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<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】アクロリンクの電源ケーブル「7N-PC4030 Purosangue」

公開日 2025/06/23 06:30 園田洋世
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今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、徹底して導体にこだわる国産ブランド、ACROLINK(アクロリンク)から登場した電源ケーブル「7N-PC4030 Purosangue」を取り上げよう。

ACROLINK 電源ケーブル「7N-PC4030 Purosangue」(価格:118,800円/1.5m・税込)

重くて濃いベース、ハミングの力強さも魅力

アクロリンクの電源ケーブル「7N-PC4030 Purosangue」。プロサングエとはイタリア語で「サラブレッド」を意味するらしい。導体は「D.U.C.C. Stressfree 7N銅」(0.37φ×50本撚り)で、絶縁体は高分子ポリオレフィン系樹脂。またプラグ・インレットにはオヤイデ製の特注品を採用するだけでなく、それぞれのカバーは同社電源ケーブル “4030シリーズ” として初めて完全オリジナルで開発等々、とにかくこだわりぬいた内容である。

オーディアのプリメインアンプ「FLS9」の電源ケーブルとして使用

オーディアのプリメインアンプ「FLS9」に挿してQobuzで試聴してみた。マレーシア出身のシンガーソングライター、ユナの「ティアダ・アヒール」は冒頭の雨音に強さと実在感がある。ピアノも強くて濃い。ボーカルを含めたどの楽音も高域が気持ち良く伸びる。

電源ボックス側。プラグはオヤイデ製の特注品、美しいブルーの仕上げはアクロリンクのオリジナル

エッタ・キャメロン「You Are My Sunshine」はシンバルの金属感が強烈だ。しかし耳障りではない。ベースは重くて濃い。ハミングが力強い。各音像間の定位の前後関係がわかりやすい。

腰高なバランスや音色の薄さに問題を抱えている場合に効果的な電源ケーブルといえよう。

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