<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー
【ミニレビュー】6万円台で味わえる名門・シルテックの音。エントリーRCAケーブル「EXPLORE SG RCA」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、オランダの名門ケーブルブランド・SILTECH(シルテック)のエントリーライン、「EXPLORE SG RCA」をピックアップ。

音色濃く密度感を高める
「EXPLORE SG RCA」はSILTECHのエントリークラスモデルながら、上位モデル「Classic Anniversary Series」同様に、純度が9Nにまで達するG7 Silver-Gold 合金を導体に採用。この価格帯で9N導体というのは前代未聞である。

「マルチ・レイヤー・カプトン・テフロンインサレーション」を採用して静電容量を削減することによりケーブル内でのゲイン値の変化が抑えられるため、ケーブルの長さによる音質の劣化が最小限なのだという。DAC・アンプ間に繋いで試聴してみた。

ハイ・ファイ・セット「卒業写真」はヴォーカルが濃厚かつ立体感豊かで肉感的で、あまりの生々しさに驚く。ダニー・ハサウェイ「What's Going On」(ライヴ)はベースが太いが筋肉質、そして音色が濃い。中央のヴォーカルは立体的な音像を描く。
「ブリテン:ヴァイオリン協奏曲」のイザベル・ファウストによるヴァイオリンもやはり音色濃く密度感を高め、再生環境によっては気になる神経質さが抑えられている。音場は特に上下・前後方向が広い。
この価格帯で名門シルテックの表現を堪能できるのが嬉しい。