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PR「音へのこだわり」を持つことの楽しみが実感できるモデル

若いビクターファン拡大の予感。“ニッパー犬“ロゴ入りの手頃な完全ワイヤレス「HA-EC25T」実力チェック

公開日 2022/08/02 06:30 山本 敦
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中高音域は軽やで余韻の抜け味がいい。YUC'eの「夢ならいいのに」では、特に爽やかなボーカルの聴き応えが抜群だ。電子楽器のリズムも軽やか。明るく活き活きとした音色も魅力的だ。本機はボーカリストの声の個性を素直に引き出すイヤホンだと思う。輪郭も丁寧に描く。ハンズフリー通話の声もまた聞きやすい。

低音再生のバランスが全体の中でやや軽めな印象を受ける。本機のノズルの形状に合うサードパーティーのイヤーピースに交換してみると、YUC'eのボーカルを固めるウッドベースに厚みが増し、グルーヴがさらに熱を帯びてきた。楽曲に合わせたイヤーピースに交換して楽しむのも良いと思う。

なお、付属の低遮音性のイヤーピースは、通常使用のイヤーピースと交換した場合もサウンドの基準がブレないように最適化されている。

本体の内側

本体にプリセットされているサウンドモードも使いこなそう。タッチセンサーを内蔵する右側本体のリモコンを長押しすると、モードが「NORMAL/CLEAR/BASS」の3種類から順に切り替わる。

上原ひろみのアルバム「Silver Lining Sute」から『フォーティチュード』を聴き、各モードの効果を比べた。NORMALを基準に置いて、CLEARに切り換えると弦楽器の艶っぽさに磨きがかかる。余韻の抜け味もさらに爽やかさを増した。

BASSを選択すると低音の輪郭が太く描かれ、肉付きがよくなる。打ち込みのインパクトも鋭く、演奏の緊張感が際立ってくる。イヤーピース交換と上手に併用すれば、狙った好みのサウンドに追い込む楽しさも極まるだろう。

使い込むほど「音へのこだわり」を持つことの楽しみが実感できるモデル



本機はBluetoothオーディオの最もベーシックなコーデックであるSBCのみをサポートしている。基本に忠実であり、様々なジャンルの音楽に無理なく寄り添うナチュラルな音づくりに、オーディオの老舗ブランドであるビクターが長年に渡り培ってきた経験の豊かさが感じられた。

本機を使い込むほど、スポーツシーンを含む普段づかいの音楽リスニングにも「音へのこだわり」を持つことの楽しみが実感されるだろう。様々な用途に安心して使える、ビクターブランドの良質なワイヤレスイヤホンとして本機をおすすめしたい。

(提供:JVCケンウッド)

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