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PR上質なデザインとこだわりの音質

いつものテレビが驚くほど臨場感豊かに。ビクター「SP-WS10BT」は既成概念を覆す“天然木”お手元テレビスピーカーだ!

公開日 2025/11/17 06:30 草野晃輔
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音質レビュー:「いつものテレビが、驚くほど臨場感豊かに」

筆者の自宅リビングは、ダイニングとキッチンがひと続きになった空間だ。ソファに座ってテレビを見ていても、キッチンで調理する音や家族の会話が始まると、途端にドラマのセリフやニュースの音声が聞き取りづらくなる。普段は、ついテレビ本体のボリュームを上げてしまいがちだった。

テレビ正面のソファに座り、前にあるコーヒーテーブルにSP-WS10BTを置いてみる。ニュース番組を視聴中に電源をオンにすると、一聴して声の明瞭さと音の柔らかさが見事に両立したサウンドが耳に飛び込んできた。

アナウンサーの声は輪郭がくっきりとしながらも、耳障りな硬さはなく、ふくよかで温かみがある。小音量でも声の存在感が際立ち、周囲の生活音にかき消されることなく、言葉がスッと頭に入ってくるのだ。

これは、高域用のトゥイーター2基と低域用のウーファー1基、さらにパッシブラジエーターまで搭載した本格的な2.1ch構成の賜物だろう。テレビより物理的に音が近いため、最初は少し不思議な感覚があったが、映像と音の遅延もなく、数分もすればすっかり慣れてしまった。

モードを切り替えると音質はどう変わる?

標準状態での音の良さを十分に味わったうえで、SP-WS10BTの真骨頂ともいえる「はっきりモード」を試していこう。これは「はっきり」「音楽」「映画」の3種類から選べる音質モードで、本体上面のボタンで切り替えられる。

「はっきり」にすると、声の音像がさらに密度を増し、一歩前に出てくる感覚がある。ニュースやバラエティ番組との相性は抜群だ。

個人的に大きな発見だったのは、スポーツ中継との組み合わせである。野球中継では、これまで意識していなかったキャッチャーミットの捕球音や、乾いた打球音がリアルに響く。サッカーでは、選手同士がぶつかり合うコンタクト音や、ピッチ上での声までもが聞こえてくるかのようだ。

「音が聞きやすくなる」だけでなく、その場の空気感まで伝わってくるような臨場感の向上は、予想をはるかに超える体験だった。

「音楽」モードに切り替えると、声の明瞭さは保たれたまま、低域の量感が豊かになり、テレビの音が瞬く間に本格的なオーディオサウンドへと変貌する。音楽番組のライブ演奏などは、このモードで楽しみたい。

「映画」モードは、声の聞きやすさと低音の迫力をバランス良く両立させたチューニングだ。個人的には、アニメやドラマの視聴において、この「映画」モードが最も作品の世界に没入できるベストな選択だと感じた。

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