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憧れのB&Wに手が届く!高性能ブックシェルフスピーカー「700 S3」、人気の秘密を検証

公開日 2026/02/27 06:30 土方久明
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707 S3〜全帯域において分解能の高さが際立つ最小モデル

ここからは試聴に入りたい。まず、同社のブックシェルフスピーカーおよびSignatureモデルのフラグシップでもある「805 D4 Siganture」を聴いてから、試聴に臨んだ。

最初は707 S3だ。試聴前は「すべての面で805 D4 Signatureからグレードダウンした音になるだろう」と思っていたのだが、それは違っていた。高域から低域にかけて、分解能の高さが際立つ、B&Wらしい音。バス/ミッドの口径は130mmと小さいため、後から聴いたモデルと比べて低音の伸びは相対的に少ないが、女性ヴォーカルのサマラ・ジョイは音の透明感が高く、藤井風は音楽的にも楽しいサウンド。

小レベルの音に対する分解能が高く、空気感や微妙なリヴァーブ表現が求められる小山実稚恵のピアノも絶品。とにかくコンパクトで高性能なブックシェルフスピーカーを探している方には、まさにドンピシャな一台だと判断する。

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幅165mm、高さ300mm、奥行き284mmと非常にコンパクトな707 S3
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707 S3を試聴する土方氏

705 S3〜 浸透力と直進性を両立しながら音が前に飛び出してくる

続いて705 S3。165mmと大きくなったバス/ミッドユニットにより、中低域に余裕が出てくる。小山実稚恵のピアノの鍵盤の音はより生楽器のように聴こえるし、オーケストラの抑揚も壮大に表現される。そして、トゥイーター・オン・トップ・ハウジングの効果は高く、音が前へ浸透力と直進性を両立しながら飛び出してくる。分解能は高いがエッジを強調せず、音楽に長時間浸れる。小型キャビネットの割に大音量でも音が飽和しづらく、小音量時のディテールもリアルだ。

705 S3を試聴しているところ

 

705 S3 Signature〜音場がより立体的になり音がストレートに届く

そして、音の完成度という点で705 S3 Signatureの能力には感心した。基本的なサウンドキャラクターを705 S3から踏襲しつつ、全体的な音質が向上している。音場がより立体的になり、サマラ・ジョイは歌い回しの表現力が高まる。低域の立体感も増し、音がストレートに耳に届く印象で、藤井風のキックとベースのダイナミクスの描き分けも向上。音楽性がよりにクールになる。小山実稚恵のピアノのリアルな音には鳥肌が立った。

B&Wのスピーカー群において、同社トップシリーズの800 D4シリーズには、同社の技術と物量がすべて投入されているが、700 S3はミドルクラスとして、800 D4シリーズの技術がスライド投入されており、コストパフォーマンスがかなり高い。

800 D4シリーズに手が出せない方でも、ハイエンドに肉薄したサウンドを味わえる。個人的な印象だが、700 S3シリーズは、805 D4 Signatureよりも厳密さがなく、音楽的にメロディアスに聴かせてくれる。

余談ながら、今回の試聴ではB&Wのスピーカーをレファレンスのひとつとして開発しているマランツのアンプやプレーヤー類との音質的な相性の良さも強く感じたことを記しておきたい。

●試聴音源

Placeholder ImageSACD】『ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調&第2番へ短調』小山実稚恵(SICC-10090)
Qobuz】『花』(48kHz/24bit
【LP】『Portrait』サマラ・ジョイ(輸入盤 6801316)

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