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【PR】独自の音響構造で高音質も実現

テクニクスの完全ワイヤレスは“通話も格別”な新機軸!「EAH-AZ60/AZ40」一挙レビュー

公開日 2021/10/22 06:30 野村ケンジ
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また、両者が対応するスマホアプリ「Technics Audio Connect」も、デザインが一新されて一段と使いやすくなった。上述のJustMyVoice機能の新搭載に加えて、左右それぞれのバッテリー残量表示が見やすくなっていたり、好みに合わせてタッチセンサーのカスタマイズやイコライザー調整もおこなうことができる。

専用アプリ「Technics Audio Connect」のデザインも進化。使いたい機能を見つけやすく、すぐアクセスできる利便性の高い内容となっている

さらに、「ヘッドホンを探す」機能も良いポイント。イヤホンを落としてしまったり置き場所がわからなくなった場合も、イヤホンから音を出したり、最後に接続していた場所を地図表示できるなど、アプリを使って場所を探し出すことができる。頻繁に使うことないかもしれないが、あると安心な機能が備わってくれたのは心強い限りだ。

高いANC性能と、LDACによるハイレゾ級ワイヤレスサウンドを両立する上位機「EAH-AZ60」

さて、ここからは「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」それぞれの特徴をチェックしていこう。まずは「EAH-AZ60」から。

こちらの製品で最大の注目ポイントといえば、やはりANC(アクティブノイズキャンセリング)機能だろう。「EAH-AZ60」には、イヤホン外側のフィードフォワードマイクによるデジタル制御と、イヤホン内側に配置されたフィードバックマイクによるアナログ制御を組み合わせた「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」が採用されている。

独自のデュアルハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載する

こちらは、既存モデル「EAH-AZ70W」にも採用されている独自技術で、高精度なデジタル制御と遅延の少ないアナログ制御を組み合わせることで、高いレベルでの騒音低減効果を可能にしているという。

結果として、「EAH-AZ60」は業界最高クラス(2021年8月14日時点でのパナソニック調べ)のノイズキャンセリング性能を実現している。

初代モデルから引き続き、「EAH-AZ60」では業界最高クラスのノイズ低減を可能にした

さらに、2つのアンビエント(外音取り込み)機能を用意している。まず、「トランスペアレントモード」は、一般的な外音取り込み機能と同じく、周囲の音を全て拾い上げるモードで、屋外での歩行中なども、イヤホンを装着したまま周囲の音をしっかり確認できるようになっている。

もうひとつの「アテンションモード」は、音楽を一時停止しつつ、周囲の会話やアナウンスなど人の声に特化して周囲の音を取り込むモード。たとえば通勤途中の電車内で、大きな騒音は抑えながらも車内アナウンスを確認したいといった場面などでも重宝しそうだ。ちなみに、2つの切替はアプリから行うかたちになっている。

このように、多機能さが魅力の「EAH-AZ60」だが、最も肝心なのはサウンドだろう。そこについても抜かりはない。

8mm口径のドライバーはバイオセルロース振動板を採用。ドライバー後方に空間を設けて空気の流れをコントロールする「アコースティックコントロールチャンバー」や、ドライバー前方に5kHz以上の周波数特性の乱れを抑える「ハーモナイザー」を組み合わせることで、さらなる高音質を追求している。

独自の8mm口径のダイナミックドライバーと音響構造を掛け合わせて高音質を追求

さらに、テクニクス製完全ワイヤレスイヤホンで初めて「LDACコーデック」にも対応しており、ワイヤレスながらも、ハイレゾ音源ならではのきめ細やかな表現を楽しむことができるようになった。

実際にそのサウンドを聴いてみよう。LDACコーデックで再生する効果を確認するためにも、先にあえてAACで接続し試聴をおこなってみる。

一言でいえば、フォーカス感のあるクリア指向のサウンド。メリハリはしっかりしているし、音の距離感も近くダイレクトな印象でありながら、広がり感もしっかり感じる、絶妙なチューニングに感じる。女性ヴォーカルはハスキーで魅力的な歌声を聴かせてくれるし、ピアノの音も素直だ。これはこれで、充分に価値を感じる音質だ。

コーデックをLDACに変更すると、印象が一変。基礎体力の高さがあるので、ハイレゾ相当のデータを持つ音源のよさがしっかりと表現できている。

たとえば、まず最初に音のきめ細やかさに驚く。弦楽器の胴鳴り、ピアノのホールの響きなど、一般的な完全ワイヤレスイヤホンでは聴き逃しがちなディテールまでもが、しっかりと伝わってくる。それでいて抑揚の幅もしっかり確保されているので、楽器も声もリアルさがある。勢いのよさを感じるサウンドを聴かせてくれるのだ。

また、高域に嫌なざらつき感が無いため、聴き心地も良い。おかげで、女性ヴォーカルが魅力的な歌声に感じられる。特にダイアナ・クラールは、ハスキーで深みのある歌声を存分に楽しませてくれた。

さらに、Jポップとの相性も良い。AimerやMYTH & ROIDは普段よりも力強い、それでいてどことなく透明感を感じるのびのびとした歌声が好印象だった。LDAC再生のおかげで、空間的な広がり感もよくクラシックも楽しい。

ことサウンドに関しては、音楽ジャンルを選ばないオールラウンダーな製品といえる。「EAH-AZ60」で音楽再生を楽しむなら、ぜひLDAC再生を活用してほしい。

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