公開日 2025/02/08 15:17

<ヘッドフォン祭mini>“祭”初出展のMakuakeブース。支援金額5800万円超の完全ワイヤレスなどを展示

クラファン実施予定のアイテム展示も
編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ポータブルオーディオ製品の展示イベント「冬のヘッドフォン祭 2025 mini」が、本日2月8日、ステーションコンファレンス東京にて開催。本稿ではフジヤエービック主催イベント初出展のMakuake(マクアケ)ブースの模様をお伝えする。

Makuakeとは株式会社マクアケが運営するクラウドファンディングサービス。ファッション、フード、ガジェットなど、多岐にわたるジャンルの製品が日々「プロジェクト」といった形で、メーカー各社との連携で製品の開発・販売支援を行っている。

ブーススタッフによると、ヘッドホン・アンプのような音響製品や、完全ワイヤレスイヤホン、ヘッドセットといったガジェットカテゴリのプロジェクトはMakuake内でも非常に引きのあるジャンルとのことで、同ジャンルへの興味関心が高いユーザーの集まる「ヘッドフォン祭」へのブース出展に至ったという。

Makuakeブースのようす

上記の通り、様々なメーカーがMakuakeを利用する形で一般販路の流通が難しい「ユニークなアイテム」の販売を行っているが、いずれも実現可能性や、製品の謳う特徴の根拠などを厳正にチェックされた物のみが掲載されるとのこと。メーカーサイドからは「チェックが厳しい」との声も寄せられるとのことだが、「購入支援をしてくださったユーザーの方々に安心して手に取ってもらうことが第一」という思いを語ってくれた。

ブースでは、Makuakeにてクラウドファンディングのプロジェクトを実施済/実施中/実施予定のメーカー4社の製品を展示。取材中にも支援をしたアイテムの使用感を確かめにくるといったユーザーの姿も見られた。

現在クラファンを実施している製品として展示されていたのは、日本発のブランドNavibook AIのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「NaviBook AI Pro」だ。本イベントで実機の初披露となる。こちらは1月6日にプロジェクトが開始された製品ではあるが、記事執筆時点で目標金額100,000円に対して58,445,640円もの支援金額を集めている。

「NaviBook AI Pro」

製品としてのポイントは、AIによってユーザーの声だけを識別することで、周囲の騒音を99.9%分解除去するという「AIノイズデリートマイク」の搭載。騒がしい環境下の通話でもクリアな音声通話を実現するとのこと。さらに、付属の脱着式マグネットマイクを装備することで最大100dBのノイズ除去が可能だという。

充電ケース底面にマグネット着脱式のブームマイクを備える

サウンド面では、DSPによってリアルタイムにサブバス周波数(50Hz以下)に対する倍音成分を生成する「Virtual Bass」技術を採用。オープンイヤー型が苦手とする低音表現をカバーしたと説明する。

クラウドファンディングを控えるプロダクトとしてcrescetoより無垢材、天然石、漆仕上げの真空管半導体ハイブリッド式ヘッドホンアンプ「淡月(KHD-01)」や、LIZER LABからは “かさ” が広がっている部分から耳に挿入するといった特徴的な形状をもつ “頭外定位” イヤーピース「JIJUMA-HORN」「JIJUMA-HORN BRASS」を展示。それぞれ試聴も可能となっており、なかなか試すことのできないユニークなコンセプトの製品を熱心にチェックされている来場者の姿が印象的だった。

cresceto「淡月(KHD-01)」


「JIJUMA-HORN BRASS」ユニークな形状のイヤーピースだ

同ブースでは、城下工業のオーディオブランドSOUND WARRIORの製品もMakuakeにてクラファンを実施したメーカーとして出展。メーカーとして直販サイトを持つ同社であるが、様々なジャンルが集まるMakuakeで製品の販売を行うことでブランドの幅広い認知を図れると、Makuakeの利点を語ってくれた。

展示のメインは、過去にクラファンを実施した真空管アンプ「SWL-T01」「SWL-T20U」であったが、ブランドの新製品として日本製CDドライブを搭載したA5サイズのCDプレーヤー「SWD-CP1」も参考出展。200台限定生産でメーカー直販サイトでの販売を予定している。発売は3月ごろを予定し、予価は69,000円前後を見込むとのこと。

参考出展の「SWD-CP1」(写真上段)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX