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スピーカー4本で12chの立体音場を再現!ソニー新シアターシステム「HT-A9」がもたらす新次元のエンタメ革新

2021/07/21 鴻池賢三
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音源はドルビーアトモス音声収録でサウンドが充実した、「ボヘミアン・ラプソディ」(UHD BD)。ライヴエイドのシーンは、スタジアムを埋め尽くす人々の歓声に取り囲まれる演出が印象的だが、本システムでは、繊細かつ明瞭なトーンで、広大な空間を人が埋め尽くす様子が感じられ、さらに上方からの効果音が加わることで、会場の空気、熱気、ヒートアップした人々の体温まで想像できるほど。映画映像の1シーンとしてだけではなく、1985年に実施されたコンサートにも想いを馳せる体験だ。

独自の立体音響技術で生み出される広大なサラウンド空間に包み込まれる鴻池氏

また、スピーカーの特性として、重厚感のある低域音が、映画館や実際のスタジアムに近い感覚を呼び起こす。コンパクトながら4本使用することでパワーが増すようだ。

また、専門的には、ホームシアターのような、劇場と比べると比較的狭小な空間では、定在波に起因する「低音のムラ」が生じ易いが、音源となるスピーカーが分散していると原理上、その対策として有利で、音場補正との相乗効果により、より理想に近いサラウンドサウンドが展開されているようだ。

楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、静寂を背景に、イントロの抒情的なピアノに重厚な響きが感じられ、一気に作品の世界に惹きこまれる。テレビスピーカーとは別次元のエモーショナルな表現力に魅力を感じた。

次に、テレビをセンタースピーカーとしてシステムと融合させる「アコースティックセンターシンク」機能をチェック。接続はテレビとコントロールボックスの間にアナログケーブル1本を追加接続するだけ。

テレビがセンタースピーカーになると、やはりセンター成分の定位に有利で、同作品ではセリフやボーカルがしっかりと画面方向から感じられ、没入感がさらに高まる。

本システムはファントムスピーカーの生成を売りにしていて、当然センタースピーカーもその対象だが、セリフを含む映画作品の場合、センタースピーカーが担当するエネルギーは約70%とも言われている。そう、センタースピーカーの役割は非常に大きいのだ。映像と音声、つまり俳優の口元と音としてのセリフが一致すると、リアリティーが一気に向上する。

リモコンを手に持ったところ

実は映画館は、音を透過するスクリーンを用い、センタースピーカーを後背に配置することで、この画音一致を実現している。テレビが大画面化し、センタースピーカーが設置しにくい状況を考えると、サラウンドシステムとテレビの上手い連携と言える。

また、センタースピーカーが存在すると、音のスウィートスポットが広くなるのもポイント。ファントム定位の場合、視聴位置に応じて音像の定位もシフトするが、リアルスピーカーはどこから聞いても位置は一定。家族でテレビを取り囲むようなスタイルなら、テレビをセンタースピーカーとして使用するメリットはより大きく感じられるはずだ。

最後に本システム最大の特徴といえる、イレギュラーなスピーカー配置を検証。まずフロントスピーカーだが、ヒトの聴覚は前方の位置関係に敏感なため、極端に左右で高低差があると、さすがに自動音場補正機能をもってしても違和感が出てしまう場合がある。なお、試聴室は調音の一環として吸音が施されているのも、天井からの反射に影響したかもしれない。

一方でリアスピーカーは、高さ、距離、スピーカーの向きを不揃いにしても、良好なサラウンド効果が維持できた。そもそもリア成分は効果音や残響音が主体で、ヒトの感覚も前方ほどは鋭くないものだが、リアルスピーカーによるしっかりした定位や空間表現が得られるのは本システムの大きな魅力に感じた。

本システムはシンプルながら、ファントムスピーカーにより、映画のシーンなどにリビングルームごと入り込んだような圧倒的な没入感と広大な音場、360立体音響を得られるのがなにより。また、機能としてはテレビとの接続はeARCを利用可能で、HDMI入力はHDMI2.1の仕様である8K、4K/120p、Dolby Visionのパススルーに対応。加えて、Wi-Fiも内蔵し、ネットワーク再生、Airplay2、Google Assistant, Amazon Alexa, Google Chromecast built-in Spotify connectにも対応。さらに「360 Reality Audio」の再生にも対応し、今後、リビングを新次元のエンターテイメント空間に革新する可能性を感じた。

(提供:ソニーマーケティング株式会社)

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