若いビクターファン拡大の予感。“ニッパー犬“ロゴ入りの手頃な完全ワイヤレス「HA-EC25T」実力チェック

特にランニングなど、屋外でスポーツを楽しみながら音楽を聴きたい場面では、周囲の環境音も聞こえてくるイヤホンがあれば重宝する。HA-EC25Tは、アクティブノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能こそ備えていないものの、通常のシリコン製イヤーピースの他に、傘と軸の部分に細いスリットを付けたシリコン製低遮音性イヤーピースを本体に付属している。付け替えて試してみると、確かに環境音が自然に聞こえてくる手応えがある。

一方で、静かな時間帯に自宅で使ってみても、家族に音漏れを指摘されることはなかった。低遮音性のイヤーピースといえどもイヤホンのハウジングは密閉構造なので、音漏れを過度に心配する必要はなさそうだ。

長時間使用でも心配ナシなバッテリー性能

ワイヤレスイヤホンを長距離のランニング、ジムでの長時間に渡るトレーニングなどに使う場合は「バッテリーの持ち」も気になる。HA-EC25Tはフル充電の状態からイヤホン本体で約7.5時間、バッテリー内蔵ケースによる充電を繰り返せば合計約30時間の連続音楽リスニングが楽しめる。スタミナ的にはまったく問題なしと言えるだろう。

一見するとケースは少し大柄に見えるが、イヤーフィンが固定式の完全ワイヤレスイヤホンをそのまま収納できるケースとしてはコンパクトだし、ケースは軽くて持ち運びやすかった。

ここまではスポーツイヤホンとしのHA-EC25Tの魅力を主に吟味してきたが、本機にはハンズフリー通話用のマイクも内蔵されている。イヤホンが軽く装着感が安定していて、なおかつバッテリーの持ちが良いことのメリットはオンライン会議や家族・友人とのビデオ通話の場面にも活きてくると思う。

音質チェック。低遮音イヤーピースでもブレないサウンド基準

続いてHA-EC25Tのサウンドについてインプレッションを報告する。イヤーピースは通常使用の付属品をリファレンスにしている。今回はApple Musicで配信されている楽曲を試聴した。