オーディオテクニカ「ATH-ADX7000」速攻レビュー!人気ヘッドホン新旗艦機は「オープン型の理想ともいえる領域」に到達した

オーディオテクニカの「トゥルーオープンエアーオーディオ」を体現する開放型ヘッドホンに新モデル「ATH-ADX7000」が登場。シリーズ最上位機の実力を、評論家の岩井喬氏がさっそくチェックした。
人気シリーズに新たなフラグシップモデル「ATH-ADX7000」が誕生
空気の流れをコントロールし、より自然な振動板の動きで原音を忠実に再生するという、開放型の理想を再定義したオーディオテクニカの「トゥルーオープンエアーオーディオ」。
その理想を具現化すべく2017年に誕生したオープン型のフラグシップモデル「ATH-ADX5000」はオーディオテクニカが長らく取り組んできたオープン型の到達点として、国内外ともに高い評価を得ている。そして昨年にはこのトゥルーオープンエアーオーディオの世界観を広げる存在として下位モデル「ATH-ADX3000」も誕生した。
ATH-ADX5000の人気はいまだ高いものの、発売から8年と時間も経っており、その後継、もしくはさらに上位となる製品の登場が待たれていたが、この秋、そうした期待に応えるトゥルーオープンエアーオーディオの新たなフラグシップモデル「ATH-ADX7000」が誕生する。
ATH-ADX7000の進化点は?
ATH-ADX7000は、バッフルダンパーとイヤーパッドの位置を見直して、耳からハウジングまでの音響空間をボイスコイルの位置で半分に仕切る構造とし、空気の流れを制御するための一定の空間を設けた、独自のコアマウントテクノロジーをATH-ADX5000から継承。開放型方式ならではの空気の流れを意識した、より自然な振動板の動きを追求している。
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