公開日 2025/08/18 06:35

【香港ショウ】エディスクリエーション、リニア電源「FIREBIRD LPS」発表/インクレケーブルの開発担当者直撃!

特許技術の”フット”にも注目
編集部:筑井真奈
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エディスクリエーションのリニア電源&フットに注目

香港に拠点を置くオーディオブランドとして、日本でいま大きなヒットを巻き起こしているediscreation(エディスクリエーション)。エンジニアのエディソン・ウォンさんが主催する、ネットワークオーディオに特に強みを持つブランドだ。

ediscreationの創業者であるエディソン・ウォンさん

今年の香港ショウでは、新しいリニアパワーサプライ「FIREBIRD LPS」を発表した。これまでの真四角の箱ではなく、四方に足のついたよりスタイリッシュなデザインとなっている。

回路を刷新した最新リニア電源「FIREBIRD LPS」

内部回路も刷新しており、すべてエディソンさん独自のディスクリートにて構成。カスタムメイドのアイソレーショントランスに加え、PCB基板の「素材」にもこだわり、より低ノイズな設計を追求しているという。

もうひとつエディソンさんのこだわりが「足」。「Ripple Base 035 Damping Factor」という名前で、同社のハブや光絶縁ツールの「Japan Exclusive Model」などでもすでに採用されているものだそうだ。

独自開発の「Ripple Base 035 Damping Factor」

高精度のCNC削り出しのステンレスの内部に、「Ripple Wave Damping Technology」と呼ばれる特許技術を搭載。セラミックボールとダンピングオイルが封入されており、効果的に振動を除去することができるというものだ。

「FIREBIRD LPS」にももちろん搭載されているが、単品での日本発売も検討中。日本国内の特許取得に向けて動いており、確認が取れ次第、正式な発売を予定しているという。

さらに、10月の東京インターナショナルオーディオショウに向けて、ある「秘密兵器」を用意しているそうだ。秘密兵器の中身については教えてくれなかったが、「日本のみなさまにびっくりしていただけるものと思います」とエディソンさんも自信たっぷりな笑顔を見せてくれた。

Grand Asia HiFi(盛亞音響)のデモルームにて、Roonサーバーの「Bach」やネットワークハブ「SILENET SWITCH OCXOII」などを展示。スピーカーはEgglestonWorks、アンプ類にはBoulderを使用し、デジタル再生を中心に再生を行っていた。

EgglstonWorksやBoulder、emmLabsなどを取り扱うGrand Asia HiFi

インクレケーブルの開発担当、ダイソンさんのこだわりアクセサリー

もう一社、昨今注目の高いアメリカのアクセサリーブランドのINCRECABLE(インクレケーブル)。見た目もキュートな「iEARTH」というノイズ対策アイテムが日本でもファンを増やしている。同社の開発担当のダイソンさんも会場入りしており、iEARTHを筆頭に同社のさまざまなアクセサリーの効果をデモしていた。

インクレケーブルの開発を手掛けるダイソンさん

ダイソンさん自身も子供の頃からオーディオが大好きで、自作の真空管アンプを作ったことがオーディオの原点だと教えてくれた。日本には導入されていないが、「iAMP」という真空管アンプのシリーズも展開している。デモンストレーションルームでは、iAMPにスピーカーにはイギリスのKerr Acousticを活用し、アクセサリーのありなしの比較試聴なども行っていた。

AUDIO ACCESSのブースにてデモ。スピーカーはイギリスのKerr Acousticというブランド

空きLAN端子に接続する「Blue iEARTH」などを展示

展示されていた中で気になったのは「iBOARD」というオーディオボード。「iEARTH」の特徴として、接続する端子(HDMIやLAN、スピーカーなど)に合わせて6種類をラインナップしているが、この製品ではメインとなるボードに、各種専用端子用の「ミニボード」を組み合わせて使う仕様となっている。ミニボードを交換することで、ほかの場所にも使用できるようになるそうだ。

ミニボートをモジュールとして装着して使用できる

さらに、「iBLOCK」というインシュレーターを組み合わせることも可能。「iBLOCK」はボードの「筋」に沿ってどこに配置することもできるので、例えばトランスの直下に置いてみるなど、効果が得られる場所を自分で探ることもできる。こちらも日本展開を検討中とのことで、楽しみに待ちたい。

「iBOARD」に「iBLOCK」というインシュレーターを装着したところ。金属の筋に沿って好きな場所に配置することができるアイデアも面白い

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