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簡単設置で大画面

“巣ごもり”をもっと楽しく、自宅エンタメに「コンパクトプロジェクター」がオススメ!

2021/03/07 ファイルウェブ編集部・筑井真奈
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5.EPSON「EF-12」


●価格:125,000円(税抜) ●解像度:1920×1080 ●Android TV搭載 ●バッテリー:なし ●内蔵ストレージ:なし ●明るさ:1000ルーメン ●サイズ:175W×175D×128Hmm ●質量:約2.1kg ●搭載端子:HDMI×2(HDMI2はARC対応)、USB miniB、USB typeA、ステレオミニ ●スピーカー:ヤマハ製 5W×2 ●自動台形補正:縦±34° 横±40°

■天井投写も可能な立方体モデル、上質な布張りの質感も嬉しい

エプソンが展開する “dreamio” プロジェクターシリーズも、4K/HDRに対応するプレミアムモデルから、今回ご紹介するコンパクトなモデルまで幅広いラインナップを用意している。コンパクトモデル「EFシリーズ」には3種類あるが、今回は、Android TVを搭載、ヤマハ製のスピーカーを搭載する「EF-12」を紹介したい。

フルHD対応で、バッテリー内蔵モデルではなく、ACアダプターとの接続が必須。こちらも底面から足を出すことで、角度をつけての投写が可能。巨大な弁当箱といったサイズ感だが、スピーカーグリルの布張りの質感も高級感があり、金属でクールなXGIMIとは違った柔らかな印象を与えてくれる。壁から190cm離したところに「EF-12」を設置することで、186cm×100cmの投写、約84インチ程度の画面が実現できた。

EF-12の設置イメージ。底面から突き出す脚の長さで角度を調整できる

こちらも縦横の自動台形補正に加えて、8点補正が可能になり、より長方形に近くストレスのない投影が可能になる。また、音質モード、画質モードがそれぞれ細かい設定ができるのが特徴で、壁の色や見たいコンテンツに合わせてカラーモード、色温度などを調整することで、ナチュラルな投写が実現できる。スペックは1000ルーメンで、コントラストがはっきりして表現力は格段に上がる。壁の凸凹に関してはXGIMIと同様だ。

また、スピーカーの音質も良好で、例えば映画を見ているときは「シアター」モードに設定、『グレイテスト・ショウマン』冒頭のショウシーンなどは、非常に多幸感あふれる音楽演出がなされて、物語への期待を高めてくれる。音楽配信を見る場合は「コンサート」などに設定するのも良さそうだ。

画質も室内環境に合わせて細かく設定できる

サウンドモードも選択可能

なお、縦置きすれば天井にそのまま投写も可能で、ベッドルームで横になりながら楽しむといった用途も考えられる。個人的にはYouTubeでモルジブや熱帯魚などの映像をエンドレスで流してみたいところだ。

天井投写もいい感じ!

■さらなるグレードアップも

先述のとおり、コンパクトプロジェクターにはスピーカーを内蔵しながら、Bluetooth送信機能を備えるモデルもある。そこで、音のクオリティを上げるために、外部スピーカーとしてKRIPTONの「KS-11」を組み合わせてみた。

クリプトンのBluetoothスピーカー「KS-11」(49,800円/税抜)を外部スピーカーとして追加

プロジェクターの内蔵スピーカーも品質が良いものが多いが、音の発生位置がプロジェクターの設置場所に左右されるため、それが違和感につながることもある。KS-11のような小型Bluetoothスピーカーは、無理なく設置できることに加え、映画ではセリフがよりクリアに聴こえる。また前面から音楽を浴びるように感じることで、より没入感のある映画体験ができるように感じられた。映画鑑賞においては外部スピーカー導入は大きな意味がある。

ただし、これはBluetoothの仕様上やむを得ないことだが、若干の画音のズレが出てしまう。『グレイテスト・ショウマン』の足タップや、「デジタル・コンサート・ホール」でのクラシック鑑賞では多少違和感を感じてしまうところもあった。音楽コンテンツの再生では、Bluetoothではなく光デジタル等での接続も考えたい。なお、KS-11に関してはあまり壁に寄せすぎず、20-30cmほど離したほうが、音楽がのびのびと再生されるように感じられる。

また、より上質な視聴体験を目指すなら、さらにハイスペックなモデルを視野に入れたい。例えばAnkerの「Nebula Cosmos Max」は4K/HDR対応で、小型モデルと同様にAndroid TVを搭載し、簡単セットアップでさまざまなコンテンツにアクセスが可能。明るさも1500ルーメンだ。

Anker「Nebula Cosmos Max」

VAVAが取り扱う「VA-LT002」は、4K対応に加え超短焦点での設置ができるモデル。壁までの距離15cmで、90インチ近い大画面が再生できるというのは大きなメリットだ。ただし、横幅60cm程度、質量も10kgと、女性ひとりで取り回すのは少し難儀する。こちらはAptoid TVを搭載。明るさも2500ルーメンを実現する。

VAVAの4K対応プロジェクター「VA-LT002」。写真ではわかりにくいが、壁から15cm程度の位置で大画面が実現できる!

ここまで高性能なプロジェクターの導入にあたっては、その真価を発揮するために、スクリーンも合わせて検討したい。自立式タイプなど、購入してすぐに使えるものも多く、使用頻度や設置環境に応じて選択できるはずだ。

ほかにも、シーリングライトと一体型になっているpopIn Aladdinも、プロジェクターの新しい可能性を追求するモデルだ。天井に取り付けられるため場所の心配がなく、一度設置してしまえばいつでもワンタッチで大画面が実現できる。さらに、BenQから新たにゲーミングプロジェクターとしてAndroid TVを搭載した「TH685i」、ビューソニックもスマートポータブルプロジェクター「M1+_G2」「M2」をリリース。今年のCES2021ではASUSからも「ZenBeam Latte L1」というモバイルプロジェクターが発表されている。

シーリングライトと一体担っているpopIn Alladinもプロジェクターの大きな可能性

まだまだ「巣ごもり」が続きそうな今だからこそ、家庭内のエンタメをより良質に楽しみたい。TVとはまた違った、“特別な時間”を与えてくれるプロジェクター、ぜひ自宅への導入を検討してほしい。

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