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簡単設置で大画面

“巣ごもり”をもっと楽しく、自宅エンタメに「コンパクトプロジェクター」がオススメ!

2021/03/07 ファイルウェブ編集部・筑井真奈
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3.LG Electronics「PF50KS」


●価格:OPEN(市場実売価格54,000円前後/税抜) ●解像度:1920×1080 ●web OS搭載 ●バッテリー:○(最大2.5時間) ●内蔵ストレージ:なし ●明るさ:600ルーメン ●サイズ:170W×178D×52Hmm ●質量:約1.0kg ●搭載端子:HDMI×2、USB typeA×1、USB typeC×1、ステレオミニ ●スピーカー:1W×2 ●台形補正:垂直自動補正

■独自のwebOSを搭載、リモコン操作で便利に使える

LGエレクトロニクスは、バッテリー内蔵のポータブルユースから4Kにも対応する本格モデル、壁から数十センチで100インチ近い投写ができる超短焦点モデルまで、プロジェクターのラインアップも豊富に揃える。「PF50KS」は、独自のwebOSを搭載、バッテリーも内蔵するコンパクトモデルだ。

電源ケーブルと接続し、本体背面の電源スイッチをONすればすぐに投写できる。このモデルはボタンのたくさんついた“多機能”リモコンが同梱されているので、リモコン操作でさまざまな設定を行うことができる。

同梱のリモコン。プロジェクターのリモコンとしてはボタンの数も多い

有線LANでの接続もできるが、具体的な取り回しを考えると最初にWi-Fiの設定をしておきたい。リモコンのHomeボタンを押すと、YouTube、Netflixを含むコンテンツへのアクセスが確認できる。HuluならびにDisney+、Amazon Prime等のアプリは2020年3月現在、インストールできないが、ベルリン・フィルの「デジタル・コンサートホール」はインストールできた。Hulu等を利用したい場合は、Apple TVやFireTV Stickといったストリーミングデバイスを背面のHDMI端子に接続すれば良い。

リモコンのHomeボタンからコンテンツへのアクセスや設定を行う事ができる

壁から190cm離したところに設置することで、縦89cm×横144cmの画面が実現できる。足元の傾き調整はできないが、手元の文庫本を挟むと良い具合に角度調整を行った。ちなみにこちらはオートフォーカスではなく、本体上面にあるレバーを微調整してフォーカスを行う。どちらかに倒した状態から、少しずつ動かして一番くっきり映るところにセットすればOKだ。

フォーカスは上面のレバーで手動で調整

「PF50KS」の設置イメージ

フルHDに対応、明るさも600ルーメンと、この価格帯としては明るく満足度の高い描写を見せてくれる。駆動音やファンの音があまりうるさくないのは良いが、音質面ではプラスチックの筐体によるカリカリとした音が軽く、たとえば銃声やカーチェイスのサウンドは少し物足りなさを感じてしまう。Bluetooth送信機能を備えているので、お持ちなら外部スピーカーとの組み合わせもオススメしたい。

また、LG CONTENT STOREからはさまざまな映像やゲームコンテンツにアクセス・購入が可能。個人的には部屋を暗くし、「クラゲ(Jellyfish)」のたゆたうさまを眺めていると、大変に癒やし効果が感じられた。

4.XGIMI「Halo」


●価格:88,000円(税抜) ●解像度:1920×1080 ●Android TV搭載 ●バッテリー:○(最大4時間の動画再生) ●内蔵ストレージ:16GB●明るさ:800ルーメン●サイズ:113.5W×145D×171.5Hmm ●質量:0.9kg ●搭載端子:HDMI、USB typeA、ステレオミニ ●スピーカー:Haman Kardon 5W×2 ●台形補正:縦横±40°の自動補正

■高精度な台形補正、ハーマンカードン製スピーカーを搭載

XGIMIは、2013年に中国・成都で創業したベンチャー企業で、2014年からプロジェクターの開発をスタートしている。Android TV搭載のモバイルプロジェクターに強みを持ち、「MoGo PRO+」「Halo」など複数のラインナップを用意している。

自動の台形補正技術はかなり精度が高く、壁に向けて電源を入れるとものの数分後には、ほとんど長方形に近い画面が投影される。手動では8点での補正ができるので、より精密な設定が可能。オートフォーカス機能も搭載している。

オートフォーカス機能を搭載、キャリブレーションも可能

プロジェクター設定から、キーストーン補正(台形歪み補正)や、明るさなどを細かく設定できる

本機はAndroid TVを搭載しているため、スマホと同じ感覚でログイン→エンタメコンテンツへのアクセスが可能。今回のテストでは、壁から190cm離したところに「Halo」を設置することで、150cm×90cmの投写、約70インチ程度の画面が実現できた。

「Halo」設置イメージ。足元に角度をつけられる

映像は衣装ディテールの質感までも感じられる一方、明るさが確保できていることで、かえって壁のボコボコが気になるという面もあった。ただ十分に許容範囲と言えるもので、スクリーンを用意できるならもちろん、そうでない環境においても、かなり現実的な選択肢だろう。

音質は、ハーマンカードン製のスピーカーを搭載していることもあり、非常に鮮明。ただし、多少ファンの音がうるさく、視聴位置の真横に設置していると少し気になってしまうと感じられた。その場合は、設置位置の工夫や、外部スピーカーの活用を試してみてほしい。

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