• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/12/19 13:13

<ポタフェス>JH AudioとAstell&Kern、「Layla」「Angie」後継機などイヤホン4機種を発表

Roxanne後継機や新開発エントリーモデルも
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日より開幕したポタフェス 2015にて、アユートは新製品発表会を開催。JH AudioとAstell&Kernのコラボによるユニバーサル型イヤホン 4機種を発表した。

・「LAYLA II」 12ドライバー搭載
・「Angie II」 8ドライバー搭載
・「Roxanne II」 12ドライバー搭載
・「ROSIE」 6ドライバー搭載

LAYLA II

Angie II


Roxanne II

ROSIE

いずれのモデルも価格は現時点で未定。発売日については「2016年1月中には発売したい」とのことだった。なお、上記4機種は今回の発表会が世界初披露となったとのこと。発表会ではJH Audioの創始者であるジェリー・ハービー氏自らが製品の説明を行った。

左からJH Audioのアンディ・レーガン氏、ジェリー・ハービー氏、アユート藤川氏、IRIVERのジェームス・リー氏

LAYLA II、Angie II、Roxanne IIはその名の通り、LAYLA、Angie、Roxanneの後継モデルとなる。ROSIEは6ドライバー搭載の新規開発モデルで、Astell&Kernとのコラボラインの中ではエントリーモデルの位置付けとなる。

4モデル共通の特徴として、“FULL METAL JACKET”と名付けられた金属ブロックからの削り出しシェル(ハウジング)を採用。音道孔までを金属削り出しで作成している。金属素材については、LAYLA IIがチタンを採用。Angie II、Roxanne II、ROSIEがソリッドアルミニウムを用いている。なお、従来モデルのシェルは、カーボンファイバー製のハウジングにチタンのベゼルという構成だった。

4機種全てが“FULL METAL JACKET”と名付けられた金属削り出しハウジングを採用

また全モデルも音道孔の内部にステンレス製のチューブ・ウェーブガイドを備えている。フェースプレートはいずれのモデルもカーボンファイバー製。その周囲のベゼルはモデル毎に素材が異なっていて、LAYLA IIとRoxanne IIはチタン製、Angie IIはブラックアルマイト処理アルミ製、LOSIEはカッパーコーティング・アルミ製となっている。

イヤーピースを外したところ。音道孔の内周に見えるのがステンレス製のチューブ・ウェーブガイドだ。

LAYLA II、Angie IIはドライバー数と構成を従来モデルを踏襲しつつ、新設計の専用ドライバーを採用。LAYLA IIはQuad Low/Quad Mid/Quad Highによる12ドライバー構成、Angie IIはDual Low/Dual Mid/Quad Highによる8ドライバー構成となる。音質チューニングの方向性は、基本的に従来モデルを継承しているとのこと。

LAYLA IIをAstell&Kern「AK320」と組み合わせたところ

Roxanne IIは引き続きQuad Low/Quad Mid/Quad Highによる12ドライバー構成で、本機のみドライバーは従来機を踏襲。そして、ハービー氏によればRoxanne IIはチューニングに変更を加えたとのこと。「従来のRoxanneは正真正銘のロックンロールサウンドだったが、Roxanne IIでは高域をLAYLA寄りのチューニングに変更した。でもロックンロールサウンドであることには変わりない」と説明していた。

新モデルとなるROSIEは6ドライバー構成で、新開発ドライバーによるDual Low/Dual Mid/Dual Highの構成となる。ベースモデルとなったのはJH AudioのカスタムIEM「JH13 PRO」で、低域をオリジナル機から5dB持ち上げるなどの音質チューニングを加えたとのこと。ハービー氏は「LAYLAの高域とRoxanneの低域を合わせ持ったようなサウンドのモデル」と紹介していた。

全4機種が低域を調整するAdjustment Bassをケーブルに搭載。またバランス駆動用の2.5mm4極端子ケーブルを同梱している。LAYLA IIはカーボンとブラックアルミによるケースが、そのほか3モデルにはアルミ鋼片のケースが付属する。

ケーブルには低域を調整するAdjustment Bassがケーブルに搭載されている

ちなみにJH Audioの製品名には、”女性の名前”を使ったロック名曲のタイトルが付けられているが、“ROSIE”という製品名はハードロックバンド AC/DCの楽曲名から名付けられたという(ちなみに「LAYLA」はエリック・クラプトン、「Angie」はローリング・ストーンズ、「Roxanne」はポリスの曲名から取られている)。

イベントでは、JH Audioはもとより“カスタムIEM”の創始者でもあるジェリー・ハービー氏のキャリアについても言及。エンジニアだったハービー氏がヴァン・ヘイレンのライブをサポートした際に、ドラマーのアレックス・ヴァン・ヘイレンから「耳の保護と正確なモニターを両立するイヤホンが欲しい」と相談されてカスタムIEMを作成したことが、ハービー氏のキャリアとカスタムIEMの歴史の始まりであることが改めて語られた。また、エアロスミス、フーファイターズ、レディ・ガガをはじめとする多数の世界的アーティストがJH AudioのカスタムIEMを使っていることも紹介された。

ジェリー・ハービー氏

JH AudioのCEOであるアンディ・レーガン氏

JH AudioのCEOであるアンディ・レーガン氏は、「JH AudioとAstell&Kernによるユニバーサル・イヤホンは2年目に突入しました。今回の新製品の世界初発表の場は日本を選びましたが、日本のマーケット、そして日本のユーザーの意識の高さには常に感銘を受けてきました」とコメント。

ジェリー・ハービー氏は、「日本には何度も訪れていますが、イベントに足を運ぶたびに日本のシーンの素晴らしさを感じています。優れたプレーヤーを手がけるAstell&Kernとのパートナーシップの元、3年目に向けた計画も遂行していく予定です。来場したみなさんには、ぜひJH Audioの新イヤホンの最高のサウンドを楽しんでいただきたいですね」と語っていた。

IRIVER社のヴァイスプレジデントであるジェームス・リー氏

Astell&Kernを手がけるiriver社からは、バイスプレジデントであるジェームス・リー氏が挨拶。JH Audioとのコラボレーションによる期待を語っていた。

なお、ジェリー・ハービー氏に各モデルの詳細を聞いたインタビューは追ってレポートする。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX