【ミニレビュー】“シリーズ10” にフルモデルチェンジ!WIREWORLD「Gold Eclipse 10 XLR」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月はXLRケーブル4本立てでお送りする。今回は導体や絶縁材をアップデートし、“シリーズ10” にフルモデルチェンジしたWIREWORLD(ワイヤーワールド)から、中核「Gold Eclipse 10」の音質をチェック!

驚くほどの高解像度で位置情報も明確
アメリカ・WIREWORLDのアナログXLRケーブル「Gold Eclipse 10」。シリーズ8からシリーズ10にモデルチェンジしたばかりの新製品だ。トップモデル「Platinum Eclipse」に次ぐセカンドラインであり、導体はSolid Silver、絶縁体はシリーズ10化で採用されたきわめて高性能なCOMPOSILEX 5である。

「えっ!!」とびっくりするほどの高解像度である。ネナド・ヴァシリッチの「Bass Room」はベースがきわめて精密、そしてエネルギッシュ! 指弾きでも弓弾きでも弦と胴の震えを間近で見ているような気分になる。
エッタ・キャメロン「You Are My Sunshine」はミュートトランペットのタンギングが精密。シンバルも複雑な響きが実にきめ細かく描写される。しばしの前奏ののちに始まるヴォーカルのハミングがきわめて生々しい。そして各奏者の位置表現も明確そのもの。やはり目の前で演奏しているような錯覚に陥ってしまいそうだ。
ブッゲ・ヴェッセルトフトとマリ・ボイネによる「Leat go don dies」は女性の声のリヴァーブが精密きわまりない解像度で描かれては、きわめて静かな音場に消えてゆくさまがなんとも美しい。ずっと浸っていたくなる。
素晴らしいケーブルだ。欲しくなってしまった。