【特別企画】コンパクトな筐体に驚愕のパワーを秘める

Benchmarkの名にふさわしい駆動力と表現力。プリ&パワーアンプ「LA4」「AHB2」を聴く

小原 由夫

前のページ 1 2 3 次のページ

2020年10月08日
音楽制作のようなプロフェッショナルの現場を志向したブランドでありながら、コンシューマーオーディオ市場からもその音質が評価されているブランドが、米Benchmark Media Systems(Benchmark)だ。今回、評論家の小原由夫氏がパワーアンプ「AHB2」、およびプリアンプ「LA4」の組み合わせをフロアスピーカーで試聴。ブランドの背景からキーとなる技術、音質にいたるまでをチェックした。


プロ市場でも実績を残す、Benchmarkのコンパクトな製品群

『ベンチマーク』とは、同類物との比較の中で数量や性能面で「基準」や「標準」となるものを意味する。オーディオ分野にそれを当てはめれば、他社からマークされるスタンダード、リファレンス的な機器のことを指すと理解していいだろう。

この度エミライが新たに輸入元となったのが、この『ベンチマーク』を社名とするオーディオブランド、Benchmarkだ。個人的には、ずいぶん自信たっぷりな会社だなぁと感じたが、音を聴き、確かにこれはひとつのスタンダードとなり得るクオリティを備えていると実感した次第。サウンドパフォーマンスから名称が裏付けられたと言ってよい。

まずはブランドの沿革を簡潔に紹介しておこう。創業は意外に古く、1983年にテキサス州ガーランドにてスタート。85年に法人化された後、創業者アレンの故郷であるニューヨーク州シラキュースに拠点を移している。

これまで小型・高性能な業務用機器をメインに製品開発と販売を行なってきており、創業当初に送り出されたDAコンバーターは、レコーディングスタジオやポストプロダクションで多くの実績を残してきた。今般の輸入代理店の移管に伴い、日本の民生機市場に改めて進出することとなった。

今回試聴したのは、プリアンプ「LA4」とパワーアンプ「AHB2」。設置面積は単行本程度で、とてもコンパクトなデスクトップオーディオという風情である。小さくまとめられているが、中身は純粋なアナログ増幅方式のアンプだ。

「AHB2」(市場想定価格398,000円前後/税抜)

「LA4」(市場想定価格331,000円前後/税抜)

きわめて静かで歪みを抑えた米国産アンプ

前のページ 1 2 3 次のページ

関連記事