HOME > レビュー > 手軽に臨場感が手に入る!レグザのワンボディサウンドバー「RA-B500」「RA-B100」を徹底レビュー

PRリビングユースからパーソナルスペースでの利用にも応える

手軽に臨場感が手に入る!レグザのワンボディサウンドバー「RA-B500」「RA-B100」を徹底レビュー

公開日 2025/11/28 06:30 岩井 喬
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

上位機に採用している高音質機能を継承している2.0chモデル「RA-B100」

続いてエントリーモデルとなる「RA-B100」だが、こちらは左右それぞれにツィーターとフルレンジを配した2.0chサウンドシステムである。ツィーター用に20W×2、フルレンジ用に30W×2のアンプを備えた100Wのマルチアンプ仕様で、Dolby AudioやDTS Virtual:Xに対応する。

左右にフルレンジスピーカーとツィーターを搭載した2.0chシステム

イマーシブ効果が得られるDTS Virtual:Xに対応

「RA-B500」と同様にレグザリンク・コントローラも搭載し、対応するレグザからの設定メニューで、各種音声メニューの調整も可能だ。Bluetoothにも対応し、Bluetooth LE Audioもカバー。ARC対応HDMI端子やUSBメモリー再生が可能なUSB Type-A端子を備えるが、本機はハイレゾファイル再生には非対応だ。

また、サラウンドのオン/オフ、6種類のEQモード(MUSIC/MOVIE/NEWS/SPORT/NIGHT/GAME)、BASS/TREBLEの設定は可能だが、「RA-B500」と異なり、本体表示は文字ではなく6個のLEDを使った点灯パターンによる表示なので、幾分慣れが必要だ。

「RA-B100」の背面端子部。ARC対応のHDMIを1基備える

付属リモコン。リモコンは上位機の「RA-B500」と「RA-B100」で同一のモデルが付属している

音像の密度感から質感の自然さまでバランスが良く、コストパフォーマンスも抜群

「RA-B100」の試聴では、43V型「43Z670R」と組み合わせて、パーソナルスペースでの使用を想定

こちらの試聴はサイズ感の揃った43V型「43Z670R」を組み合わせ、パーソナルスペースでの使用も想定してみた。全体的に音像の密度感、分離感、質感の自然さのバランスが良く、非常にコストパフォーマンスが良い印象である。

『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(Netflix)では、銃声や爆破音は軽快な傾向だが、粒立ち細かくスッキリと描き出す。SEの密度感、低域方向のコシの太さは十分に感じ取れ、ヘリコプターのエンジン音もボトム感をほんのりと残している。BGMの広がりやセリフのクリアさも良い。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(UHD BD)では、声のエンハンス感も抑えられ、音離れ良くスッと浮き上がる。ボトム感もほんのりと残し、自然さも維持。雨が地面に落ちる音や扉をノックする音など、細やかな質感も立ち上がり良くクリアに再現。上方向へ広がるBGMのストリングスは鮮やかに浮き立ち、背後への回り込みも無理なく広がっている。ピアノの響きは密度も高く薄くならず、適度な存在感を放つ。

「RA-B100」の設定画面。上位機種と同様に「レグザサウンドシステム設定」から調整が可能 

選べるEQモードも上位機種と同等のものとなっている

ボーカルは滑らかでハリが良く、空間の広がりも自然で耳馴染みに優れるサウンド

『ボヘミアン・ラプソディ』(UHD BD)では、歓声の粒の細やかさ、前方向から横にかけて包むようなスタジアムの残響感も自然に表現。演奏シーンではブライトなピアノの響きと密度良く張り出すベースの存在感、ボーカルの素直で滑らかな声のハリがバランス良く再現されている。キックドラムのアタックも厚み良い。

EQモードやサラウンドのオン/オフなど設定するとサウンドバー単体のフロント部にあるライトが変化する

Official髭男dismのシングル「Universe」付属BD、『ONLINE LIVE2020 -Arena Travelers-』は、音像の輪郭を爽やかに引き立たせ、ホーンセクションやボーカルのハリ感を爽やかに表現。リズム隊の厚みも良く、スラップベースのアタックも軽やかに感じ取れる。エレキギターのピッキングは透明度が高く、適度な腰の太さを実感。見通し良く空間の広がりを自然に感じられる、耳馴染み良いサウンドだ。

「RA-B100」の試聴シーン

テレビのスピーカーだけで楽しんでいるユーザーに、まず手に取ってもらいたいサウンドバー

「RA-B500」と「RA-B100」のサウンドを通し、両モデルともに、テレビだけでは足りない中低域の密度や量感のパワー、アタックのキレといった制動性をしっかりと底上げしてくれる存在であると感じた。無論4K液晶&4K有機ELレグザとの組み合わせではもちろん、他社製テレビとの組み合わせでも十分に効果を発揮する仕様であることはいうまでもない。

リビングユースだけでなく、パーソナルスペースでもバランス良くクリアで量感の伴ったサウンドが楽しめるので、テレビのスピーカーだけで楽しんでいた方には、まずは「RA-B100」か「RA-B500」を追加していただきたいところだ。

小音量でも密度感が伴っているので音痩せも感じにくいため、特にパーソナルスペースでの活用にも重宝するだろう。価格設定も手頃なので、エントリークラスのテレビとの組み合わせにも最適だ。

 


(提供:TVS REGZA株式会社)

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE