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PRDENON HOME 200 / 400 / 600を比較試聴

「DENON HOME」シリーズ3機種聴き比べレビュー!空間オーディオを“スタイリッシュに”楽しむデノンの新提案

公開日 2026/04/07 06:30 折原一也
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HEOSは、Dolby Atmosによる空間オーディオ楽曲を配信しているAmazon Musicや、高音質なハイレゾ/ロスレス楽曲のストリーミング配信を行っているQobuzにも対応。音楽配信に対するデノンの本気度の現れだと言えよう。そのほかにもAirPlayやRoon、USBメモリー再生まで幅広くカバー。もちろんBluetoothによるカジュアルな音楽リスニングも行える。

HEOSアプリから初期設定や音楽再生などの各種操作を行える

なお今回実際に音質を検証するにあたっては、以下の楽曲を3機種共通のレファレンスとして試聴した。

  • ZICO & 幾田りら「DUET」(Amazon Music / Dolby Atmos)
  • 米津玄師「IRIS OUT」(Amazon Music / ステレオ)
  • 宇多田ヒカル「BADモード」(Qobuz / ステレオ)
  • ノラ・ジョーンズ「ドント・ノー・ホワイ」(Qobuz / ステレオ)
  • ROSE & ブルーノ・マーズ「Apt.」(AirPlay 2経由 Apple Music / ステレオ)

DENON HOME 400レビュー:ハイトスピーカー搭載の中核モデル

DENON HOMEシリーズ3機種の真ん中で、いろいろな意味でバランスがよいモデルが「DENON HOME 400」だ。ファブリックによるニュートラルなデザインの本体は、サイズにして300W×219H×150Dmmと余裕ある設計。

見どころは空間オーディオ音質を考慮して作り上げられた内部で、計6基のドライバーを搭載。19mmソフトドームトゥイーターが2基、100mmのミッドバスが2基、そして最大の特徴である50mmのハイトスピーカーを天面に2基、明確な仰角を持って配置。これらをすべて独立したパワーアンプで駆動する贅沢な設計だ。

本内内部に梁を渡して剛性を高めた筐体も特徴で、密閉型のスピーカーをハイパワーアンプで駆動するという思想は、まさに本格オーディオブランドのデノンらしい発想。

背面にはAUX入力(3.5mmステレオミニ)、USB-C(USBメモリ用)と、定額音楽配信をはじめ多彩なソースに対応。オシャレな外見から予想外ともいえる質量4.2kgという重みは、密閉型筐体の強大な背圧を抑え込む音の土台として設計されたものだ。

音質レビュー:「空間オーディオを思い切り楽しめるスピーカー」

実際にDENON HOME 400の音質をサブスク音楽配信でチェックしていこう。

まずはDolby Atmos音源であるZICO & 幾田りら「DUET」から聴き始めると、イントロが想像以上に音の厚みと存在感があり、空間の広がりが感じられるセンター定位の揺るぎなさに驚かされる。

音の質感再現も丁寧で、幾田りらとZICOの歌声のニュアンス、その吐息の混じる実在感を描き出す。密閉型ならではの制動力の高い低域も安定感がある。ワンボディでありながら筐体のサイズ感を超えて空間が広がり、音がそこに浮かぶようだ。

そして楽曲にコーラスが加わると、その空間がリスニング位置から壁際まで自然に広がる。空間の広がりを感じさせつつも明確に定位を持った、空間オーディオとしての巧みな表現だ。

今回のDENON HOMEシリーズは、DSP処理を最小限に抑える「ピュア」と、ステレオ音源も独自に空間オーディオへアップミックスしできる「オート」という2種類のサウンドモードを装備している。

試しに「オート」に切り替えると、音空間がさらに広大に。加えて、HEOSアプリでは空間オーディオの効果を自分好みに調整することも可能で、「高さ」のパラメーターを引き上げると、音像はスピーカー本体から離れ空間上に浮かぶ。眼の前のDENON HOME 400から再生していることがにわかに信じられないほどのリスニング体験だ。

ステレオ配信の米津玄師「IRIS OUT」でも、デノン独自の空間オーディオによる音場再現に驚かされた。イントロのメロディから壁際までの距離感を持って空間を作るし、ボーカルはスピーカー上の空間に定位。米津玄師のビビッドな歌声、立体的に左右に広がる楽器群と飛び交うサウンドは、まさに部屋を使った空間オーディオの新しいあり方。重厚なビートもフロント方向でワイドに展開する。

定番のナンバーとして宇多田ヒカル「BADモード」をQobuzで試聴。こちらもステレオ配信の音源をデノン独自の空間オーディオ技術でアップミックスした形で聴くことになるが、歌声がセンター方向に浮かびつつ、音楽が空間を満たす。

原曲のマスタリングの違いによって、空間オーディオとしての効果の現れ方も変わるようだ。ノラ・ジョーンズ「ドント・ノー・ホワイ」は、歌声のニュアンスはそのままに全体的なサウンドフィールドをワイドに広げるため、スピーカーの実体感を落とす形で聴きたい人にピッタリだ。

Apple Musicで配信されているROSE & ブルーノ・マーズ「Apt.」をAirPlayでリスニングした際は、空間を全体的に拡張しながら、バンド演奏は左右の壁近くまで広がるダイナミックな音空間をつくる。

Dolby Atmosをストレートデコードして再生してくれる点はもちろんだが、デノン独自の空間オーディオ機能もかなり優秀だという所がうれしい発見。リビングから書斎まで、そして音楽・音源も問わず、空間オーディオを思い切り楽しめるスピーカーとして完成度の高いモデルだ。

DENON HOME 200レビュー。小型ながら「予想外の秀作」

DENON HOME 400がリビングの主役たりうる三次元音響を見せたのに対し、シリーズ最小の「DENON HOME 200」は、パーソナルな空間を瞬時にリスニングルームへ変貌させる、凝縮感のある1台だ。

サイズは140W×216H×140Dmm。質量2.2kgという設置場所を選ばない愛らしいサイズ感、ボトル型のデザインによって設置スペースとしてもコンパクト。上質なファブリックに覆われたミニマルなデザインは、よりインテリア志向の強いモデルとも呼べる。

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