公開日 2016/12/14 11:39
「KUROを日本で一番多く売った男」は、なぜLGの有機ELテレビを薦めるのか?
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有機ELテレビのアドバンテージは、言うまでもなく「自発光」であること。画素の発光を個別にコントロールすることができ、漆黒を表現することが可能になる。暗い中に照明があるといったシーンでも、液晶のバックライトのような光り漏れが発生せず、明るい場所だけを光らせることができる。
現在のところ、国内で有機ELテレビを販売しているのはLGのみ。テレビ用有機ELパネルを製造できるのは世界でLGディスプレイしかなく、同じグループの会社から調達したパネルを使って有機ELテレビを販売している。日本国内で販売開始したのは2015年のことで、以来1年以上が経過した。
自発光パネルと聞いて、プラズマを思い出す方も多いことだろう。すでにプラズマテレビの国内販売は終了しているが、その映像美に魅せられたAVファンは数多く、根強い愛好者を多く抱えている。
そのプラズマテレビの中でも「最高画質」と評価が高かったのが、パイオニアの「KURO」シリーズだ。
今回はそのKUROを日本で一番多く売った販売店として知られ、現在は有機ELの映像に惚れ込んでいるという岡山の家電販売店「イチデン」社長の市川耕治氏、LGの日本における研究所、LG Electronics Japan Lab(株)(以下ジャパンラボ)の上席研究員である直井啓二氏、そしてオーディオビジュアル評論家の鴻池賢三氏が対談。有機ELの先駆者であるLGのOLED TVシリーズについて語ってもらった。
鴻池:まずはお二人のご経歴、現在のお仕事などを教えて頂けますか?
市川:私は岡山で家電販売店「イチデン」を経営しています。国内の全テレビメーカーさんと取引がありますが、私が気に入ったものを薦める、というスタイルを何十年も続けています。
昔から高額な製品を多く手がけていまして、リアプロジェクションテレビを約10年で1,200台くらい売った時代もありますし、その後はプラズマテレビの販売に注力しました。
なかでもKUROの販売には力を入れました。いまでも店内にはKUROの全機種が置かれていて、ほかの液晶テレビなどと画質を見比べることができます。
鴻池:お名刺にも「プラズマテレビ友の会 会長」と書かれていますね。「KUROを日本一売った男」と呼ばれていると聞きました。
市川:それはパイオニアさんから直接聞きましたから、間違いないはずです。KUROの最終販売が2009年にあったことを覚えていらっしゃいますか? それ以来7年間、私のお客様は美しい映像を渇望していたんです。飢えていたんです。私自身、液晶テレビしかないから、仕方なくそれを売っているような状況でした。
そんなお客様にLGの有機ELテレビをお見せすると「これはすごい」と、すぐに価値を認めて頂けます。当時KUROを購入されたお客さんはすごく目が肥えていらっしゃいますから。
鴻池:私も先ほどじっくり映像を見せて頂きましたが、自発光である有機ELならではのポテンシャルの高さを改めて実感できました。
それに加えて最新の有機ELテレビは、初期モデルに比べて飛躍的な進歩を遂げていますね。たとえば一つ例を挙げると、ユニフォーミティーがすごく良くなっていると感じました。
直井:はい。画面の端が若干暗い傾向があったのですが、最新モデルではしっかりと改善しています。
鴻池:暗部の階調表現も、かなり正確に行えるようになりましたね。
直井:ありがとうございます。私が所属するジャパンラボのテレビ担当には大きく二つのミッションがあります。
一つはグローバルとしてLG製品全体の画質性能を上げようということ。そのための提案ですね。そしてもう一つは、日本は特に画質への要求が細かくて厳しいので、それにあわせて日本市場向けに変更していくという作業です。
鴻池:日本には私を含め、細かなことを色々と指摘する人が多いからですね(笑)。そういう指摘をすると、本社からはどういう反応が返ってくるのですか?
直井:本社からは「ここまで細かいことを要求してくるのは日本の研究所だけ」とよく言われます(笑)。ですが、日本のお客様の厳しいご意見をしっかりと反映することで、着実に画質が良くなっています。本当にありがたいことです。
もう一つ付け加えると、有機ELパネルそのものの性能についてもフィードバックしています。同じビルにLG Displayの研究所も入っていますので、互いに交流があるのです。
現在のところ、国内で有機ELテレビを販売しているのはLGのみ。テレビ用有機ELパネルを製造できるのは世界でLGディスプレイしかなく、同じグループの会社から調達したパネルを使って有機ELテレビを販売している。日本国内で販売開始したのは2015年のことで、以来1年以上が経過した。
自発光パネルと聞いて、プラズマを思い出す方も多いことだろう。すでにプラズマテレビの国内販売は終了しているが、その映像美に魅せられたAVファンは数多く、根強い愛好者を多く抱えている。
そのプラズマテレビの中でも「最高画質」と評価が高かったのが、パイオニアの「KURO」シリーズだ。
今回はそのKUROを日本で一番多く売った販売店として知られ、現在は有機ELの映像に惚れ込んでいるという岡山の家電販売店「イチデン」社長の市川耕治氏、LGの日本における研究所、LG Electronics Japan Lab(株)(以下ジャパンラボ)の上席研究員である直井啓二氏、そしてオーディオビジュアル評論家の鴻池賢三氏が対談。有機ELの先駆者であるLGのOLED TVシリーズについて語ってもらった。
鴻池:まずはお二人のご経歴、現在のお仕事などを教えて頂けますか?
市川:私は岡山で家電販売店「イチデン」を経営しています。国内の全テレビメーカーさんと取引がありますが、私が気に入ったものを薦める、というスタイルを何十年も続けています。
昔から高額な製品を多く手がけていまして、リアプロジェクションテレビを約10年で1,200台くらい売った時代もありますし、その後はプラズマテレビの販売に注力しました。
なかでもKUROの販売には力を入れました。いまでも店内にはKUROの全機種が置かれていて、ほかの液晶テレビなどと画質を見比べることができます。
鴻池:お名刺にも「プラズマテレビ友の会 会長」と書かれていますね。「KUROを日本一売った男」と呼ばれていると聞きました。
市川:それはパイオニアさんから直接聞きましたから、間違いないはずです。KUROの最終販売が2009年にあったことを覚えていらっしゃいますか? それ以来7年間、私のお客様は美しい映像を渇望していたんです。飢えていたんです。私自身、液晶テレビしかないから、仕方なくそれを売っているような状況でした。
そんなお客様にLGの有機ELテレビをお見せすると「これはすごい」と、すぐに価値を認めて頂けます。当時KUROを購入されたお客さんはすごく目が肥えていらっしゃいますから。
鴻池:私も先ほどじっくり映像を見せて頂きましたが、自発光である有機ELならではのポテンシャルの高さを改めて実感できました。
それに加えて最新の有機ELテレビは、初期モデルに比べて飛躍的な進歩を遂げていますね。たとえば一つ例を挙げると、ユニフォーミティーがすごく良くなっていると感じました。
直井:はい。画面の端が若干暗い傾向があったのですが、最新モデルではしっかりと改善しています。
鴻池:暗部の階調表現も、かなり正確に行えるようになりましたね。
直井:ありがとうございます。私が所属するジャパンラボのテレビ担当には大きく二つのミッションがあります。
一つはグローバルとしてLG製品全体の画質性能を上げようということ。そのための提案ですね。そしてもう一つは、日本は特に画質への要求が細かくて厳しいので、それにあわせて日本市場向けに変更していくという作業です。
鴻池:日本には私を含め、細かなことを色々と指摘する人が多いからですね(笑)。そういう指摘をすると、本社からはどういう反応が返ってくるのですか?
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