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公開日 2009/08/26 12:33

ソニー、BDレコーダー最上位機「BDZ-EX200」を発売 − HDMI AV独立出力対応、アニメ画質も向上

「CREAS 2 plus」で画質向上
Phile-web編集部
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ソニーは、BDレコーダー新モデルの最上位機種「BDZ-EX200」を11月上旬に発売する。価格はオープンだが、28万円前後での販売が予想される。

BDZ-EX200

BDZ-EX200の背面端子部


BDZ-EX200の側面部
本機はソニーBDレコーダーの新フラグシップモデルという位置づけ。既報の通り、本機と同時に4機種のBDレコーダーが発表されたが、本機は現行のXシリーズのデザインや設計を踏襲しており、4機種とはまったく別の筐体デザインを採用している。天板は4mm厚として剛性を高めたほか、外部からの振動を抑制する「偏心インシュレーター」、共振を抑える「sfヒートシンク」なども搭載。外形寸法も430W×95H×334Dmmと、RX/RSシリーズ4機種の430W×69.8H×327Dmmに比べかなり大きい。

左はBDZ-RX100、右がBDZ-EX200。高さと奥行きがかなり異なる

デザインはこれまでのXシリーズを踏襲している

HDDは2TBで、より長時間の録画に対応。地上・BS・110度CSデジタルチューナーは2系統を装備する。

録画機能はほかの4機種と同等で、映像シーンに応じてビットレートを配分する精度を高めた「新ダイナミックVBR」、さらにEPGの番組ジャンル情報に応じ、あらかじめ最適化した画質パラメーターに設定する「ジャンル別エンコーディング」などの新機能によりMPEG-4 AVC/H.264での録画画質を高めた。これによってさらなる長時間録画が可能となり、フルHDのAVC録画をDRモードの約8倍長時間録画できる、「高画質フルハイビジョン8倍録画」に新対応。AVC録画モードの名称とビットレートは、高い順から「XR(約16Mbps)「XSR(約12Mbps)」「SR(約8Mbps)」「LSR(約4.4Mbps)」「LR(約3Mbps)」となる。

新AVCエンコーダー搭載で録画画質を高めた

フルHD 8倍録画に対応した

また2系統のチューナーの両方でおまかせチャプターが利用できる「Wおまかせチャプター」を新搭載したほか、「録画1」「録画2」からデフォルトの録画先を設定できるようになった。同社独自の自動録画機能「x-おまかせ・まる録」も装備している。

●「HDMI AV独立ピュア出力」モードを用意

HDMI出力は2系統を用意。これまでのXシリーズと同様、2端子のどちらか1端子から映像と音声を同時に出力するモードのほか、新たに片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードも利用できるようになった。クロックを別にできることから、よりピュアな信号が伝送でき、画質と音質がともに向上することが期待される。なお「HDMI AV独立ピュア出力」モードはボタンでかんたんに切り替えることができる。そのほか、HDMIのジッターノイズを低減し、音質劣化を抑える「ジッタノイズ低減システム」を採用。またアナログ回路は独立して搭載し、、DAC直前に信号に含まれるジッターを除去する「ジッタ・エリミネーション回路」や、オーディオDAC専用ローカルレギュレーター、金メッキリード採用音質コンデンサーなどを搭載した。

2つのHDMIの片側の端子から映像、もう片側の端子から音声を出力する「HDMI AV独立ピュア出力」モードも利用できるようになった

●アニメなどを高画質化する「CREAS 2 plus」を搭載

高画質化回路には、新製品5機種の中でEX200のみが「CREAS 2 plus」を搭載。「CREAS 2」の機能に加え、画像の中で平坦な部分の疑似輪郭(バンディング)を除去するスムージング機能、またアニメ放送を高画質化する「アニメ・CGリマスター」、水平・垂直ラインともに参照値のラインを増やし、さらに高精度なサンプリングが可能にしたクロマアップサンプリングフィルタが追加されている。CREASのLSIに加え、別のチップを追加したことでこれらの機能を実現したのだという。

「CREAS 2 plus」はBDZ-EX200のみ搭載される

このうち「アニメ・CGリマスター」は、アニメ放送の輪郭などに現れるモスキートノイズを低減する技術。何段階かで調整が可能で、具体的な処理としては、ノイズが現れたところに、比較的ノイズの少ない平坦な部分の映像をコピー&ペーストするような要領で高画質化するという。デモで効果を確認したが、ノイズを低減する効果は非常に高く、副作用もほとんど感じられなかった。ソニーの担当者は「アニメ放送をパッケージソフトに迫るクオリティに引き上げる」と説明しており、アニメを頻繁にエアチェックするユーザーには要チェックの機能といえるだろう。なお、本機能をオンにしておいた状態でアニメ以外の映像を視聴しても「ほとんど害はない」(担当者)という。

「CREAS 2 plus」ではこのほか、8ビットの映像を14ビットに拡張する「HD Reality Enhancer」や、その14ビットの映像を視覚特性やディスプレイの特性を利用しながら12/10/8ビットに高精度で変換するSBM(Super Bit Mapping)、さらにモニターの種類別に最適化したパラメーターをあらかじめプリセットした「モニター別画質プリセット」、ガンマカーブを調整することで黒の沈み込みを演出する「クリアブラック」など、CREAS 2に搭載された機能もすべて利用できる。

「モニター別画質プリセット」の設定画面

「クリアブラック」は7段階で設定が可能

さらにEX200は、Xシリーズにも搭載された「DRC-MF v3」を搭載。インターレース映像のプログレッシブ化はもちろん、1080/24pや1080/60pなどすべての映像ソースを高画質化するもので、ディテールの鮮鋭感を高めるほか、プリ・オーバーシュートやMPEGの動きノイズ低減処理なども行う。

●スカパー!HD 連動録画や充実のネット機能を搭載

「スカパー!HD」連動録画にも対応。スカパー!HDチューナーとレコーダーをLANで接続するか、クロスケーブルで直接つないで、スカパー!HDチューナーのEPGから録画予約を行うと、LANを通じて予約情報が転送され、録画が実行される。録画中の追いかけ再生も可能なほか、録画した番組をBDディスクにダビングしたり、おでかけ転送をすることも可能。

「スカパー!HD」連動録画にも対応

アクトビラのサービスにもフル対応。「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」にも対応し、ダウンロード・レンタルやダウンロード・セルスルーが利用できる。

またEX200は、デジタル放送やアクトビラなどデジタルコンテンツの「おでかけ転送」が可能。PSPやビデオ対応ウォークマンへの転送はもちろん、新たに携帯電話や今後発売予定のカーナビ「nav-u」に、デジタル放送の番組転送が行えるようになる。対応携帯電話はNTTドコモとauから今後発売される予定。なお、EX200の本体にはワンタッチで転送を開始できる「番組おでかけ」ボタンは搭載されておらず、メニューから実行する必要がある。

デジタルコンテンツの「おでかけ転送」を携帯電話にも行えるようになる

さらにDLNA機能「ソニールームリンク」にも対応。サーバーとして、録画した番組やカメラから取り込んだ映像などをDLNA対応機器に配信することができる。

●BD-JAVAを使用したディスクがかんたんに作成できる

USB入力、i.Link端子をともに1系統装備。デジタルカメラやAVCHDビデオカメラ、HDV/DVビデオカメラの写真や映像の取り込みに対応している。なお、下位機種のRX100が装備するマルチメモリーカードスロットは、EX200は搭載していない。またカメラ取り込みのワンタッチボタンも装備していないため、メニューから操作する必要がある。

RX/RSシリーズと同様、BD-JAVAを使用したリッチなインターフェースのBDがかんたんに作成できるアプリ「思い出ディスクダビング」を搭載。本体に取り込んだ写真や動画、x-Pict StoryなどをまとめてBDディスクなどにダビングできる。「思い出ディスクダビング」では、コンテンツを撮影した日時ごとにカレンダー形式で表示する「カレンダービュー」モードも選択でき、時系列で撮影した動画や写真を楽しむことができる。

リッチなインターフェースのBDがかんたんに作成できるアプリ「思い出ディスクダビング」を搭載

●新GUIやリモコンを採用し初心者の使いやすさにも配慮

操作性の面では、これまでのXMB(クロスメディアバー)に加え、初心者でもかんたんに操作できる「らくらくスタートメニュー」を新設。「再生」「予約」「視聴」「ダビング」の基本操作を大きなアイコンで表示し、選択して階層を辿ることで操作を行える。

「らくらくスタートメニュー」のトップ画面

「タイトルを再生する」を選んだところ

またリモコンも新開発のものを同梱。カーソルボタンの下に「らくらくスタートメニュー」ダイレクトボタンを配置し、初心者に配慮した。さらにアクトビラや「X-みどころマガジン」起動のダイレクトボタンも新設された。そのほか、ボタンの文字を大きく、見やすい配色に変更したほか、細かなところでは黄色ボタンの下に「フォルダ整理」という文字をプリントし、かんたんにフォルダ整理を行えることを表現した。

ほかの4機種と同様、VHSテープをダビングする際の方法をガイドする「カンタンVHSダビング」を搭載。メニューを選ぶと、どうやって接続するかなどをわかりやすく解説し、ダビングをスタートする際には入力を自動で切り替える。

消費電力も削減。BDZ-X100の年間消費電力量は90.3kWh/年だったが、本機は70.0kwh/年を実現している。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886

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製品スペックを見る
  • ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
  • ブランドSONY
  • 型番BDZ-EX200
  • 発売日2009年11月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格280,000円前後)
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