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どれが好み? 一番人気のミニコンポ「M-CR612」を“売れ筋スピーカー”3機種と相性テスト!

公開日 2024/04/12 06:30 土方久明
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■Polk Audio「ES15」



まずは、アメリカのスピーカーブランドPolk Audioの「ES15」から。今回試聴したスピーカー中、最も安価なモデルで、なんとペア4万円台で購入できる。ちなみに、M-CR612は6万円前後で入手することが可能だ。

Polk Audio「ES15」

40kHzの再生が可能な2.5cmのテリレン・ドーム・トゥイーター、マイカ強化ポリプロピレン素材の振動板による130mmドライバー、特許技術であるパワーポート設計によるバスレフポートを搭載するなど、独自技術が多数投入されている。

まずテイラー・スウィフトを再生して感じたのは、とにかく低域に重量感があること。中音域から高音域の質感が、滑らかかつ色彩感が強く、ボーカルの声質はチャーミングで音楽的に楽しい。左右のサウンドステージは広すぎもなく狭すぎず中等で、2本のスピーカーの中央に定位する音像は立体的なディテール表現だ。

続いて現代ロックから、グラミー賞ノミネートのバンド、グレタ・ヴァン・フリートのアルバム「スターキャッチャー」から『フェイト・オブ・ザ・フェイスフル』をAmazon Music Unlimitedを使って再生。低域に迫力があることで、ベースに重量感があり、ギターのギラギラとした感じなど、近代ポップスやロックの熱気も実にうまく表現する。

ポップスやロックの熱気も実にうまく表現するサウンドだ

また本スピーカーは、部屋の空間に広がりある自然な低音をプレゼンスしているようだ。デザイン的にも、M-CR612はシルバーゴールドとブラックの2色展開、そしてES15はブラック、ブラウン、ホワイトの3色から選べるので、部屋のインテリアと合わせてチョイスできる。

■DALI「OBERON1」



続いて、1983年に設立されたデンマークのオーディオブランドDALI(ダリ)の「OBERON1」と組み合わせた。こちらもペア5万円前後と導入しやすい価格だ。

DALI「OBERON1」

トゥイーターはDALIのアイデンティティである、29mm口径のソフトドーム振動板を採用。ミッドレンジ/ウーファーは、130mmのウッド・ファイバーコーン振動板となっている。

一聴して、クリアーで気持ち良い、音楽性ある音だ。テイラー・スウィフトのエレクトリックベースは、しっかりとしたダンピングで適度な重量感を伴い、左右のサウンドステージも広い。

続いて、女性ボーカル、メロディ・ガルドーのアルバム「サンセット・イン・ザ・ブルー」のCDをトレイに乗せた。美しい高音域と弾力感のある低音域で疲れづらい音で、伴奏するギターの質感も気持ち良い。

M-CR612とOBERON1の組み合わせは、音楽的にメロディアスで、たとえばボサノバのような雰囲気の良い音楽を、絶妙なバランスで聴かせてくれる。音楽をずっと聴いていたくなる、そんなリラックスした部分がある。

音楽をずっと聴いていたくなるようなサウンドを奏でる

試聴に使ったキャビネットカラーは、北欧的なシンプル&ナチュラルテイストのライトオーク。白い壁を基調とした部屋などには絶妙なマッチングとなりそうだ。そのほか、ダークウォルナット、ブラックアッシュ、ホワイトをあわせた全4色が用意されている。

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