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左右ケーブルタイプの「E6 Motion」はaptX対応に

フィン付きで運動時にも高い装着感。Bang & Olufsenのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「E8 Motion」レビュー

公開日 2019/07/08 06:00 海上 忍
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サウンドの印象は、軽妙でありつつも深長だ。低域はやや大人しい印象もあるが、運動時のBGM用としては主張しすぎない軽やかさのほうが好ましい。それでいてシンバルのアタック&リリースのように応答性能を求められる場面では、鋭利かつ明瞭な音の輪郭を感じさせてくれる。

ランニング時のBGMにも合う軽やかなサウンド

屋内でじっくり聴くと、ブラスセクションの煌びやかさも表現されるなど、微妙なニュアンスまでしっかり描写されていることがわかる。このように外観のデザインにとどまらず、サウンドデザインにも洗練を感じさせるところが、B&O製品の真骨頂といえるだろう。

aptX/aptX LLに対応!高音質・低遅延なワイヤレス接続が可能な「E6 Motion」

続いて、ケーブルタイプの「Beoplay E6 Motion」を紹介しよう。IP54の防塵防水性能を備えるなど、E8 Motion同様にスポーツ用途を強く意識しており、3サイズのシリコン製フィンも付属する。2018年に発売された「Beoplay E6」の後継であり、φ6.4mmダイナミックドライバーなど基本スペックはそのまま引き継いでいる。

3サイズのシリコン製フィンを付属。ケーブル長さを調整するクリップも用意する

フィンとイヤーチップの組み合わせで、こちらも高いフィット感を実現する

うれしい変更点もある。コーデックとして新たに「aptX」と「aptX Low Latency(aptX LL)」をサポートし、再生条件が向上しているのだ。aptX/aptX LLをサポートするスマートフォンのユーザーにとっては朗報だろう。

新たに高音質&低遅延コーデックaptX/aptX LLに対応

こちらもランニングに連れ出してみたが、装着感はE8 Motionと遜色ない。体が上下に動くときには、左右ユニットをつなぐケーブルの存在に気付くものの、耳穴付近にうまく収まるシリコン製フィンのためか、さほど気にならない。

むしろ、E6 Motionにアドバンテージを感じた部分も。ひと回り大きいドライバー口径ゆえか、低域に量感がある。利用したAndroid端末がaptX対応ということもあり、中高域のヌケ感や解像感に軍配が上がる。

φ6.4mmダイナミックドライバーを搭載。低域に量感があり、aptX対応機と組み合わせると解像感も高く再現

リモコンは3ボタン式。走りながらも直感的に操作できる

ハウジングのマグネット部を合わせると自動的に電源が切れる仕組みも便利だ。
左右が分離した構造よりケーブルでつながっている方が安心という方には、E6 Motionはいい選択肢となるだろう。

(海上 忍)

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