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<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー

【ミニレビュー】肉声の温度感を聴かせる。ティグロンのフラグシップRCAケーブル「TPL-2000R」

公開日 2025/06/02 06:35 園田洋世
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今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、ティグロンのフラグシップ “2000番シリーズ” から、RCAケーブル「TPL-2000R」をチェック!

ティグロン RCAケーブル「TPL-2000R(RCA)」(価格:150,000円/1.0m、160,000円/1.5m)※いずれもペア、税込

解像度高く有機的に沁みるサウンド

ティグロンのフラグシップ・ラインケーブル「TPL-2000R」を聴いてみよう。導体はディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)で、絶縁体は「スーパークリアアイソレーター」。世界特許技術である「マグネシウムシールド」を施してあるうえに、ケーブルの横振動と縦振動を強力に抑え込む特許技術「アドバンスド・マグネシウムフィルター(AMF)」を採用するなど、ティグロンの最高峰にふさわしい内容のケーブルである。Qobuzで色々と聴いてみる。

マランツのSACDプレーヤー「SA-10」とAUDIAのプリメインアンプ「FLS9」間でテスト

エッタ・キャメロン「You Are My Sunshine」は音場が特に上下方向にグン!と拡大する。とにかくS/Nが素晴らしい。間接音がやや控えめに感じられるが、楽音までノイズとして除去しているわけではもちろんない。パーカッションの金属音をマイルドに耳あたりよく聴かせるが、解像度は非常に高く音数は多いのだ。

マレーシア出身のシンガーソングライター、ユナの「ティアダ・アヒール」は冒頭、雨音の粒立ちを強調しない。ピアノの音色が有機的でじんわり沁みる。ヴォーカルをいたずらにハイファイ調にせず、肉声の温度感としっとりとした質感で聴かせる。

ハイ・ファイ・セット「卒業写真」がハマる。昭和歌謡独特の、あの聴いていてホッとする雰囲気が良く出ているのだ。

この音に耳が慣れると、いたずらにハイファイ調を強調する類のケーブルでは疲れてしまって聴きたくなくなるかもしれない。

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