HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
TCL、高輝度とハロー低減を両立の4K Mini LED液晶テレビ「C8K」「C7K」「C6K」3シリーズ
TCLジャパンエレクトロニクスは、4K Mini LED液晶テレビシリーズとして、ハイグレードクラス“C8Kシリーズ”、ミドルクラス“C7Kシリーズ”、エントリークラス“C6Kシリーズ”の3シリーズを5月20日に発売する。価格は全てオープン、ラインナップと税込の市場予想価格は下記のとおり。
<C8Kシリーズ>
・98型 「98C8K」 1,200,000円前後
・85型 「85C8K」 600,000円前後
・75型 「75C8K」 440,000円前後
・65型 「65C8K」 360,000円前後
<C7Kシリーズ>
・98型 「98C7K」 800,000円前後
・85型 「85C7K」 440,000円前後
・75型 「75C7K」 340,000円前後
・65型 「65C7K」 270,000円前後
・55型 「55C7K」 200,000円前後
<C6Kシリーズ>
・98型 「98C6K」 600,000円前後
・85型 「85C6K」 350,000円前後
・75型 「75C6K」 220,000円前後
・65型 「65C6K」 180,000円前後
・55型 「55C6K」 140,000円前後
バックライトは3シリーズともMini LEDバックライトを搭載しているが、C8Kシリーズが「CrystGlow WHVAパネル」で3,600個以上のローカルディミングによる5,000nits、C7Kシリーズが「CrystGlow HVAパネル」で2,000個以上のローカルディミングによる3,000nits、C6Kシリーズが「HVAパネル」とバックライトの種類が分かれている。
C8K/C7K/C6Kシリーズには、高画質技術「全領域ハロー制御テクノロジー」が共通して搭載されていることがトピック。映像コンテンツの明るい部分の周辺に光の滲みのように発生する「ハロー現象」を抑えるために複数の技術が採用されているという。
ひとつは「強力発光チップ」であり、2024年度モデルに採用されたチップを比較して53.8%の明るさ増加、エネルギー効率も10%向上させている。さらに「強力発光チップ」から発せられた光を調光させる「凝縮マイクロレンズ」に通すことで、明るさが均一にすることができるという。
高度な光制御技術として「DLB アルゴリズム(Dynamic Lighting Bionic Algorithm)」を投入。光制御のアルゴリズムがアップグレードされたことで、明暗のディティール表現が強化できたという。また、光を再現する際の応答速度を高めることでゴーストのない映像に描画に寄与する「トランジェントレスポンス」、10億段階以上の微細な調光が可能な「マルチモーダル23ビット精密制御」も導入されており、2024年度モデルと比べて2倍以上の細かな再現を叶えているという。
そして同社のグループ会社であり、半導体ディスプレイメーカーであるTCL CSOTにて開発された「HVAスクリーン技術」を導入。蝶の羽のように配列された液晶分子が電解に対して垂直に並ぶ構造とすることで、従来のIPSパネル技術と比較しても光の遮断性能が高く、最大7000:1のコントラスト比を実現しているとのこと。高コントラスト/広視野角/高リフレッシュレート/高速応答速度を成し得たとした。
バックライト制御技術として「プレサイスローカルディミング」が採用されているため、ピクセルレベルでのバックライト制御が可能で、隣接するバックライトの光干渉を最大限に抑えられ、従来よりもいっそう自然なコントラスト表現になったという。HDRフォーマットは、HDR10+/Dolby Vision/IMAX Enhanced/HDR10/HLGをカバーする。
広色域技術「量子ドット」も着実に進化しており、2025年度版には素材にカラフルな量子結晶を採用し、高い光効率、複合ナノダイヤモンド構造、多層共押し出し精密加工といった技術が施されている。また、アルゴリズムの強化を図っており、バイオニックカラー最適化テクノロジーやシーンカラーの強化、肌色保護といった機能も導入。これらの技術が組み込まれたことで、DCI-P3 97%カバーに繋がっているとした。また合わせて超長寿命化も成し得ているという。
映像エンジンはC8K/C7K/C6Kシリーズとも共通して、AI映像エンジン「AI PQ Pro プロセッサー」を搭載。放送番組やネット動画など、AI映像エンジンによって映像コンテンツの種類を分析し、各コンテンツに合わせて最適な高画質処理を自動で施してくれる。
高画質機能の「Ai-シーン」では、シーン毎に映像の特徴を分析して、明瞭さやコントラストを調整することで没入感を高めた映像再生を可能にする。併せて「Ai-HDR」では、SDRの映像でもHDR映像へとアップコンバートすることで高画質化を叶えている。
コントラストを適切に調整することで明暗を細部まで表現する「Ai-コントラスト」、自然でリアリティの高い色彩表現を成し得る「Ai-カラー」、ノイズなどを低減することで低画質の映像でも高解像度化できる「Ai-クラリティ」、高速な動画コンテンツでも滑らかな動きで再現する「Ai-モーション」といった機能が、AI映像エンジン「AI PQ Pro プロセッサー」の搭載によって活用できるようになっている。
高音質技術について、C8K/C7Kシリーズには新たにHi-FiオーディオブランドのBang & Olufsenと共同開発した音響システムが搭載されている。深みのある低音域と高音域、大音量にしても音割れのない、プレミアムなサウンドを実現しているという。
C6Kシリーズは、オンキヨー製2.1chシステムを搭載しており、最大出力は40W(10W×2基/20W)としている。対応する立体音響フォーマットは3シリーズ共通で、Dolby Atmos/DTS:Xをカバーする。
OSはGoogle TVを採用、YouTube/Prime Video/Netflix/Apple TV/Disney+/U-NEXT/TVer/ABEMA/ DAZN/hulu/FOD/Rakuten TV/FOD/TELASAといった幅広いVODサービスが楽しめる。また、AirPlay 2、Chromecast built-in、Google アシスタントといった機能も備えている。ワイヤレス機能はWi-Fi 6、Bluetoothをカバーする。また、同社のアートテレビ“A300Wシリーズ”でも導入されている、AIによる生成アートワークを選ぶだけで自分好みのスクリーンセーバーを作成できる「Ai ART」機能も導入された。
ゲーミング機能「GAME MASTER」では、144Hz VRRに対応して、さらに独自アルゴリズムを用いることで最大288Hzリフレッシュレートまでアップグレード表示できる機能も搭載。
加えてゲーム専用補助機能として「Game Bar」が使用でき、画面キャプチャやゲームの詳細なパラメーターのリアルタイム表示に対応。また、低遅延のゲームに最適な映像調整を施す「オートゲームモード」、快適なゲームプレイに繋がる「陰影機能強化」や「照準補助」、ゲーミングのHDR機能では「Dolby Vision:Gaming in HDR」もカバーする。
3シリーズともウルトラスリムデザイン設計を採用。C8Kシリーズのみの特徴として、“究極のベゼルレスデザイン”をコンセプトとした「Virtually ZeroBorder」が導入されている。通常の液晶テレビでば、ベゼルとディスプレイの間に黒い縁(非表示領域が)が入っているが、その非表示領域を限りなく排除しており、視聴空間とディスプレイの余計な境界がなくなることで、従来以上に映像への没入感を得られるとしている。
C8K/C7K/C6Kのチューナー数は、地上デジタル×2・110度デジタル×2、BS4K・110度CS4K×2。入出力端子は、HDMI入力×3基/光デジタル音声入力×1基/ステレオミニ出力(ヘッドホン)×1基/USB Type-A入力×2基を備えている。































