レグザ、RGB Mini LEDを国内初導入した116型4K液晶「116ZX1R」。圧倒的な色純度であざやか高画質

TVS REGZAは、国内で初めて「RGB Mini LEDバックライト」を採用した “ZX1シリーズ” から116型4K液晶テレビ「116ZX1R」を12月5日に発売する。価格はオープンだが、税込6,600,000円前後の実売価格が予想される。

同社は、2025年6月に “新世代ビッグサイズレグザ” として「RGB Mini LED液晶レグザ」を開発中であることを明かしていたが、今回、116ZX1Rとして商品化が実現したという。

TVS REGZAは、従来まで青色LEDによるMini LEDバックライトの上に、光の波長を変調することでRGBの色を再現する量子ドットシートを重ねた「広色域量子ドット」技術を用いた4K液晶テレビを最上位としていたが、今回の「RGB Mini LED液晶レグザ」のZR1シリーズが新たなハイエンドモデルとなった。

116ZX1Rの最大の特徴は「RGB Mini LED液晶パネル」の採用だ。バックライトのひとつひとつに「直接発光型RGB LED」が導入された「RGB Mini LEDバックライト」の上に「4K倍速高視野角液晶パネル」を重ね、表面に「低反射ARコート」が施されたパネル構造となっている。

「直接発光型RGB LED」は、LEDのひとつひとつがR（赤）／G（緑）／B（青）の色に明確に分かれているため、色純度が高い発光が可能であることが特長。色あざやかな高画質表現が可能なため、自然界のさまざまな美しい色や夜景の微妙な光の色の違いまでもリアルに再現できるとアピールする。

RGBの各LEDを独立して駆動させて高色純度で発光することで、同社の4K液晶テレビ「75Z970N」と比較して、約110％の広色域化を実現しており、従来以上に自然で色あざやかな映像再現が可能だという。

さらにRGB3色のLEDの光を均一に分散させるため、LEDをさまざまな方向に配置して発光させる「LED配光テクノロジー」を採用。色むらを抑制した均一な色再現を成し得ていることもトピックだ。

映像処理エンジンには「レグザエンジンZRα」を投入。新世代のAI処理技術を駆使した緻密な映像分析により映像内にある被写体やシーンを解析することができ、「RGBバックライト液晶パネル」の色表現力を最大化し、被写体の色をはじめ、輝き、質感をリアルに再現するという。

また、反射光と自発光を区別する自発光被写体シーン判別機能を備えていることで、反射光の最明色を考慮した自然な色再現も実現するとしている。加えて、108bitによる緻密な色諧調表現で、よりリアリティの高い色再現を可能とする。

バックライト駆動においても「レグザエンジンZRα」の恩恵は大きく、高画質エンジンが映像コンテンツの絵柄を分析し、エリアごとのRGB LEDをそれぞれ独立駆動させることができる「RGB独立エリア駆動PRO」も盛り込まれている。絵柄に必要な色を確実に発光させられるため、高色純度かつ、高コントラストな映像を再現できるという。

エリアごとにバックライトを制御できる点は輝度表現にも大きく関連しており、RGB LEDの点灯時間の操作、電流の動きをダイナミックに制御できる「RGB エリア輝度ブースト」によって、輝く光と引き締まった黒を高精細に再現できるため、従来以上に高コントラストな映像表現が可能となった。

高画質技術「RGB AIシーン高画質PRO」では、自発光のシーンでは鮮やかな輝き、反射光のシーンでは自然な色合いで階調をなめらかに再現する。また、夜景／花火／星空のシーン認識も備える。なお、ライブ／サッカー／ゴルフのシーン認識には非対応。

高音質技術には「重低音立体音響システム ZIS」を導入。2Wayメインスピーカー／センタースピーカー／2Wayサイドスピーカー／2Wayトップスピーカー／重低音バズーカの構成、計20個のスピーカーを最大出力100Wのマルチアンプで独立駆動させた5.1.2chシステムとなっている。

新開発のオーディオポストプロセッサーにより、チャンネルごとに最適な補正を施すことができ、「レグザイマーシブサウンド 360 PRO」技術によって臨場感の高いリアルな音場再現を実現している。最新の立体音響フォーマットのDolby Atmosもフォローする。

機能面では、生成AIを活用することで、日常会話での質問、共演者や作者、ジャンルや年代といった断片的な情報からでも映像コンテンツを提案してくれる「レグザAIボイスナビゲーター」を採用。また「ダブルウインドウ」機能を備えており、地上デジタル放送の2番組、地上デジタル放送と外部入力の同時視聴、3段階の画面の拡大／縮小、左右画面の入れ替えにも対応している。

「レグザAI快適リスニング」機能も搭載。スポーツ番組などの解説者の音声のボリュームを大きくして聴き取りやすくしたり、スタジアムの歓声を強調することで試合会場にいるような臨場感を体感できたりと、ユーザーの好みによって映像コンテンツでフォーカスを当てたい音声を最適に調整することができる。

録画機能では、地上デジタル放送を最大6チャンネルまるごと録画可能である「タイムシフトマシン」、予約録画やおまかせ録画した膨大な番組から、お気に入りのタレントが出演する番組や、レコメンドされた番組などを自動で見ることができる「ざんまいスマートアクセス」なども採用する。

また、多数のVODサービスに対応しており、付属リモコンにはYouTube／Prime Video／Netflix／Disney+／NHK+／U-NEXT／ABEMA／TVer／FOD／hulu／DAZN／Net-VISIONの計12個のVODサービス・ダイレクトボタンを搭載。外形寸法は2592W×1543H×488Dmm、質量は110.5kg（卓上スタンド含む）。

レグザのDNAである、たゆまぬ高画質の追求を形にできたモデル

発表会で登壇したTVS REGZA株式会社 取締役副社長 石橋泰博氏は、「6月の新製品発表会では『RGB Mini LED液晶レグザ』を年度内にリリースするとお伝えしました。今回、日本のテレビの新しい歴史の一歩を刻むべく『116ZX1R』を発表します。世界的にテレビの大画面化が進んでおり、国内でも大画面テレビの売り上げが高まっています。併せて技術革新も進んでいますが、116ZX1RはレグザのDNAである、たゆまぬ高画質の追求をひとつの形にできたモデルです」と、116ZX1Rの市場投入に対して力強く語っていた。

また人気声優の小岩井ことりさんも登場。「116ZX1Rが遂に出ましたか。本当に美しくて、今まで体験したことがなかった映像体験を味わうことができたと本音で感じられました。テレビに映る夜景など、実際に目の前にあるようなリアリティがあります」と116ZX1Rの高画質さについてコメントしていた。