公開日 2014/09/01 10:00

デノン、新フラグシッププリメインアンプ「PMA-SX1」

MM/MC対応のCR型フォノイコライザーを搭載
ファイル・ウェブ編集部 小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ディーアンドエムホールディングスは、DENONブランドのフラグシップとなるプリメインアンプ「PMA-SX1」を10月中旬より発売する。価格は580,000円(税抜)。

DENON「PMA-SX1」¥580,000(税抜)

本機は昨年発売のフラグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1」(関連ニュース)と対になるプリメインアンプ。全段バランスアンプ構成、UHC-MOSによるシングルプッシュプル回路の採用、MM/MC対応のCR型フォノイコライザーの搭載など、デノンのHi-Fi技術を結集した最上位モデルとなる。出力は50W+50W(8Ω)。入力端子はバランス1系統、アンバランス4系統、フォノ2系統(MC/MM)を搭載する。

極限までシンプルさを追求したデザインを採用

背面端子部。入力はXLR×1、RCA×4、PHONO×2(MM/MC)

本製品の発表会には、PMA-SX1の音作りに携わったDENONサウンドマネージャーの米田晋氏、そしてPMA-SX1の主任技師である新井孝氏が登場。PMA-SX1の詳細や開発秘話を紹介してくれた。以下、発表会の模様と併せて、詳細を紹介していく。

ディーアンドエムホールディングス CSBUデザインセンター DENONサウンドマネージャー 米田晋氏

■デノンのフラグシップの系譜「Sシリーズ」の最新モデル

PMA-SX1は、従来のデノンの旗艦プリメインアンプ「PMA-SX」(関連ニュース)の登場から6年を経て登場する。米田氏は発表会冒頭で、PMA-SX1を語るためにはデノンのフラグシップの系譜である「Sシリーズ」の歴史を振り返る必要があるとして、最初のモデルとなった1993年登場の「S1シリーズ」はHi-Fiの歴史における革命的な製品だったと紹介。今回のPMA-SX1に至るSシリーズの基幹となる技術が、このS1シリーズのプリメインアンプ「PMA-S1」、プリアンプ「PRM-S1」、パワーアンプ「POA-S1」で開発されたのだという。

歴代のSシリーズを展示。左から「PMA-S1」「PMA-SA1」「PMA-SX」

PMA-SX1はSシリーズの系譜における最新モデルとなる

■全段バランス構成、BTL接続を採用したアンプ部

新フラグシップとなるPMA-SX1は、デノンのこれまでのSシリーズと同様に全段バランス構成を採用、BTL接続により出力を得ている。この方式ではスピーカーのプラス、マイナス両端子をパワーアンプの出力段に直接つないで駆動するため、増幅の基準となるグラウンド電位が安定し、ノイズや回路間の干渉が低減され、正確な増幅が行える。

これまでのSシリーズの心臓部を継承し、全段バランス構成アンプを採用

新井氏はこの全段バランス構成の利点について、“長縄跳び”に例えてわかりやすく説明してくれた。「シングルエンド構成は、グランドに対してアンプの片側の端子をドライブします。例えれば、地面に打ち込んだ杭に片側を結んだ縄で、“長縄跳び”をしているようなものです。強固な地面に杭がしっかりと打ち込まれているなら縄も自由に回せますが、アンプの場合、実際にそれほどの好条件をそろえるのがとても難しいのです。対してバランス出力は、縄の両側をそれぞれ別の人が持って、縄を回していると例えられます」(新井氏)。

ディーアンドエムホールディングス CSBUデザインセンター PMA-SX1 主任技師 新井孝氏

PMA-SX1の筐体内部

またシングルエンド構成では、スピーカー端子に入った電流が、反対の端子から出てアンプに再び帰ってきてグランドに流れ込む。一方で、バランス構成は端子の両側がドライブ段になるので、増幅の基準となるグランドに電流が流れない。よってグランドが揺らがないので、正確な増幅ができる。アンプはグランドに入った電圧を増幅するので、グランドに揺らぎができると基準となる電圧も揺らぎ、音楽信号の再現性が低下してしまうのだという。

バランス構成の利点はさらにある。バランス構成では前述のようにスピーカー端子の両側をドライブするため、一方の端子側の電圧が半分になる。従って、シングルエンド構成の半分の電圧でドライブすることができ、アンプの内部電圧を低く抑えることができる。よってアンプに低電圧用の優れたデバイスを使用することが可能となり、部品選択の幅も広がるので、音質向上に繋がるとのこと。

次ページ最終出力段はUHC-MOSを用いたシングルプッシュプル構成

1 2 3 4 5 6 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルプリメインアンプ
  • ブランドDENON
  • 型番PMA-SX1
  • 発売日2014年10月中旬
  • 価格¥580,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.1%) ●実用最大出力:100W+100W(4Ω、1kHz、T.H.D.0.7%) ●全高調波歪率:0.017%(定格出力-3dB時、負荷8Ω、1kHz) ●入力端子:バランス1系統、アンバランス4系統、フォノ2系統(MC/MM) ●入力感度/インピーダンス:PHONO MM…2.5mV/47kΩ、PHONO MC…200μV/100Ω(High)/50Ω(Low)、バランス…105mV/95kΩ、アンバランス…105mV/47kΩ ●S/N比:PHONO MM…82dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MC…70dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時)、アンバランス…105dB(入力端子短絡時) ●消費電力:275W ●外形寸法:434W×181H×504Dmm ●質量:30.4kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ゼンハイザー「MOMENTUM 5 Wireless」レビュー!「圧倒的な高音質、操作性、極上の装着感」
2 <HIGH END>ヤマハ、HiFi向けアクティブスピーカー「NX-70A」世界初披露。AVアンプ譲りのDSP機能も搭載
3 AZLA、100%医療用シリコン製のAirPods Pro 3イヤーピース「SednaEarfit max for AirPods Pro 3」
4 4K UHD BD『28年後....白骨の神殿』、クライマックスは炎と轟音が満ちる、まさに光と闇の饗宴
5 【ミニレビュー】仮想アース機能をさらに強化、オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER ADVANCE」
6 アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』とコラボした非売品ポスタープレゼントも。「夏の秋葉原電気街まつり」が6/26から開催
7 「夏のヘッドフォン祭 mini 2026」7/18に開催。メインビジュアルはfinalのニューイヤホン
8 トーレンス、純正MCカートリッジ「TAS 1600」「TAS 1500」。プレーヤー設計思想を踏襲
9 KEF、サウンドバー「XIO」やサブウーファーセットの購入で最大5万円のキャッシュバック。7/31までの購入が対象
10 LINN、「LP12」アップグレードキャンペーン。22万円の「KAROUSEL」をプレゼント
6/23 15:05 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix