公開日 2009/02/18 12:25
LINN「LP12」次期モデルの詳細が明らかに − 本社から開発担当者などが来日
「DSジュークボックス」も開発予定
イギリスを代表するオーディオブランドの一つ、LINN(リン)。近年ではネットワークオーディオシステム「DSシリーズ」を推し進めているが、決してデジタルに偏重しているわけではなく、アナログオーディオにも同様に力を入れている。中でもアナログターンテーブルのロングセラーモデル「LP12」はその代表格と言える存在だ。
今回、LINN本社から、マネージング・ディレクターのギラード・ティーフェンブルン氏と、シニアデザインエンジニアのイアン・ウィルソン氏が来日。この数ヶ月のあいだに発売を予定しているという、LP12の次期モデルについて話を聞くことができた。
新製品の紹介の前にティーフェンブルン氏は、「アナログレコードはCDより長生きするはずだ。我々が感じているのは、『言い音楽を聴きたい』という人がいるだけで、そのためにはアナログやデジタルといった区分けは関係ない、ということ。ふだんはDSシリーズを使っていても、夜になってレコードに針を落とし、しみじみと音楽を聞き入りたいと思うこともあるだろう。DSとLP12を両方持っているのは何らおかしくない」と話し、LINNがアナログプレーヤーの開発を続ける理由を説明した。
■DCブラシモーターを採用し磁束漏洩を抑えた
次期モデルの詳細については、エンジニアのウィルソン氏がくわしく説明を行った。「ターンテーブルは、当然のことながら正しいスピードで回転させ、さらに余分な振動を抑えることが重要。我々は、この基本的な能力をさらに良くできないか、どうすれば良くなるかと、パーツをすべて見直すなど、オープンな気持ちで開発に臨んだ」。
次期モデルの技術的なハイライトは「モーターそのものの性能を、依然と比べられないほど高めた」ことだという。これまでのLP12ではACシンクロナスモーターを用いていたが、「ACシンクロナスモーターでは周囲に磁束が発生し、これがカートリッジに影響を与える。これを克服するため、DCブラスレスモーターなど様々なものを試したが、最終的に『DCブラシモーター』に巡り会った。これなら漏洩磁束が小さく、磁束自体が動かない。LP12用にカスタマイズしたモーターを用いる予定だ」。なお、モーターの振動をダンプしながらマウントする方法についても改善し、より制振性を高めたという。
モーターコントロールユニットも工夫した。ターンテーブル自体の回転を正確にコントロールする方法はないかと検討した結果、赤外線センサーでターンテーブルの回転を検出するシステムを開発。回転数をメガヘルツレベルで測定して調整を行うため、常に正確な回転を実現できる。
■新開発のフォノイコライザーも内蔵
さらに次期モデルでは、新開発のフォノイコライザーも内蔵される。ケーブルの引き回しなどが最短になるため、音質的に有利だという。給電は直流で、モーター部とは完全にセパレートされている。「低電流でA級動作をさせることを考えている」という。フォノイコは「TRAMPOLIN」の上に設置され、その振動吸収力が活用できるため、筐体はあえて小型かつ軽量にまとめた。内部はデュアルモノ構成で、筐体内部の上下に、左右チャンネルそれぞれの回路を積み重ねている。
かなり大幅な機能の向上が図られる次期LP12。マネージング・ディレクターのティーフェンブルン氏は、「過去のいくつかの音質向上策を2〜3個あわせたレベルの音質向上を、今回のモーター1つで達成できた」と胸を張る。
次期LP12は現行品の後継機として登場するが、これまでのLP12を、次期モデル相当にアップグレードするサービスも検討しているという。まだモデル名や価格などは未決定とのことだが、前述したとおり、この数ヶ月のあいだに発売される予定だ。今後の続報にぜひ期待して欲しい。
■誰でも使える「DSジュークボックス」を開発予定
なお、LINNが推し進めるDSシリーズについても、いくつかの興味深い情報を得ることができた。ティーフェンブルン氏は、「この1年ほどの間に、DSに対する理解がかなり進んできた。1年前にはFLACとWAVにしか対応していなかったが、その後MP3やApple Losslessにも対応、そして現在はAACにも対応させるべく開発を行っている」と、対応フォーマットを広げていることを説明。
今後の展開については、「我々は、伝統的なオーディオファンと、iPodなどで音楽を聴いている新しい層、この真ん中にDSシリーズを置き、普及を拡大させたいと望んでいる」とし、具体的には「我々はこれまでDSプレーヤーを展開してきたが、PCレスで誰でも音楽をアーカイブできる『DSジュークボックス』の開発を計画している。使いやすさを高めるため、GUIやリモコンなどを工夫する予定だ」という。
また、同社が自社サイトで展開している高音質音楽配信についても、自社レーベルだけでなく、次々に参加レーベルが増えているという。「この6ヶ月で10社のレーベルが参加した。また、先日行われたフランスでの音楽関連団体の会合では、40社ほどから『どうすれば参加できるんだ』などの問い合わせを受けた。我々以外のレコードレーベルも、一般消費者が品質に対して対価を払うことに気づき始めたのではないか。今後、参加レーベルはどんどん広げていきたいと考えている」とティーフェンブルン氏は説明。今後の音楽配信事業拡大に自信を見せた。
今回、LINN本社から、マネージング・ディレクターのギラード・ティーフェンブルン氏と、シニアデザインエンジニアのイアン・ウィルソン氏が来日。この数ヶ月のあいだに発売を予定しているという、LP12の次期モデルについて話を聞くことができた。
新製品の紹介の前にティーフェンブルン氏は、「アナログレコードはCDより長生きするはずだ。我々が感じているのは、『言い音楽を聴きたい』という人がいるだけで、そのためにはアナログやデジタルといった区分けは関係ない、ということ。ふだんはDSシリーズを使っていても、夜になってレコードに針を落とし、しみじみと音楽を聞き入りたいと思うこともあるだろう。DSとLP12を両方持っているのは何らおかしくない」と話し、LINNがアナログプレーヤーの開発を続ける理由を説明した。
■DCブラシモーターを採用し磁束漏洩を抑えた
次期モデルの詳細については、エンジニアのウィルソン氏がくわしく説明を行った。「ターンテーブルは、当然のことながら正しいスピードで回転させ、さらに余分な振動を抑えることが重要。我々は、この基本的な能力をさらに良くできないか、どうすれば良くなるかと、パーツをすべて見直すなど、オープンな気持ちで開発に臨んだ」。
次期モデルの技術的なハイライトは「モーターそのものの性能を、依然と比べられないほど高めた」ことだという。これまでのLP12ではACシンクロナスモーターを用いていたが、「ACシンクロナスモーターでは周囲に磁束が発生し、これがカートリッジに影響を与える。これを克服するため、DCブラスレスモーターなど様々なものを試したが、最終的に『DCブラシモーター』に巡り会った。これなら漏洩磁束が小さく、磁束自体が動かない。LP12用にカスタマイズしたモーターを用いる予定だ」。なお、モーターの振動をダンプしながらマウントする方法についても改善し、より制振性を高めたという。
モーターコントロールユニットも工夫した。ターンテーブル自体の回転を正確にコントロールする方法はないかと検討した結果、赤外線センサーでターンテーブルの回転を検出するシステムを開発。回転数をメガヘルツレベルで測定して調整を行うため、常に正確な回転を実現できる。
■新開発のフォノイコライザーも内蔵
さらに次期モデルでは、新開発のフォノイコライザーも内蔵される。ケーブルの引き回しなどが最短になるため、音質的に有利だという。給電は直流で、モーター部とは完全にセパレートされている。「低電流でA級動作をさせることを考えている」という。フォノイコは「TRAMPOLIN」の上に設置され、その振動吸収力が活用できるため、筐体はあえて小型かつ軽量にまとめた。内部はデュアルモノ構成で、筐体内部の上下に、左右チャンネルそれぞれの回路を積み重ねている。
かなり大幅な機能の向上が図られる次期LP12。マネージング・ディレクターのティーフェンブルン氏は、「過去のいくつかの音質向上策を2〜3個あわせたレベルの音質向上を、今回のモーター1つで達成できた」と胸を張る。
次期LP12は現行品の後継機として登場するが、これまでのLP12を、次期モデル相当にアップグレードするサービスも検討しているという。まだモデル名や価格などは未決定とのことだが、前述したとおり、この数ヶ月のあいだに発売される予定だ。今後の続報にぜひ期待して欲しい。
■誰でも使える「DSジュークボックス」を開発予定
なお、LINNが推し進めるDSシリーズについても、いくつかの興味深い情報を得ることができた。ティーフェンブルン氏は、「この1年ほどの間に、DSに対する理解がかなり進んできた。1年前にはFLACとWAVにしか対応していなかったが、その後MP3やApple Losslessにも対応、そして現在はAACにも対応させるべく開発を行っている」と、対応フォーマットを広げていることを説明。
今後の展開については、「我々は、伝統的なオーディオファンと、iPodなどで音楽を聴いている新しい層、この真ん中にDSシリーズを置き、普及を拡大させたいと望んでいる」とし、具体的には「我々はこれまでDSプレーヤーを展開してきたが、PCレスで誰でも音楽をアーカイブできる『DSジュークボックス』の開発を計画している。使いやすさを高めるため、GUIやリモコンなどを工夫する予定だ」という。
また、同社が自社サイトで展開している高音質音楽配信についても、自社レーベルだけでなく、次々に参加レーベルが増えているという。「この6ヶ月で10社のレーベルが参加した。また、先日行われたフランスでの音楽関連団体の会合では、40社ほどから『どうすれば参加できるんだ』などの問い合わせを受けた。我々以外のレコードレーベルも、一般消費者が品質に対して対価を払うことに気づき始めたのではないか。今後、参加レーベルはどんどん広げていきたいと考えている」とティーフェンブルン氏は説明。今後の音楽配信事業拡大に自信を見せた。
関連リンク
トピック
-
TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力 -
ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー -
“Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く -
iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴 -
“脱・NAS初心者”を実感!UGREEN「NASync DXP4800 GT」で叶えるストレスフリーなクリエイティブ環境【割引クーポン有】 -
シアターハウスのスクリーン「WCB2214WEM」で100型&高画質をリビングに! 壁投写との画質比較も -
デノンAVアンプの次世代サウンドを牽引するミドルクラス『AVR-X3900H』堂々登場!その真価を徹底レビュー -
「次世代Mini LED」の大本命!TCL『C8L』、VGP2026 SUMMER審査員特別賞を受賞したSQD-Mini LEDを岩井喬がチェック -
手元に1台ほしくなる小回りの効くHi-Fi音質! USB-C/Bluetooth対応のクリエイティブ「XF1」アクティブスピーカーをチェック -
ゲーマー以外にもオススメ!他と一線を画す座り心地と使い勝手のゲーミングチェア、Boulies「Master Rex/Neo」レビュー -
AR/XRグラスはホームシアターの夢を見るか?VITUREの「Beast」「Luma Ultra」をオーディオビジュアル評論家がチェック! -
Edifierのおすすめ3機種を厳選レビュー!音質と使い心地をVGP審査員が実機検証 -
【評論家レビュー有】オーテクのおしゃれノイキャンイヤホンがAmazonで超お得!「ATH-SQ1TW2NC」の魅力を徹底解説! -
【期間限定クーポン情報も】日常からスポーツまで! タフで多機能な「Amazfit Active Max」をレビュー -
コンパクトサイズに大画面&高画質をオールインワン! ETOEモバイルプロジェクター「Dolphin 2」を検証 -
プロも高評価。EarFun「Clip2」全方位レビュー!【割引クーポン情報あり】 -
音楽ストリーミングを信頼のヤマハサウンドで鳴らす!ワイヤレスHiFiスピーカー「NX-70A」を聴く -
サウンドバー「Sonos Arc Ultra」が叶える大画面に没入させる本格サラウンド -
映画に没入させる映像美。AWOLのフラグシップ「Valerion Max」を徹底検証 -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
クローズアップCLOSEUP
-
TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力 -
ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー -
“Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く -
iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴 -
“脱・NAS初心者”を実感!UGREEN「NASync DXP4800 GT」で叶えるストレスフリーなクリエイティブ環境【割引クーポン有】 -
シアターハウスのスクリーン「WCB2214WEM」で100型&高画質をリビングに! 壁投写との画質比較も -
デノンAVアンプの次世代サウンドを牽引するミドルクラス『AVR-X3900H』堂々登場!その真価を徹底レビュー -
「次世代Mini LED」の大本命!TCL『C8L』、VGP2026 SUMMER審査員特別賞を受賞したSQD-Mini LEDを岩井喬がチェック -
手元に1台ほしくなる小回りの効くHi-Fi音質! USB-C/Bluetooth対応のクリエイティブ「XF1」アクティブスピーカーをチェック -
ゲーマー以外にもオススメ!他と一線を画す座り心地と使い勝手のゲーミングチェア、Boulies「Master Rex/Neo」レビュー -
AR/XRグラスはホームシアターの夢を見るか?VITUREの「Beast」「Luma Ultra」をオーディオビジュアル評論家がチェック! -
Edifierのおすすめ3機種を厳選レビュー!音質と使い心地をVGP審査員が実機検証 -
【評論家レビュー有】オーテクのおしゃれノイキャンイヤホンがAmazonで超お得!「ATH-SQ1TW2NC」の魅力を徹底解説! -
【期間限定クーポン情報も】日常からスポーツまで! タフで多機能な「Amazfit Active Max」をレビュー -
コンパクトサイズに大画面&高画質をオールインワン! ETOEモバイルプロジェクター「Dolphin 2」を検証 -
プロも高評価。EarFun「Clip2」全方位レビュー!【割引クーポン情報あり】 -
音楽ストリーミングを信頼のヤマハサウンドで鳴らす!ワイヤレスHiFiスピーカー「NX-70A」を聴く -
サウンドバー「Sonos Arc Ultra」が叶える大画面に没入させる本格サラウンド -
映画に没入させる映像美。AWOLのフラグシップ「Valerion Max」を徹底検証 -
オープンイヤーへの理解度が半端ない!音も快適さもパワーアップしたShokz「OpenDots 2」レビュー -
パナソニック旗艦4Kテレビ「Z95C」視聴レビュー! 評論家が「傑作」と高評価する理由とは? -
大注目のレグザ “ながら聴き”「RB-A1S」を音楽、動画、テレビで全方面レビュー! -
この高画質、まさに「レグザクオリティ」。“映える”小型4Kプロジェクター「RLC-V5R-S」徹底レビュー -
アナログレコードの音を良くしたい! 2,000円から手に入る、買うべきケーブル2選 -
ハイセンスの最上位4Kテレビ「RGB UXS」は音質も最高峰!デビアレスピーカーで屈指のサウンド -
フルデジタルアンプからゲーム、カラオケまで。ソフトウェアで「いい音」を支えるCRI・ミドルウェアの技術をOTOTENで体験しよう! -
RGB Mini LEDをリードするハイセンスのフラグシップ4Kテレビ「RGB UXS」の画質真価に迫る -
オーディオテクニカ「AT-MCD1」を聴く。スタイラスチップ一体型ダイヤモンドカンチレバー採用カートリッジの実力に迫る! -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
アクセスランキング
RANKING
7/31 11:06 更新






















