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PR独自技術“ウッド振動板”が新発想で進化

ビクター「WOOD master」速攻レビュー! 「ビクター史上 最高音質」イヤホンは「どんなジャンルの音楽も楽しめる懐の深さ」

公開日 2025/11/07 06:30 野村ケンジ
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VICTOR STUDIO系の技術としては、「K2 TECHNOLOGY」も搭載されており、発売後のアップデートで対応予定。こちら、MP3など非可逆圧縮された音源や、Bluetooth伝送時の過程で失われてしまった情報をVICTOR STUDIOのノウハウを活用して復元することで、生の音に近いサウンドへと生まれ変えてくれるもの。様々な製品への実績がある技術で、多くのユーザーから好評を博している。WOOD Masterへの搭載を嬉しく感じるユーザーも少なからずいるはずだ。

それ以上に注目といえるのが、「パーソナライズサウンド」の搭載だ。

こちら、スマートフォン専用アプリ「Victor Headphones」を活用してユーザー個々に最適な音を作りあげてくれるもの。操作は簡単で、イヤホンを装着したのちにタップ1回だけで自動的に調整を行ってくれる。こういったパーソナライズ機能は他社製品にもあるが、フルオートで設定してくれるのは手軽でありがたい。

今回、その効果のほどを実際に試してみたが、造り上げられた結果はなかなかのものだった。(筆者の聴感上)左右の微妙な差を調整してくれるため、随分と聴きやすい音となってくれた。さらに、高域が僅かながらもシルキーな、耳触りのよい音色に変化してくれたのも好印象だった。

ノイキャンなど音質以外の面も充実。デザインも印象的

もうひとつ、ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能に関しても、強いこだわりが窺える部分だ。

システムとしてはFF(フィードフォワード)とFB(フィードバック)のハイブリッド構造となるが、S/Nの高いKnowles製のマイクをFFとして2個、FBとして1つ配置。FBマイクの位置を調整するなど、精度と音質の両面から最適なチョイスと調整が行われている。

さらに、ANCの処理には一般的にBluetooth SoC内蔵の機能が使われるところ、別途ANC専用ICを搭載。自由度の高いフィルター構成を可能にすることで、精度も速度も優れた、高性能なANCを実現している。

イヤホン本体のデザインも特徴的だ。分類的にはスティック型と呼ばれるタイプだが、メインボディはピアノやギターを、スティック部は金管楽器等の真鍮をモチーフにしたデザインが施されている。

数多くあるTWSのなかでも、一目でそれと見分けられる特徴的なスタイルだ。自己修復塗装を採用していて、傷が残りにくいのも嬉しい。

いっぽう、ケースも楽器ケースをモチーフにしているようで、小型ながらも上質感がある。ワイヤレス充電に対応しているのもポイントが高い。

このほかにも、IP55の防塵防水機能、92段階の音量調整、装着センサー、マルチポイント接続など、ユーザビリティ面でも万全。ゲームや映像コンテンツに最適な低遅延モード、スマートフォンと接続せずANCだけオンできる耳栓モードなどもありがたい。

WOOD master音質レビュー:「どんなジャンルの音楽も楽しめる懐の深さ」

さて、肝心のサウンドはいかがなものか。Androidスマートフォンで「パーソナライズサウンド」測定を行ったのち、LDACコーデックで接続(アプリから操作が必要)し、様々な楽曲を試聴してみた。

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