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公開日 2014/05/10 18:49

【ヘッドホン祭】PS AudioからすべてDSD変換する新DAC/ADLから最上位ヘッドホン「H128」/ラトック新ポタアン

エティモティックなど定番ブランドも
ファイル・ウェブ編集部
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5月10日と11日の2日間、東京・中野サンプラザで開催されている「春のヘッドホン祭2014」。本項では、11階の、完実電気が取り扱う各ブランドの展示内容を紹介していこう。

ADLがフラグシップヘッドホンやADC搭載USB-DAC

フルテックのADLブランドからは、新ヘッドホン「H128」が参考出展されていた。すでに発売されているH118の上位機種にあたるモデルで、価格は4万円前後、発売時期は6月末〜7月頃を見込む。

ADLの新フラグシップヘッドホン「H128」

ドライバーを自社開発して音質にさらにこだわったほか、ヘッドバンドやイヤーパッドの素材も見直し、より高級感と装着性を高めた。

同社ブースには3色のカラーバリエーションが置かれていたが、細かな色味などはこれから発売までに変更される可能性があるという。

また同社ブースには、5.6MHz DSDや192kHz/24ビット入力対応のUSB-DACに加え、MM/MCフォノイコ内蔵ADCも搭載したヘッドホンアンプ「STRATOS」も参考出展されていた。価格と発売日はともに未定。同社によれば、アナログレコードを高音質にデジタル化したいというニーズは根強くあるのだという。これに、人気のUSB-DAC機能を組み合わせることで、1台で様々な用途に対応することをねらっている。なお、デジタル出力する音声はリニアPCMのみで、DSDで出力することはできない。

ADLの多機能ヘッドホンアンプ「STRATOS」

さらに、本日5月10日が発売日となる、ADLブランド初のイヤホン「EH008」も展示。8mmと5.8mmのデュアルダイナミックドライバーを装備したモデルで、8mmドライバーにはα処理(超低温処理)を施している。

ADLブランド初のイヤホン「EH008」

また、耳にしっかりと固定させるためのストッパーが筐体外部に設けられていることも特徴で、素材にはエラストマーを採用している。このエラストマーは着脱不可という。

PS AUDIO「DirectStream DAC」参考出展

PS AUDIOで注目したいのは、新DAC「DirectStream DAC」だ。参考出展という扱いだが、6月下旬発売を予定しているという。価格は未定だが、米国での販売価格は5,995ドル。

PS AUDIO「DirectStream DAC」

PCMなどすべてのデジタル入力信号を、FPGAによってDSDに変換して再生するという製品。これによって、よりアナログライクな音を実現できるという。PS AUDIOでは、PCMベースのプロセッサーにDSD再生機能を付加すると、チップ内外の処理が複雑になるが、すべてDSDに変換してしまうことで、よりシンプルな処理が可能になり音質面でも有利と、そのメリットを強調している。

ラトックは人気のバランスポタアンに「iP」モデル

ラトックシステムは、フラバランスポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB02iP」を参考出品した。価格は5万円前後を目安に、夏頃の発売を目指している。

「REX-KEB02iP」(右)

同社では、すでにAstell & Kern製品などとの組み合わせを想定したフルバランスポタアン「REX-KEB02AK」を発売し好評を得ている。KEB02AKは同軸デジタルと光デジタル入力を備えているが、今回参考出品したKEB02iPは、同軸/光を省く代わりに、USB miniB端子を備え、PCとUSBケーブルで接続してUSB-DAC内蔵ポタアンとして使うことができる。また、Lightning − USBカメラアダプターなどを使うことで、iPhoneから直接本機にハイレゾ音源を入力することもできる。

そのほかUSB A端子も搭載されており、これはiPhoneやiPodのデジタル入力に使用するものと想像される。

DACにはESSの「ES9018K2M」を採用し、5.6MHz/2.8MHz DSDのネイティブ再生が可能となっている。

ヘッドホン出力は、3.5mmステレオミニからシングルエンド出力できることはもちろん、2.5mmステレオミニ×2を使い、バランス出力を行うことが可能。バランスヘッドホン駆動回路はBTL接続でプッシュプル駆動を行っている。

そのほかの定番・新ブランドも存在感たっぷり

エティモティック・リサーチは、定番モデルをズラリと並べた。「エティモティック・リサーチじゃないとダメ、というお客様が多く、買い替え、買い増し需要も多い」という。中級価格帯から高級品まで、満遍なく売れているのも特徴という。

エティモティック・リサーチの定番製品も展示

オルトフォンは、今年1月に発売したカナル型イヤホン「e-Q8」と、これも発売してから日が浅い真空管プリメインアンプ「Ta-Q7」2機種をメインに出展。

オルトフォンの「e-Q8」

既存のカナル型イヤホンやアンプ群も一斉に展示

e-Q8はBAドライバー1基のシングルドライバー機だが、最大の特徴は純銀線のコイルを採用したことだ。銀は柔らかく加工が難しいが、工夫を重ねて実現したことで、特に高域の伸びを飛躍的に向上させた。

真空管プリメインアンプ「Ta-Q7」はプリアンプにあたる部分を真空管、増幅回路はトランジスタで増幅させるハイブリッド方式を採用した製品となる。

ブース内にはイヤホン従来モデル「e-Q5」「e-Q7」も用意されており、各機種の聴き比べも行える。

そのほか、スタックスも定番モデルを展示。最近は平面駆動型ヘッドホンが脚光を浴びているが、その老舗ブランドである同社にも多くの注目が集まっていた。

さらに、高音質NASを展開するBUFFALOも製品を展示。「N1A」などNASだけでなく、高音質なスイッチングハブなどもあわせて展示し、ネットワークオーディオにおけるNASの重要性をアピールしていた。

BUFFALO「N1A」

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