はフラットかつ自然なチューニングとすることでボーカルや楽器の音色をそのまま再現。加えて9dBのベースシェルフにより、深く引き締まった低域を実現して濁りのないクリアな音像を保ちつつ、高域はピークのない快適な聴き心地によって明瞭感と空気感を両立したとアピールしている。
またサウンド特性として、中域は着色のないニュートラルな設計で、楽器の重なりや空間表現にも優れているとのこと。ボーカルや弦楽器の繊細さを自然に表現しながら、低域はサブウーファーのような力強さとクリーンさを兼ね備えたと説明している。高域は不要なピークや刺激を抑えながらも、音楽の細部までしっかりと表現。高域の拡張性と開放感も高め、より空気感のあるリスニング体験を提供するとしている。
インピーダンスは9Ω、感度は108dB。プラグは3.5mmステレオミニ、イヤホン側のコネクターには0.78mm 2pinを採用する。本体質量は約30g(ケーブル含む)。付属品としてイヤホンケース、イヤーピース2種4ペアを同梱する。
1DD+3BA構成のハイブリッドイヤホン「Doscinco」
「Doscinco」は、ダイナミックドライバー×1基、BAドライバー×3基を搭載したハイブリッド型イヤホン。ラインナップとして3.5mmシングルエンドプラグと4.4mmバランスプラグの2種を展開している。
低域用に、10mmポリマー振動板ダイナミックドライバーをアイソバリック構成で並列配置。この独自の低域再生システムによって、2つのドライバーが同一空間で連動駆動し、単なる音圧の増加だけでなく「触れるような重低音」という、聴覚を超えた体感的表現力を実現したと謳う。
加えて、専用設計の音響チャンバーを用いることで、歪みを抑えつつ豊かな量感と深さを両立。サブウーファーのような深みと厚みのあるサウンドによって、リスニングを一段上の没入体験へと引き上げると謳っている。
BAドライバーでは、中域用にSonion製「26A05」を採用し、自然で滑らかな音のつながりを実現。高域用にはSonion製「2354」を搭載し、高域の解像度と明瞭感を確保したとする。さらに超高域用にはKnowles製「33518」を搭載し、超高域までしっかりと伸びる空気感と細やかなニュアンスを再現するという。
これらのドライバーを精密な3ウェイ電子クロスオーバーによって帯域ごとに最適な役割を与えることで、全帯域で明瞭度・分離感・定位感を高い次元で両立。複雑な楽曲でも各音の輪郭が明確に聴き取れる、「プロフェッショナル品質のリスニング体験を実現した」とアピールしている。
さらに、高い音響解析能力と音楽的な心地よさを兼ね備えた「オーディオファイル・チューニング」を採用する。ローエンドには約10dBのベースシェルフを設けることで、サブベースからロー帯域にかけて力強く豊かな低音を展開。単にブーストするのではなく、中域との接続部ではなだらかなトランジションを意識し、濁りのないスムーズで自然な移行を実現するという。
中域は、厚みと温かみを保ちながら、ボーカルやアコースティック楽器のリアリティを忠実に再現。高域には、抜けの良さと繊細な表現力があり、空気感や残響、倍音成分までしっかりと描き出すことで、「ジャンルを問わずあらゆる音楽に対応可能な高品位なバランスを持つ、まさに“全方位型”の音作り」と謳っている。
インピーダンスは16Ω、感度は104dB。イヤホン側のコネクターには0.78mm 2pinを採用する。本体質量は約30g(ケーブル含む)。付属品としてイヤホンケース、イヤーピース2種4ペアを同梱する。
2DD+3BA構成のハイブリッドイヤホン「Cincotres」
「Cincotres」は、10mm径ダイナミックドライバー×2基、BAドライバー×3基を搭載したハイブリッド型イヤホン。ラインナップとして3.5mmシングルエンドプラグと4.4mmバランスプラグの2種を展開している。
低域用に、10mm径ポリマーダイアフラム・ダイナミックドライバー2基をアイソバリック構成で搭載。加えて、ZiiGaat独自の音響チャンバーを用いることで、驚異的なサブベース応答と圧倒的な低域密度を実現すると謳う。
また、2つのドライバーが同時に動作することで、単なる量感だけでなく「身体で感じる低音」という立体的な再現性や、深く沈み込んで瞬時に消えるタイトで速いアタックが特徴と説明している。
BAドライバーは、中音域にSonion製「26A05」を2基、高音域にKnowles製の「33518」を2基それぞれ搭載。これらを3ウェイ電子クロスオーバーで最適に制御することで、サブベースから高域までのすべての帯域を高い解像度と正確な位相で再生し、中域は滑らかで自然、高域はきらびやかでありながらも刺さりのないという洗練された音像を実現したという。
サウンドチューニングでは、300Hzで正確にカットされたサブベース・シェルフによって中低域の膨らみを排除し、サブベース帯のみを的確に強調。低音は力強くインパクトがありながらも、過剰に主張することなく瞬時に減衰し、タイトで制御された鳴りを実現するとのこと。
中域は、300Hz〜1kHzにかけてゆるやかなリニア上昇カーブを描き、色づけのない自然なトーンバランスを形成。ボーカルや楽器が録音そのままの質感で再現され、モニター用途として極めて高い精度を発揮するとしている。
高域は、3kHz付近に緩やかなピークを設け、耳介増幅効果(pinna gain)を自然に補正。これにより、楽器のアタック感やボーカルの明瞭さを高めながら、不自然な鋭さや誇張を排除したナチュラルなトーンを保つとする。さらに超高域までなめらかに伸びることで、定位感・音場表現・空気感までも的確に描写するとしている。
インピーダンスは16Ω、感度は104dB。イヤホン側のコネクターには0.78mm 2pinを採用する。本体質量は約30g(ケーブル含む)。付属品としてイヤホンケース、イヤーピース2種4ペアを同梱する。



