【特別企画】Hi-Fiにルーツを持つ気鋭ブランドが日本上陸

ハイレゾ&ストリーミング時代の最適解を提示。注目の新ブランド「Bluesound」製品を徹底レビュー

生形 三郎

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2019年09月30日

フォステクス「GX100BJ」、B&W「802D3」の2機種を駆動してみたが、いずれも、温かみのある、聴き疲れのない心地よいサウンドを楽しむことができた。音像の定位や分離感も良好で、丁寧な質感を持っている。ヴォーカルはしっかりと前に迫り出すとともに、演奏者の手元も明瞭に浮かび上がってくるので、音楽がリスナーへとフレンドリーに語りかけてくる。それでいて、刺激感や硬質感とは無縁の、丁寧で温かみある質感が尊重されているので、心地よく音楽リスニングを楽しませてくれる。

アンプ内蔵の「POWERNODE 2i」

本機を使えば、実にミニマムかつシンプルに、質の良い音楽再生システムを手に入れることができる。

「VAULT 2i」のリッピング機能も試したが、CDを挿入してすぐにリッピングが開始されるとともに、取り込まれた音源はすぐさまライブラリーに追加され再生でき、PCレスでのファイル再生を手軽に楽しむことができた。

CDリッピング機能付き2TB NAS「VAULT 2i」


VAULT 2i選択時に「設定」→「ライブラリ」を開いたところ。ディスク使用量、音楽ライブラリをバックアップなどの項目が表示。取込中のCDのステータスも確認できる

「取込中」からCDリッピングの各種設定が可能


マルチルームストリーミング再生も手軽に実現できる

この手の製品ならではの機能として、マルチルーム再生機能が挙げられる。これは、同一ネットワーク内に置かれた製品同士で連携し、複数の部屋で同時に音楽を再生する機能で、異なるソースの同時再生も可能だ。勿論この「BluOS」でも搭載されており、最大64ゾーンでのマルチルームストリーミング再生が可能だという。

グルーピングしてマルチルーム再生も行える

本機能も専用アプリから実に手軽に利用可能だ。「マイプレーヤー」の枠内に表示されるNODEシリーズの名称部分から「+」ボタンで新たに再生したい端末を追加していくだけだ。その隣にある矢印のマークをタッチすると、その端末に向けて再生ソースを転送することもできる。各機器の出力音量は、端末名の下に表示されるボリュームスライダーで調整可能と、実に手軽にマルチルーム再生が実現可能だ。

さらに、詳細設定に入ると、端末それぞれの出力設定(ステレオ、モノラル左、モノラル右)を行うことができる。これによって、例えばワイヤレススピーカー「PULSE」を2台使ってのステレオ再生なども実に手軽に行なえる。

NODE 2iのオーディオ設定画面。端末それぞれの出力設定などを行うことができる

実際に「PULSE MINI 2i」と「PULSE 2i」を使ってステレオ再生を試してみたが、いずれも音の遅延は勿論、ペアリングの不安定な動作や遅延なども全くなく、驚くほど手軽に切り替えや再生が実現されていた。さらに、DSP搭載機器の強みである自在なトーンコントロール機能によって、それぞれのスピーカーの音色を細かく調整して追い込んでいくことも可能となっている。




総じて「2i」シリーズは、専用アプリを用いた操作における安定かつ軽快な操作性が実現されているとともに、快活で心地よいサウンドが堪能できる革新的なシリーズであるということを体感できた。また、何よりも、これだけの機能と音質がコンパクトな筐体に凝縮されながらも、手ごろな価格が実現されていることも注目に値する。さらに、本体が軽量で実に扱いやすい点も美点である。

具体的な使用シーンとしては、この価格の手ごろさや小型ならではの設置性を活かして、メインのオーディオシステムやAVシステムへの導入は勿論のこと、これまではオーディオを置くことができなかった、ちょっとしたスペースへ設置して快適な空間を作りあげるなど、さまざまな用途に応えてくれる優れたシリーズである。

良質な音楽再生が無理なく生活に溶け込むライフスタイルの実現をより一層加速させる、画期的なプロダクトなのだ。

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