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使いやすい+音が良い! バツグンの高音質Wi-Fiスピーカー「Sonos One SL」レビュー

2019/10/18 折原一也
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ワンボディのスピーカーとは思えない、正統派の高音質

実際にSonos One SLを一台設置した状態で、その音質をチェックしてこう。

まずは宇多田ヒカル『あなた』を流すと、Sonos One SLの筐体から想像するよりもずっとボディ感のある、肉厚なサウンドが感じられる。ややハスキーな歌声はその魅力が伝わってくるような、リアルな表現力だ。また低音はタイトに、バンド演奏の広がりは臨場感豊かに再現され、小型のワンボディスピーカーとは思えないバランスの良さである。

「Sonos One SL」でサウンドをチェック

QUEENの『ボヘミアン・ラプソディ』では、冒頭の歌声から丁寧なニュアンスの表現、ピアノの音には実存感があり、フレディの歌声の立ち上がりと抜け、艶のあるギターの鳴りやミキシング時のレンジ感にいたるまで、多彩な音を鳴らしきる。

ジャズの音源では『アナザー・デイ・オブ・サン』を再生。音の粒立ちも良く、ライブ感のある広がり、質感の表現まで踏み込む。何より音楽的な帯域バランスの整い方が素晴らしく、ワンボディでもしっかりと高音質な音楽再生を叶えてくれる。

なお、リスニング位置は真正面の2mから3m程度がベストだが、部屋の中で真横の方までぐるりと動き回ってみても、意外と音のバランスは崩れず自然に聴ける。ルームスピーカーとしての作り込みがしっかり行われていることに加え、Trueplayによる調整の成果もあるのだろう。

左右に動いても音のバランスは保たれ、部屋のどこからでも高音質で楽しめる

Sonos One SLはこの価格帯のWi-Fiスピーカーとして、シンプルに高音質なモデルといえる。それもBluetoothスピーカーのような演出を含めて高音質を作るタイプではなく、素直な音の良さを志向している所も素晴らしい。

なお、音質調整ではEQを使って低音と高音を±10でカスタマイズもできる。デフォルトで良好なサウンドを聴けるが、例えば低音が物足りないと感じたらEQで調整するのも良いだろう。また小音量での帯域を最適化するラウドネス(デフォルトはON)も設定可能だ。

EQで低音と高音のカスタマイズも可能だ

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