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コンセプトは「これが今どきのエントリー」

いま欲しい機能がてんこ盛り! ハイセンス最新4K液晶テレビ「50A6G」「50E6G」レビュー

公開日 2021/04/14 06:30 鴻池健三
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「ノンベゼル」でデザイン性にも配慮、機能や端子類も充実

では実際に製品を眺めつつ詳細を確認して行こう。まず目を惹くのはデザインだ。ベゼルの構造は、ハイセンスが「ノンベゼル」と呼ぶ独自のスタイルで、パネルが前面に浮き出る浮遊感から先進的な印象を受ける。

ベゼルがほとんど目立たず、画面下の縁やスタンドも一貫してスリムで、質感も含め、都会的な洗練度の高さを感じる。実際にも薄型軽量で、パネル部の薄さは約3cm、スタンドの奥行も22.5cmと省スペース。テレビ専用台だけでなく、奥行が短めの、流行りのオシャレなローボードにも載せることができる。

スタンドもスタイリッシュ。右下には「NEO ENGINE」のロゴも見える

特に感心したのはリモコンのデザイン。一般的なゴムが飛び出したようなボタンではなく、フラットで質感を重視し、表記フォントもスマート。リモコンは操作の度に触れる大事な部分なので、デザイン、質感、操作性が良いのは嬉しいポイントだ。

ハイセンス独自の最新プラットフォーム「VIDAA 」。様々なストリーミングサービスに対応している。レスポンスも良好だ

Wi-Fi内蔵で、4K入力対応のHDMI端子を4つ備え、レコーダーやゲーム機を余裕で接続できるのも、今のトレンドをしっかり押さえている。HDMI1端子はARC対応で、HDMIケーブル1本でサウンドバーへ音声を出力でき、CEC連携による、まるで一体化したような操作感も実用性が高い。

ALLM対応による低遅延モードと高画質モードの自動切り替えがあり、4K入力も可能。対応ゲームが4K解像度のまま楽しめ、2,560×1,440の高解像度PCゲームのHDMI入力対応なども先進的だ。

スカッとヌケが良く、なめらかな画質が特徴

本機の映像を見た第一印象は、スカッと抜けが良く、力強い映像だ。その要因を分析すると、まず基本性能と言える映像の明るさが、同価格帯の製品と比べると1枚上手。加えて、ノイズ処理を含む映像処理の巧みさも効いているようだ。

画質だけでなく音質にもこだわった

まず明るさは、筆者の測定で約327cd/m2だった。

HDR映像においては、明暗のコントラスト、ピーク輝度の高さが画質の印象を大きく左右するが、筆者の経験からスペック値で300cd/m2以上あると、おおむね満足できる。上位モデルと比べて差が出やすいスペックで、決して「非常に明るい」とは言えないが、日中に日が差し込むようなリビングでも、カーテンなどで少し遮光をすれば問題なく、日没後なら充分な明るさ性能だ。

美しさと使いやすさを両立したリモコン。高い完成度を誇る

放送映像は、ノイズを抑えた滑らかな映像美が目を惹く。4Kはディテールを残しつつ平坦部で気になりがちなノイズを巧みに抑え、見た目に美しく、奥行きの表現、つまり立体感が高い。これは、映像エンジンに含まれる「エリア別クリア復元」「クリアノイズ処理」「テクスチャ―復元」の効用だろう。

上位モデルと比較すると機能面で一歩譲るが、技術や半導体は進化しているので、映像の仕上がりは遜色無い印象だ。

次ページこの価格帯には珍しい、細かな映像調整。バランスの良い高コスパ機だ

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