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【特別企画】手軽にアナログレコード再生を楽しむ

初めてのレコードプレーヤーに「オーディオテクニカ」がオススメな理由

2020/08/31 生形三郎
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音楽の楽しみ方としてストリーミング再生の隆盛が著しい昨今だが、コロナ禍で在宅時間の増加傾向などもあり、「好きな音楽を、自宅でじっくり良い音で楽しみたい」というニーズが急増しているようだ。そんなときこそ、あえて一手間掛けて音楽を味わう “アナログレコード” がうってつけだろう。


人気アーティストが新譜をあえてレコードでリリースしたり、過去のアルバムを限定盤としてレコード化することも珍しくない。さらには、絶滅寸前だった「ダイレクトカッティング」という手法が再び国内外で注目を集めているニュースも耳にし、アナログレコードに対する盛り上がりの高さを実感する今日この頃だ。

しかし、好きな曲のアナログレコードを聞いてみたくても、再生するのは「なんだか難しそう」と考えている方も多いかもしれない。そこで今回は、手軽にアナログレコード再生を楽しみたい方にオススメのプレーヤーとして、オーディオテクニカの「AT-LP60XBT」と「AT-LPW50PB」をご紹介したい。

「AT-LP60XBT」(¥OPEN/予想実売価格:税抜20,000円前後)

「AT-LPW50PB」(¥OPEN/予想実売価格:税抜50,000円前後)

レコードはどのように扱えば良い?

まず、レコードで良い音を楽しむためのポイントとして、扱い方の基本をかんたんにお伝えしよう。

アナログレコードは、表面に刻まれた音溝自体が音楽信号を作っている。そのため、盤面に髪の毛ほどの太さの傷が入っただけでも、針飛びや「チリチリ」「パチパチ」といったノイズの原因に。ホコリや手指の皮脂が付着しただけでもノイズの原因となるため、レコード盤を扱うときは縁を持つなど、慎重に行いたい。

レコードは音溝に触れないよう、縁を持つなどして慎重に扱おう

保管時には、湿気がカビの原因となるので注意。レコードが反ってしまうとノイズや音揺れの原因となるので、斜めに置いてしまうのではなく、常に垂直に立てて保管することも重要だ。

再生前にはクリーニングブラシでホコリを除去することも有効だ

ボタンを押すだけでレコードが再生できる「AT-LP60XBT」

アナログレコードの再生は、デジタル音源の再生と比べると、文字通りアナログな作業による準備や再生機器が必要になるため、スタートするのに気負ってしまうのも事実だろう。そんな悩みを一気に解決してくれるのが、フルオートタイプのプレーヤー「AT-LP60XBT」だ。

「AT-LP60XBT」

このプレーヤーは、レコードを載せれば、あとはボタン一つで再生が開始され、演奏が終わると自動的にトーンアームが元の位置に戻ってくれる、まさにワンタッチで楽しむことが出来るもの。面倒な調整も一切無し。現在、フルオートのプレーヤーの選択肢は非常に限られており、その意味でも貴重なプレーヤーだ。

細かな使用感としては、カートリッジの上に目印が設けられているので、リフトアップ/リフトダウンボタンと併せて用いることで、レコードでは難しい曲の頭出しが比較的容易に行なえることも嬉しいポイント。実は筆者も初めてのレコードプレーヤーとして、20年ほど前に本機の旧モデルを購入したのだが、この操作性はとても重宝していた。

フルオートのスタート・ストップに加えて、任意のタイミングでアームを上下できるリフトアップ/リフトダウンボタンも搭載

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