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本日発売! 進化点を徹底検証

iPhone 12/iPhone 12 Proレビュー。傑出したカメラから5Gまで、実力を総チェック

公開日 2020/10/23 06:40 山本敦
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MagSafeでワイヤレス充電以外にもできること

iPhone 12シリーズに対応するMagSafeアクセサリーでは、ワイヤレス充電器「MagSafe Charger」と、iPhoneの背面に磁力で吸着する専用ケース「Silicon Case」「Clear Case」を試した。

iPhone 12シリーズの背面に磁力で吸着してワイヤレス充電ができるMagSafe

MagSafe充電器はアダプター側がUSB-C端子になっている、Qi充電との互換性を確保した最大15W対応のワイヤレス充電器だ。Qiによるワイヤレス充電に対応するiPhone 11 ProやAirPods Proも充電できてしまうが、磁力で正確な充電位置に吸着したまま効率よくチャージできるのはiPhone 12シリーズだけだ。

充電が始まるとバッテリー残量の表示とともにサインが表示される

iPhone 12を近づけると、MagSafe充電器の方からにじり寄るような強い磁力で、iPhoneにピタッとくっつく。iPhoneを装着したままケーブルを持ち上げてみてもiPhoneは落下しない(もっともケーブルが断線する恐れがあるので、吊り下げた状態での充電は避けるべきだ)。



アップル純正品として発売されるiPhone 12/iPhone 12 Proのワイヤレス充電対応ケースであれば、装着したままMagSafe充電器が使えるので便利だ。ケースはiPhone 12/iPhone 12 Pro兼用となっている。

MagSafeによるワイヤレス充電に対応するアップル純正の「Silicon Case」「Clear Case

iPhoneに装着するとケースの情報をNFCタグが読み取り、たとえばシリコンケースのカラーリングに合わせたアニメーションが一瞬iPhone 12の画面に表示される。iPhoneのNFCチップが読み込めるのはアクセサリーのタグ情報のみであり、MagSafeによるデータの送受信には対応していない。今後、NFCタグの情報をもとに面白い使い方ができるアクセサリーやアプリが出てきそうだ。

iPhone 12にシリコンケースを装着

ケースを装着したまま充電ができる

純正のシリコンケース、クリアケースともに、iPhoneの側面までしっかりと包みこむように装着するので、実際にはiPhone背面のマグネットだけで支えているわけではない。そのため従来のケースと同様に、脱がせたり、着せたりする手間がかかる。ただ、今後様々な仕様のMagSafe対応アクセサリーが出てくるだろうから、もっと素速く着脱できるケースも選べるようになるはずだ。

ベルキンがいち早く発表したiPhone 12とApple Watch、AirPods Proが同時にワイヤレスで充電できる「MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器」や車載向けスタンドなど、MagSafeのコンセプトを活かした独創的なアクセサリーが充実することを期待したい。

驚くべきはiPhone 12の充実ぶり

iPhone 12は5G対応だけでなく、6.1型のSuper Retina XDRディスプレイの搭載など、上位モデルであるiPhone 12 Proに迫る実力機だ。望遠レンズやLiDARスキャナなど、より充実したカメラ性能にこだわるならiPhone 12 Proを選ぶべきだが、HDRビデオを撮って・見て・簡単に作る体験を手軽に実現したいのであれば、iPhone 12を選ぶのも良いと思う。

あとは11月13日に発売を予定する、iPhone 12の性能をそのまま備えたコンパクトな5.4インチ画面の「iPhone 12 mini」と、カメラ機能がさらに飛び抜けた「iPhone 12 Pro Max」などの真価も見極めながら、やりたいことに最もフィットするiPhone 12シリーズを見つけてほしい。


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