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リアカメラモデルと車内用赤外線カメラモデル

「使い勝手を極めた」2カメラドライブレコーダー。ケンウッド「DRV-MR760/MP760」レビュー

公開日 2021/08/26 06:30 会田 肇
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■使い勝手を極めたケンウッドのドライブレコーダー

2020年6月30日より、理由のない急ブレーキや車間距離不保持など、いわゆる“あおり運転”行為に対する罰則が施行された。これを機にそうした行為は減少していくのかと思いきや、残念ながらそうしたニュースは今もなお後を絶たない。そんな中でますます注目を浴びるのがドライブレコーダー(ドラレコ)である。今回は数あるドラレコの中から、使い勝手を極めたケンウッドの「DRV-MR760」と「DRV-MP760」を紹介したい。

フロントガラスに装着した「DRV-MR760」本体

まずは「DRV-MR760」と「DRV-MP760」の違いだが、前者は本体にリアカメラを加えたセットモデルで、後者はリアカメラに代えて車内用赤外線カメラを組み合わせたモデルとなる。いずれも単体で使用するスタンドアローン型となっており、フロントカメラを備えた本体は両者共に共通だ。そこで、ここではMR760を中心に話を展開し、MP760については赤外線カメラを組み合わせた時のレポートとしていくことにする。

リアカメラは横長のスリムな設計。センサーはフロントカメラと同スペック

MP760に付属する赤外線対応カメラ。暗くなると自動的に赤外線カメラとして機能する

本体は正面を緩やかにラウンドさせたケンウッドドラレコの基本デザインを踏襲。背面には視認性の高い2.7型液晶モニターを搭載し、操作ボタンを右側面にタテ配置。さらに本体の底部には「REC」文字を赤いリングで囲った大きめのスイッチを装備した。実はこのボタンの存在が本機の大きなポイントになる。

本体の底部にある「REC」ボタン。これをワンプッシュするとイベント記録ができる

ドラレコでは常に記録と上書きを繰り返しているが、衝撃を検知した際は自動的に上書きされないフォルダに保存される。これを一般に“イベント録画”と呼ぶが、このボタンを押すことで任意に残したいシーンの保存が可能になるのだ。このボタンは従来モデルでも搭載されていたが、MR760になってそのボタンの存在がよりわかりやすく配慮された。ここまでわかりやすければ、ドライバーだけでなく同乗者でもすぐに操作できる。

さらにMR760には、その使い勝手を高める新機能が搭載された。それが「音声コマンド機能」で、MR760本体に向かって話しかけるだけで音声操作ができるというものだ。対応フレーズはドラレコでよく使われる「録画開始」「写真撮影」「表示切替」の3機能。「録画開始」は底部のRECボタンを押すのと同じ機能で、イベント記録を即座にスタートさせられる。「写真撮影」は、話しかけた瞬間を静止画として記録。「表示切替」はモニターに表示される映像を切り替えられる。

3種類の音声コマンドを発すると、本体がすぐに反応して対応する

■使い勝手や記録画質は?

使ってみると、この反応が素晴らしく良い。話しかける人がドライバーであろうと同乗者であろうと関係なくスムーズに作動してくれるのだ。キーワードも3つだけだから憶えるのも簡単。アクシデントに遭遇したときは、大抵の場合、気が焦っていることも想定される。だからこそ、ハンドルから手を離さず、前を見ながら音声で操作できることは、いざという時にこの上ないありがたさとなるはずだ。

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