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PR待望のアクティブノイズキャンセリング機能も体感

音楽制作のプロが直接チューニング! ビクター完全ワイヤレス「HA-FX150T」速攻レビュー

公開日 2022/11/09 06:30 工藤寛顕(だいせんせい)
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もちろん、どのサウンドモードもプロのエンジニアによるチューニングだけあって、極端に振り切っているわけではなく、どんなジャンルでも高い完成度で鳴らしてくれる。それでいて、「あとちょっとだけ、ここがこうなら」という細かなニュアンス感をしっかりと補ってくれるような音作りの巧さが感じられた。

ちなみに、これらのサウンドモードは左のイヤホンをタッチ1秒長押しするだけで切り替えることができる。一般的にこうしたプリセットは専用アプリなどで切り替えるものが多く、これだけ簡単な操作で切り替えられるのは珍しい。音楽ジャンルやその日の気分に合わせて気軽に変えてほしい、という意図が感じられるし、実際にそうしたいと思わせるだけのクオリティが備わっているのも確かだ。

左耳で音質モードの切り替えのほか、右耳でも各種楽曲操作など様々なタッチ操作に対応している

装着感も良好。ノイズキャンセリングもしっかりとした効果を実感



また、サウンドから先に紹介してしまったが、装着感もなかなかに良好。イヤホン本体が軽量で、スパイラルドットProイヤーピースは少し丈が長く、耳の奥までしっかりと挿しこめる。イヤーピースは5サイズが付属しているので、耳の小さな方や左右で耳穴のサイズが異なる方でも問題なく装着できるだろう。タッチ操作のレスポンスも良く、全体を通してストレス無く試聴することができた。

最後に、ノイズキャンセリング機能についても軽く触れておこう。前機種であるHA-FX100Tにはイヤホンを着けたままでも会話が可能なタッチ&トーク機能(いわゆる外音取り込み)が搭載されていたが、本機種ではそれに加えて待望のアクティブノイズキャンセリング機能も搭載された。

実際にノイズキャンセリングをONにして街中を歩いてみると、そこまで耳がキツい感じにはならず、かつしっかりとしたキャンセルが実感できた。キャンセルの強さだけでなく、よくありがちな硬質のキャンセル音による違和感も感じにくい。商業施設の中や大きな通り沿いなど、騒音が大きめな場所でも自然に静かな環境を楽しめるのは嬉しいポイントだ。あえて挙げれば、屋外だと少しだけ風切り音が気になるタイミングもあったが、気が散るというほどではない。本製品はパッシブな遮音性も優れているので、場面に応じてノイズキャンセリングをOFFにしてみるのもよいかもしれない。

Victorブランド初の完全ワイヤレスイヤホンであるHA-FX100Tが発表された時は、同ブランドの新たな時代の到来を感じさせてくれた。それから約2年が経って登場した本機種もまた、Victorが持つ確かな音へのこだわりを受け継いでいると感じた。ぜひ一度手に取っていただき、その仕上がりを体感していただきたい。

(提供:JVCケンウッド)

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