ビクター「WOOD master」速攻レビュー! 「ビクター史上 最高音質」イヤホンは「どんなジャンルの音楽も楽しめる懐の深さ」
一聴して感じたのは、懐の深さ。繊細なニュアンスが伝わる活き活きとしたボーカル、自然な音色のバイオリンやチェロ、アコースティックギター、ヌケのよいピアノなど、生楽器のリアルさを受け継ぎつつ、低域の量感の確かさ、フォーカスのよさなどから、Jポップを聴いても臨場感溢れるサウンドとなっている。

特に高域のスムーズな音色が特徴的で、伸びやかなれど鋭すぎず、絶妙な心地よさに纏められている。中域の厚みや描き分けの巧みさも手伝って、ボーカルそれぞれの特徴が手に取るように感じられるのだ。
ここまで5人の声がしっかりと描き分けられている「五等分の気持ち」は滅多に聴けないし、それぞれの歌声が魅力的に感じられるのもいい。
もちろん、サラ・オレインもAimerも、幾田りらさえもそれぞれの特徴がしっかりと伝わるし、男性アーティスト、たとえば米津玄師は色っぽく印象的なボーカルを楽しませてくれる。ジャンルを選ばず楽しいサウンドとなっている。
いっぽう低域も、まずまずの量感としっかりしたフォーカスを兼ね備えているので、Creepy Nutsなども楽しく聴かせる。正直、プロフェッショナルモードを使わずとも満足度はかなり高い。
このように、WOOD masterはクラシックだけでなくJポップやハードロック、EDMに至るまで、どんなジャンルの音楽も楽しめる懐の深さを持ち合わせている。高精度なANCや使い勝手のよさも含め、とても魅力的な製品に思えた。ぜひとも1台、手元に置いておきたいTWSだ。
(提供:JVCケンウッド)
