iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴
DX270
型番的にはオリジナル「DX260」の後継といえるものの、筐体デザインやDACシステムなど、全てにおいて別物といえる存在に生まれ変わったモデル、「DX270」。iBasso製DAPの共通機能であるWi-FiやBluetooth、USB-DACなどを搭載しつつ、Qualcomm 社製「Snapdragon 665」と4G LPDDR4Xメモリ、128GB UFS2.1ストレージを採用したスムーズな動作を実現している。
また、OSにはAndroid特有のハイレゾ再生制限をシステムレベルで回避するカスタムを施したAndroid 13に加え、Linuxベースのオリジナルシステム「Mango OS」も搭載するなど、利便性と音質の両立を叶えている。
なかでもいちばんの注目といえるのがDACまわり。独自開発のR2R DACシステム「R2R Ultra」を搭載。合計344個の高精度抵抗器を用いているという20bit R2R + 4bitストリングDACのハイブリッドR2Rアーキテクチャを採用することで、8ch構成の完全フルバランス回路を実現。
さらにデジタル信号制御技術の最新バージョン「FPGA Master3.0」を組み合わせることで、広いダイナミックレンジと低グリッチ・エネルギー、そして優れたTHD+N性能の利点を叶えているという。また、音量調整に関しても、2基のデュアルチャンネル独立JRCボリュームICを採用することで、DACを最大出力で動作可能な工夫も盛り込まれている。
そのサウンドは、静粛でいてピュア。表現のすべてが伝わってくる美しく上質なイメージ。iBasso製DAPといえば、迫力ある彫りの深い表現がいちばんの特長であり、逆にいえば、少々ラフに感じる人がいるかもしれないが、DX270に関してはそういったイメージを挟む余地のない、丁寧な抑揚表現を持つシルキーなサウンドを作り上げている。
おかげで、弦楽器もピアノも耳触りのよいリアルな音色を聴けるし、歌声も響きが心地よい。女性ボーカルやクラシック、ジャズなど、アコースティック楽器との相性が抜群に思えた。
とはいえ、iBassoだけあって躍動感の高さ、メリハリのよい表現も持ち合わせているので、ハードロックやJポップを含めて苦手なジャンルはない。レコーディングやマスタリングにこだわった、良音質のハイレゾ楽曲を積極的に楽しみたくなる、魅力的なサウンドだ。

【VGP2026 SUMMER受賞】iBasso Audio DX270 R2R Ultra ポータブルオーディオプレーヤー 20bit R2R+4bitストリングDAC|8ch完全差動設計
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DX340MAX
2026年7月24日に国内発売されるiBassoのまったく新しいプレミアムDAP「DX340MAX」。全世界で688台の限定生産が予定されているリミテッドモデルとなっている。
これまでもiBassoではフラグシップDAP「DX3xx」シリーズをベースにして大幅にグレードアップしたMAXモデルをいくつか作り上げているが、その流れを受け継ぎつつ“究極の進化形”を追い求めた製品。DX340のディスクリートPWM-DAC採用を踏襲しつつも、その搭載数は160個へと強化している。
さらに、クロック精度やアルゴリズムのタイミング制御、回路設計の全面的な見直しと最適化を行うことで、デスクトップDACにも匹敵する低歪みと低ノイズを実現している。それに組み合わされる「FPGA-Master3.0」は、従来と同じシステムを踏襲しているものの本モデル用に最適化が行われ、PWM-DACに対してピコ秒レベルの精密な制御を実現したという。
外観デザインは、これまでのMAXモデルに対してエッジの効いた、随分とスマートないでたちとなった。それでも幅89.5mm、高さ150mm、奥行き27.2mmというサイズ、610gという重さは圧倒的な存在感を持つ。
また、音量調整には自社開発のアナログボリュームとデジタルボリューム、2つを独立したカタチで採用。特にアナログボリュームは、96個の高精度抵抗器を使った精緻な設計により、従来の機械式アッテネーターに対して10分の1サイズ程度の小ささでありながら、24段階の音量調整を確保している。
なお、iBassoとしてはbit落ちの影響を受けずバックグラウンドノイズを低減させるために、デジタルボリュームを90 - 100の間に設定し、アナログボリュームにて最終的な音量を整えることを推奨している。
歴代MAXシリーズで共通しているのが電源まわりの強化だ。DX340MAXでは、低い内部抵抗をもつ特注リチウムポリマーバッテリーを4つ搭載。デジタル部とアナログ部をそれぞれ独立させたうえ、アナログ部には2つのバッテリーを直列接続し8.4Vを確保した電源システムを採用。アンプ回路へクリーンかつ安定した電源供給を確保することで、安定した良サウンドを実現している。
さらに、特許取得のDC12V外部電源技術も投入。12V電源に接続すると自動的にバッテリーをバイパスし、ヘッドホンアンプの動作電圧が±12Vへと上昇。「DC-IN Super Gain Mode」で更なる高出力を発揮してくれるようになる。
機能性としては、Wi-FiとBluetooth Ver.5.0、2つのワイヤレスをサポート。USB-DAC機能も備わる。Androidのハイレゾ再生制限を回避するカスタムを施したAndroid 13と、Linuxベースのオリジナル「Mango OS」のデュアルOS仕様も、DX340など他モデルと共通している。
ハイレゾ音源は最大PCM 768kHz/32bit、DSD512まで対応。出力端子は4.4mmバランスのヘッドホンアウトとラインアウト、3.5mmのヘッドホンアウトと同軸デジタルが備わっている。
音質に関しては、完璧といいたくなるくらいの完成度。ノイズ感が徹底的に排除されたおかげで、ピュアながらとてもダイナミックな表現のサウンドが楽しめる。メリハリがよいのに聴き心地の良いサウンドは、DX270の印象に近しいが、根本的な解像感が異なっているのか、ディテール表現の全てが伝わってくる超絶リアルなサウンドが楽しめる。
おかげでボーカルは歌声が自然に感じられるだけでなく、使用したマイクの特徴まで分かるし、何よりも歌い手の立ち姿まで感じられるような、緻密で膨大な情報を再生してくれる。ピアノは弾き手の実力や楽器のコンディションまで丸見えなので、名盤といわれているような作品の魅力が改めて実感できる。
音楽を愛してやまない人にとっては素晴らしい製品だし、この音を聴かせてくれるのなら多少の大きさ、重さは苦にならないことだろう。音質的に据え置きDAC/ヘッドホンアンプとして遜色なく活用できるので、幅広く、そして末永く使える愛機となってくれるはず。
操作性も良好。完成度の高い製品だ。

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(協力:MUSIN)


