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B&W 新「Zeppelin」を聴く。スタイリッシュで「実に完成度の高い」ワイヤレススピーカーだ!

2022/03/25 土方久明
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■サブスク配信もBluetoothもスタイリッシュに楽しめるワイヤレススピーカー「Zeppelin」

B&W「Zeppelin」新世代モデルを評論家の土方久明氏がチェック

その高音質さがオーディオファンから絶大な信頼を得ている、イギリスのハイエンドスピーカーメーカー Bowers & Wilkins社 (以後 B&W)から、ワイヤレスタイプのスピーカー「Zeppelin(ツェッペリン)」新世代機が登場した。

本モデルは2021年10月に海外発表され、国内でも2022年3月から展開が始まったばかりのワイヤレススピーカーで、初代機から数えて第4世代にあたる。“B&Wが本気で作った”一体型モデルだ。

質感の高い美しい造形のキャビネットとサブスクリプション型のストリーミングサービスやポッドキャスト、インターネットラジオなど、近年存在感を大きく増したデジタルソースに対応、さらにBluetooth接続も可能でスマホとの親和性も高い。

寸法は、高さ:210mm、幅:650mm、奥行:194mmで、サイドボードにも設置しやすいサイズとなっている。650mmという左右の幅の広さが良質なステレオイメージの再現に貢献しているという。カラーはミッドナイト・グレーとパール・グレーの2つ。

ミッドナイト・グレーモデル

360度どの角度から見ても美しい楕円形のデザインで、ぱっと見はスタイリッシュなオーディオを連想する一方で、質量は6.5kgあり音質のための物量投入が行われていることも匂わせる。

ドライバーユニットは3ウェイ構成で、25mmダブルドームトゥイーター、90mmFST(フィクスド・サスペンション・トランスデューサー)ミッドレンジ、そしてユニットを前世代機から改良した150mmのサブウーファーを搭載する。

25mmダブルドームトゥイーターは振動板、磁気回路ともにB&Wの人気スピーカー「600シリーズ」のAnniversary Editionと同じもので、ユニット背面のノーチラスチューブを搭載する点も同じ。2層構造の振動板で、ボイスコイルボビンからの力が加わる外側をアルミの2重構造にして剛性を高めている。ピストンモーション時の振動板の変形量を抑え、歪みがより少なくなるという。また、中央部は薄い1層のアルミなので、必要な剛性を確保しつつ、全体としては軽量に仕上っている。

FSTミッドレンジとは、いわゆるエッジレスタイプのユニットで、通常振動板の外側をフレームに固定するゴムやウレタンのエッジがない構造を採用。これにより、振動板が動き始める際にエッジに引っ張られる(ブレーキになる)力が加わらず、極めて俊敏に動くことができるため、立ち上がりが早くリニアリティの高い(より入力信号に忠実な)再生が可能になるという。

アンプの出力はトゥイーター40W×2基、ミッドレンジ40W×2基、ウーファー80Wの合計240Wとパワフル。再生可能周波数帯域は35Hz 〜24kHzとなっている。

■Alexa搭載のスマートスピーカーとしても利用可能

インターフェースについては、Wi-Fi(2.4GHz)とBluetoothを搭載、有線LANやUSB、RCAなどの外部入力は備えない(メンテナンス用のUSB-C端子は搭載)。

背面端子部。USB-Cはメンテナンス専用

iOSやAndroidデバイスにインストール可能な操作アプリ「Bowers & Wilkins Music アプリ」が用意されており、初期設定、各音楽ソースの再生指示、音量調整やイコライザー調整など全てのオペレーションが可能となっている。また、本体背面にあるボタンから再生や曲送り、ボリューム調整などの基本操作も可能だ。

次ページ音質は「オーディオ的な尺度と音楽性が高度に両立」

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