HOME > レビュー > ゼンハイザー「MOMENTUM 5 Wireless」レビュー!「圧倒的な高音質、操作性、極上の装着感」

PR音質・ノイキャン・装着感を徹底検証

ゼンハイザー「MOMENTUM 5 Wireless」レビュー!「圧倒的な高音質、操作性、極上の装着感」

公開日 2026/06/22 06:30 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

ゼンハイザーから約4年ぶりとなるMOMENTUM シリーズの新作ワイヤレスヘッドホン「MOMENTUM 5 Wireless」が登場。音質はもちろん、 同社史上最も強力だというノイズキャンセリング性能、そして装着感に、同社のクラフツマンシップがどのように落とし込まれているのか。進化のポイントを、評論家の山本敦氏が徹底的にレビューした。

「期待を裏切らない圧倒的な高音質」

ワイヤレスオーディオのトレンドが目まぐるしく移り変わる中、ゼンハイザーのMOMENTUMシリーズには初代のモデルからブレることのない明快なコンセプトがある。それは同社の企業理念と同じ「完璧な音への追求」だ。

ポータブルオーディオのフラグシップであるMOMENTUMは2012年に誕生してから、いつも時代に合わせて最先端のテクノロジーを貪欲に取り入れてきた。

そして高音質なサウンドを再現することに対するひたむきな姿勢と、クラフツマンシップにあふれる “ものづくり” の哲学を、これほどまでに長く継承し続けているプロダクトは他に類を見ない。MOMENTUMの美学が、長年にわたり多くのファンを惹き付けてやまない。

最新モデルのワイヤレスヘッドホンである「MOMENTUM 5 Wireless」にも、ゼンハイザーのDNAが受け継がれている。

期待を裏切らない圧倒的な高音質、ユーザーフレンドリーな操作性、そして極上の装着感が見事に融合したヘッドホンだ。筆者もいちファンとして、本機の完成度を高く評価したい。

左からブラック、ホワイト

注目したい3つの進化ポイント

MOMENTUM 5 Wirelessは、日常のあらゆるシーンを上質なサウンドで彩るために設計されたワイヤレスヘッドホンだ。その特徴を語るうえで、筆者は3つのポイントに注目した。

ひとつは、安定感に富んだ高音質。ゼンハイザーの誇る音響技術が惜しみなく投入された。

サウンドの核となるのは、自社開発による42mm口径のダイナミックドライバー。オーディオファン垂涎の銘機である「HD 600」シリーズのドライバーをベースに設計され、さらなる改良が図られている。繊細なニュアンスから肉付きのよい低音までバランスよく、鮮明に響かせる。

次に、幅広い高音質Bluetoothオーディオコーデックをサポートしていることだ。ハイレゾ相当の再生を可能にする「aptX Adaptive」や、CD品質のロスレス再生を実現する「aptX Lossless」といった、音質にもこだわるオーディオコーデックに対応。

もちろん、iPhoneやiPadの実力を最大限に引き出すAACにもベースラインとして対応しており、接続するデバイスを限定することなく、ベストのリスニング体験を届ける。

そして3つめに、ゼンハイザー史上最も強力なノイズキャンセリング(ANC)機能がある。

本体に搭載するマイクの数は合計8基に「倍増」。すべてをデジタルマイクとして、さらに高度な信号処理を組み合わせることで、特に中音域のノイズ低減効果を高めている。

 シリーズ最強を謳うANC機能

専用のモバイルアプリ「SmartControl Plus」を使えば、ノイズキャンセリングとトランスパレンシー(外音取り込み)のバランスをシームレスに調整できる。

 専用アプリでANCと外音取り込みの調整がシームレスに可能

さらに、3基のビームフォーミングマイクと1基のフィードバックマイク、合計4基のマイクにデジタルノイズキャンセリングのアルゴリズムを掛け合わせて、クリアなハンズフリー通話も実現する。

騒がしい環境で、本機を家族に装着してもらいながら通話音声を確かめてみたが、声の重心がどっしりと安定して聞きやすい。コミュニケーション用途にも役立つヘッドホンになると思う。

 ノイキャン性能レビュー:効果は「期待をはるかに超えて高い」

筆者は今回、海外出張の機会に合わせて、飛行機の中でMOMENTUM 5 Wirelessを試した。

まずはノイズキャンセリングの性能が、期待をはるかに超えて高かったことを伝えたい。MOMENTUMシリーズの歴代ANC搭載ワイヤレスヘッドホンの中で最高のクオリティだ。

飛行時に発声する低いエンジン音や風切り音に対して、SmartControl Plusアプリから様々な対策を講じることができる。

筆者がおすすめする設定は、アンチウインド(風切り防止)を「自動」にし、ANCは「アダプティブ」をオン。機内の轟音がスッと消え去り、心地よい静寂に包まれた。

また、右イヤーカップの表面を2本の指でピンチイン/アウトするだけで、ANCとトランスパレンシーを直感的にコントロールできる。機内でのアナウンスを聞きたい時に重宝した。

 直感的にANCの切り替えをコントロールできる

音質レビュー: 自然なチューニングはまさにシリーズの真骨頂

そして、ANCとトランスパレンシーのバランスを変えても、本機で聴くオーディオの聞こえ方がブレないところが何より見事だ。

ANCをオンにして、静かな環境の中で音楽再生を試した。空間オーディオをオフにして、オーディオイコライザーはニュートラルを選んでいる。

田中裕梨の『Sunset』を再生すると、ハスキーなボーカルの透明なベールに包まれる。ピアノとギターの旋律は息を呑むほど立体的で、ドラムスが刻むリズムの輪郭が鮮明に浮かび上がる。ベースラインの弾力のある低音が心地よい。

ピュアで意図的な加色のない、自然なチューニングがまさしくMOMENTUMシリーズの真骨頂だ。

さらにボーカルに注目すると、高い熱量を保ちながらも、ブレスの息づかいやビブラートの甘やかな表情、余韻の立ち上がりと消え入り際の繊細なニュアンスを、MOMENTUM 5 Wirelessは克明に浮かび上がらせる。

まるで音楽が演奏されているスタジオの情景を機内に再現したような、生々しい音の存在感にとても満足した。思わず機内で少し身体を揺らしながら、音楽リスニングに深く入り込んでしまった。

装着感レビュー:抜群のフィット感

装着感の心地よさについても触れておきたい。ヘッドホンの質量は約290g。だが、装着すると重さを感じなくなるほど、フィット感のバランスがよい。

ヘッドバンドとイヤーカップのクッションが適度に沈み込むので、押しつけられて痛みを感じることもなく、それでいてヘッドホンがぴたりと保持される。

筆者のようにメガネをかけていても、イヤークッションがテンプルの上から押しつけてくるような不快感がない。長時間のフライトで映画やアニメを、続けて何本視聴しても装着感の快適さが変わらなかった。

装着している様子

映画やアニメを視聴する時には、MOMENTUM 5 Wirelessが搭載するDolby Atomosの空間サウンドと、ヘッドトラッキングの機能をぜひ試してほしい。

自然な音場の広がりが得られて、ヘッドトラッキングも頭の動きに合わせてスムーズに追従する。本機による高音質体験と相性がよい機能だと思う。まるで自分がストーリーの中にいるようなリアリティが味わえる。

 シリーズとして初のDolby Atomosに対応した

「アーティストが意図した音をありのままに描き出す」

MOMENTUM 5 Wirelessは、どのようなユーザーに相応しいヘッドホンと言えるだろうか。

まずは間違いなく、ニュートラルで原音に忠実なサウンドを期待する本物志向のポータブルオーディオファンだ。

HD 600のDNAを受け継ぐそのサウンドは、音楽のジャンルを問わず、アーティストが意図した音をありのままに描き出してくれる。

音楽だけでなくゲームや映画、YouTubeなど、多種多様なコンテンツをいつでも最高の環境で楽しみたい方にもこのヘッドホンを推したい。

ANCオンの状態でも、フル充電の状態から最大57時間のバッテリーライフを実現しているので、ふだんは落ち着いてコンテンツ再生に集中できる。

そして誰よりも長年ゼンハイザーのサウンドを信頼してきたファンに、最新のMOMENTUM 5 Wirelessに触れてもらいたいと思う。

同社の真摯なものづくりに対する姿勢を基本にしながら、最先端のテクノロジーを貪欲に取り込むことにも挑戦して完成したMOMENTUMのニューフェイスは、きっと期待を裏切らないだろう。

筆者も往年のゼンハイザーファンと一緒に「新しいモメンタムの音、どうだった?」と、熱く語り合ってみたい。

(提供:Sonova Consumer Hearing Japan)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: