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PR余裕の駆動力に高音質、その完成度に驚嘆!

Astell&Kern新DAP「KANN MAX」レビュー。“超高出力&低ノイズ”を追求するシリーズ集大成、その実力に迫る

公開日 2022/06/13 06:30 工藤寛顕
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続いて外観をチェック。KANN MAXは、前機種のKANN ALPHAよりさらなる薄型化を実現し、シリーズで最もコンパクトな筐体となった。……とはいえ、質量は約305gと、縦横のサイズがほぼ同一の「A&ultima SP1000M」(約203g)より100g以上重たいのは流石KANNシリーズと言ったところ。それどころか、筐体としてはKANN MAXより大きな初代KANN(約278g)よりも少し重いとだけあって、手にしてみるとズッシリと中身の詰まっているような感覚が伝わってくる。

もっとも、近年では各社から大型のプレーヤーが発売されていることもあり、これぐらいの重さであればあまり気に留めないという人も多いかもしれない。シャツやパンツのポケットに入れるのはやや厳しいかもしれないが、カバンに入れたり、冬場のコートのポケットなどであれば問題なく持ち歩けるだろう。また、キャリングポーチなども探しやすいサイズ感ではないかと思う。

全体的な形状としてはKANN ALPHAを踏襲しており、背面のエッジがハの字型にカッティングされたようなデザインでグリップしやすい。上述の通りわずかに薄型化していることも相まって、手に持った時のフィット感はシリーズでも一番だ。

グリップしやすい背面デザインで、持ちやすく手のひらに馴染みやすい

筐体上部には、こちらもKANN ALPHA同様に2.5mm4極バランス、4.4mm5極バランス、3.5mmシングルエンドの3つのヘッドホン端子と電源ボタンが並んでいる。KANN MAXでは端子の上側もフラットになっており、質感の異なるAstell&Kernロゴのプレートが印象的だ。

筐体上部にイヤホン端子各種と電源ボタンを配置

側面のボリュームホイールは、LEDの色で音量レベルやビットレートを表す

鳴らしにくい環境でも余裕の駆動力。KANN MAXの音質をイヤホン/ヘッドホン各種で検証



さあ、それでは肝心の音質をレビューしていこう。まずは同じくAstell&Kern製品との組み合わせで、イヤホン「AK ZERO1 Black」を用いて検証してみた。

Astell&Kernのオリジナルイヤホン「AK ZERO1 Black」との組み合わせから試聴開始

次ページ注目のサウンドチェック!筐体から感じられる力強さと、ブレのない安定感が持ち味

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