レグザ、75型超え大画面テレビもほぼ隙間なく壁掛けできる「レグザすっきり壁掛けユニット」を開発中
TVS REGZAは、RGB Mini LEDバックライト搭載の4K液晶レグザ「116ZX1R」のメディア向け新製品説明会にて、「レグザすっきり壁掛けユニット」を開発中であることを公表した。本稿では、メディア向け説明会の内容を元に、開発経緯、製品特徴を紹介していく。
現在、4Kテレビの台数構成比に大きな変化が表れており、それは「75型以上の大画面モデルの拡大」だ。TVS REGZAによると、同社調べの構成比において、65型モデルは2020年に84%だったが微減傾向にあり、2026年では70%にまで落ち込む予想だという。
それに対し75型モデルは、2020年に15%だったが2026年予想では23%に、80型モデルは2020年に1%だったが2026年予想では8%にまで伸長するとみられている。
TVS REGZA株式会社 ブランド統括マネージャー 本村裕史氏は「以前までは55型も大型テレビという認識であり、近年は65型からが大画面という印象になってきたが、市場をみていくと75型以上が本格的な大型テレビという感覚の時代が始まっている」と、現在の4Kテレビの市場動向に対してコメントした。
そういった市場に合わせてTVS REGZAのラインナップは着実に大型化を進めており、2025年秋では75型 - 100型の4Kレグザは15モデルという充実のラインナップとなっている。さらにそれ以上の大きさも2モデル用意しているため、75型以上の4Kテレビを全17モデル揃えていることになる。
4Kテレビの大画面化が顕著に進むなか、同社はサイズ別のテレビ壁掛け設置率も調査。レグザ購入者のデータをみていくと、75/77型モデルは約30%、85型以上は約70%のレグザユーザーが壁掛け設置している事実が明らかになり、大画面テレビの壁掛け設置の需要率が想像以上に上昇している結果になったという。
「壁掛け設置をしたいと仰るお客様は、4Kテレビ購入者の全体の30%、そして実際の壁掛け設置率は4Kテレビ全体でみると約5%から7%程度だったため、調査以前は国内で壁掛け設置は流行りにくいだろうと考えたのだが、今回の調査結果を経て “時代は変わった”とポジティブに捉え、大画面のテレビの壁掛け設置のニーズに応えていくべく『レグザすっきり壁掛けユニット』の開発を進めた」と、本村氏が新たな挑戦に対して背景を明らかにした。
新開発のレグザすっきり壁掛けユニットは、大画面4Kテレビをほぼ隙間なく壁にぴったり設置できることが最大のメリットだと謳う。従来までのユニットでは壁との隙間が10cm程度あったが、開発中のレグザすっきり壁掛けユニットは0.5cm以下の壁との隙間で設置できる仕様を目指しているという。
ユニットに非常に強力な磁力を備えているネオジムマグネットを採用。ネオジムマグネットは、同社の4Kテレビの音響素材としても使用されることがある馴染みの深いものだ。
壁側とテレビ側の両方にユニットを装着し、フックのような金具部分にネオジムマグネットを導入し、壁とテレビに付いているユニットが引っかかる構造になっている。壁掛けユニットの実機を確認したが、金具部分は頑丈な作り、しかし金具本体は重すぎない仕様となっている。設置作業は、基本的に専門業者が施工する流れとなる。



