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公式サイトには載っていない新“ブルーレイDIGA"の進化点

2010/02/19 ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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■オーバーシュートを抑える「シュートレス高解像度クロマアップサンプリング」

最上位機種の「DMR-BWT3000」には、これらに加えて、BW970にも採用されていた「シュートレス高解像度クロマアップサンプリング」が搭載され、「新リアルクロマプロセッサplus」と名付けられている。クロマアップサンプリングを行う際、わずかに発生することがあるオーバーシュートを、波形をリアルタイムに分析しながら調整し、抑える機能だ。前のページで述べたように、これも高画質化に大きく貢献している。

「ディテール・クラリティ・プロセッサ for BD」も、BWT3000だけが搭載している機能だ。OFFを含めて4段階の調整が行え、デフォルト設定はOFFになっている。

この技術は、シーン毎に輝度信号をもとにして4つの周波数帯に分類し、それぞれに応じて最適化処理を行うというものだ。同社技術者はこの機能について「ディスプレイの特性に応じて使ってもらうのがおすすめ。プラズマなどはもともと映像がカッチリしているので、恐らくOFFのままでいいと思う。それに対してプロジェクターなどは、どちらかといえば映像が柔らかめな傾向があるので、好みと相性に応じて、調整して使って欲しい」とコメントしている。

なお、この機能はデジタル放送やSD映像をアップコンバートした映像などにも適用されるが、「非常に高域の信号を処理しているので、恐らくデジタル放送やSD映像などでは効果がわかりにくいと思う。高域の信号がたっぷり含まれたBDソフトの再生で真価を発揮するはずだ」とのこと。実際にどのような効果が出るのか、非常に興味深い。

■PS3に勝てるか? アニメDVDの画質が大きく向上

さて、6機種に搭載された新技術のうち、「超解像」と「アニメモード」も気になる存在だ。それぞれ、どのような処理を行っているのだろうか。

超解像技術は、同社のムービーに搭載されたものと基本アルゴリズムは同様だが、チューニングはブルーレイDIGA独自に行っている。基本的な処理の流れは、SD画質の映像を解析し、エッジ、テクスチャー、平坦部に分類。それぞれに適したアルゴリズムでHD映像にアップコンバートし、その後、アップコンバート後の映像を元映像と比較して再度補正を行い、最終的な映像として出力するというものだ。

「アニメモード」は、基本的にはMPEGの圧縮に伴うブロックノイズやランダムノイズを取り、線画をくっきりと見せる機能だが、これにも「隠し球」と言える連携機能が用意されている。アニメモードでSD映像を視聴すると、上述の超解像処理のチューニングを大きく変化させ、二つの機能の合わせ技で画質を高めているのだ。「特にアニメDVDのアップコンバート画質を改善しているので、ぜひご確認頂きたい」と同社技術者は語る。

DVD、特にアニメソフトのアプコン画質の高さで定評があるのはPS3だが、新“ブルーレイDIGA”の画質がPS3にどこまで迫ったのか、あるいは凌駕したのか、大変気になるところだ。実際のクオリティについては、機会を設けて続報をお伝えしたいと考えている。

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