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音良し・機能良しの一体型オーディオ! テクニクス「SA-C600」で最高の音楽生活をスタートしよう

公開日 2022/02/18 06:30 生形三郎
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歌声や楽器の音像が明瞭に定位し、スッキリと美しく聴かせてくれる点が爽快なのだ。加えて、ネットワーク接続でのハイレゾ再生では、CD音源との違いも如実に再現した。音楽の描写がより緻密になり、全体的な質感も大幅に向上した。

B&W「803 D3」のようなフロア型スピーカーも楽々ドライブ

基本的なサウンドが素晴らしいことがわかったので、続いて専用アプリ「Technics Audio Center」を使って、amazon musicを再生してみる。宇多田ヒカル「One Last Kiss」は、静けさの中からジワジワと音量が上がるシンセサイザーのイントロが実に繊細な表現で快い。ボーカルは透明感がありながらも潤いに満ちた声で、充実した声の密度を楽しませる。サビ前から重なる宇多田自身によるコーラスのハーモニーも、まるでその連なりを俯瞰するかのように、左右から包まれる位置関係を明瞭に描き出す。

緻密で透明感溢れるサウンドだ。エレクトリックベースやエレクトリックなキックドラムも、音程やアタックが不明瞭にならず、立体的な動きでもって歌声を支えているのがよく分かる。

アプリ操作でもストリーミング再生も手軽かつ高音質に楽しめる

続いて、King Gnu「白日」は、実にスッキリと透明感あるサウンドで試聴室の空気を震わせた。マイクの直ぐ側で歌い上げるかのような歌声を中心として、その周りに散りばめられたすべての音がイーブンな存在感で描き出され、各々の存在や演奏のディテールが手に取るように分かる。総体的な、サウンド全体が張り出しよく迫ってくるこの音源の質感もしっかりと再現された。

エド・シーラン「Shape of you」は、繰り返されるリズムと歌声の上に、ギターのカッティングなどの要素が積み重なっていくさまがクリアに紐解かれていく。各楽器要素がキレの良いタイトな余韻で描かれ、明瞭な定位感と相まって、端正かつ軽快に音楽が展開していくのである。

続いて、同ブランドのレコードプレーヤー「SL-1500C」と、SA-C600内蔵のフォノイコライザーアンプを用いて、アナログディスクの再生を試す。ここからは少しアダルトなテイストの音楽も聴いてみる。ダイアナ・クラール「ターン・アップ・ザ・クワイエット」では、歌声にたっぷりと掛けられたリバーブの余韻が心地よく広がり、ファンタジックな世界観が展開した。ウッドベースのボトムもふくよかに描き出され、その余韻には余計な滲みがなく、実にスッキリとした端正な描写を楽しませてくれた。

「SL-1500C」とはデザイン面のマッチングも取れている

高さも揃えられている

続く、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による「ベートーベン:交響曲第7番 第1楽章」では、冒頭の和音の響きの中にある、各楽器が醸しているカラフルな色彩感や、とりわけ、弦楽器の温もりある質感を実に心地よく再生してくれた。

「SL-1200MK7」との組み合わせも実は製品の高さが合っている

明らかに価格帯を超えたパフォーマンス、心からオススメしたいモデル

最後に、SA-C600と接続されることが多いであろうブックシェルフスピーカーでも試してみる。使用したのはDALIの「OPTICON 2 Mk2」だ。結果は予想通りだった。803 D3をあれだけの音で鳴らせているので、こちらは心配無用である。DALIの特徴でもある、まとまりよく聴きやすいバランスを保ちながらも、明瞭感のある高域描写と量感豊かな低域を実現するサウンドが、確かに引き出されている。

ブックシェルフスピーカーの駆動に不安はもちろんない。組み合わせたスピーカーの個性を引き出してくれる

ピアノの高音域やシンバル、そしてボーカルの発音の輪郭などを、明るく輝かしく描く。キラキラとブリリアントな表現が大変好ましく感じられるとともに、ボーカルでは声の後ろに伸びていく残響などが、見通しよくクリアに描き出される。

上記2モデルの試聴から、ブックシェルフ型と本格的なフロアスタンディング型スピーカー、いずれのスピーカーを接続しても、そのスピーカーの個性をきちんと引き出しながらも、あくまでソースに忠実なバランスを保って音楽を楽しませてくれる、安心感ある高音質を提供してくれる確かな性能が確認できた。なお、SA-C600と好マッチングのブックシェルフスピーカー「SB-C600」との組み合わせについても近日レビューを公開予定なので、ぜひこちらもご一読いただきたい。

以上、総じて11万円とは思えない実力と機能を備えた製品であることを痛感したテストであった。明らかに価格帯を超えたパフォーマンスを持っており、同価格帯の製品に対して、頭一つ抜きん出た性能差があると言えるだろう。SL-1500Cがそうであるように、このクラスでは随一のパフォーマンスを持つ、テクニクス渾身のプロダクトなのである。

SA-C600は、これ一台で広範なソースを楽しめる多機能性を持っており、現代のオーディオシステムのスタートとして、これ以上無いものだといえる。これからオーディオを始めたい方、そして、忠実度の高く美しいサウンドをコンパクトに楽しみたい方に、心からオススメしたいモデルである。

(提供:パナソニック株式会社)

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